名古屋ボストン美術館へ行ってきた
2月18日~7月1日まで名古屋ボストン美術館で開かれている「GREATE COLLECTORS:BOSTON展」へ行ってきた。
名古屋ボストン美術館は閉鎖されると聞いていたので、この展覧会が終わると閉鎖だと思っていたのだ。ところがこの後開かれる「ハピネス」が最終展だと分かった。「ハピネス」は7月24日~10月8日までだ。それで前売り券を1100円で買った。
本家のボストン美術館はボストンにある。私はボストンに行ったときボストン美術館には是非行きたいと思って行ったのだ。ロダンやゴッホなど馴染みの作家のもの以外に、日本の浮世絵やエジプトの出土品などが豊富に展示されていたのを思い出す。
名古屋ボストン美術館はボストン美術館の収蔵品から選んで持って来て展示するのだ。今年で20年になるというが閉鎖されるのは残念である。
今回は全部で80点の作品が展示してあった。GREATE COLLECTORSというのはエジプトや中国や日本などで美術工芸品を集めた人のことで、精力的に収集して米国に持ち帰ったのだ。
資金も大変だと思うが、江戸末期ごろに船で運ぶのも大変であっただろうと思った。今と違って船も動力も小さかったから途中で事故にあったらどうしようもない。
私は音声ガイドを借りて見て回ったが、時間があったので説明を全て読みながら見て行った。それで全部を見るのに2時間半もかかってしまった。疲れたがよい時間を過ごせた。
展示は古代エジプト美術から始まった。ボストン美術館には何万点ものエジプト・スーダンなどの出土品があるそうだ。大英博物館に行ったとき膨大なコレクションがあり驚いたが、エジプトの貴重な遺産が国外に行っているのだ。
エジプト関係はメンカウラー頭部、ツタンカーメン頭部など11個であった。エジプトにも行ったことがあるのでそれを思い出しながら見た。
次は、中国美術でボストン美術館が中国美術に関心を持ったのは大徳寺の五百羅漢図がボストンに行ったことがきっかけのようだ。
陣容の九龍図巻という大作や周季常の観舎利光図など6点であった。
次が日本美術で英一蝶の涅槃図や曽我蕭白の風仙図屏風、飲中八仙図、歌麿の三味線を弾く美人図など15点であった。
4番目がフランス絵画で、ミレーの編み物の稽古、ブドウ畑にて、モネは睡蓮など4点でルーアン大聖堂は初めて見る描き方の作品であった。シスレー、コロ、セザンヌなどが続いて、最後はゴッホの郵便配達人とその奥さんを描いた子守唄ゆりかごをゆらすであった。ゴッホは異彩を放っていた。
私は英国、ニューヨーク、ボストン、フランスなどで印象派の作品をたくさん見た。親しみやすい画風である。
5番目はアメリカで12作品。アメリカの画家は馴染みがないが、なかなかの力作があると感じた。
6番目は版画と写真で、エッチングの小品が多かった。
最後は現代絵画で5点。日本の村上隆「If the Double Helix Wakes Up・・・」緑や青を使った抽象画の大作であったが、私はこの作家を知らなかった。
飲中八仙図 中央の掛け軸は釈迦の涅槃
対照的に扱っている
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