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2018年5月17日 (木)

岸井成格氏の死を惜しむ

 ジャーナリストの岸井成格氏の死がネットや新聞等で報じられた。まだ73歳の若さであった。以前からガンであることを公表していた本当に惜しい人を亡くした。

 
 私はサンデーモーニングを毎回観ている。いろいろなコメンテーターが出て来るが、最後にコメントする岸井氏のコメントか一番好きであった。

 このところ久しく岸井氏の姿が見えないので心配をしていたし物足りなさを感じていた。病状が悪化していたのだ。
 
 安倍政権になって、安倍首相は次々と国民の権利や自由を制限する政策を打ち出し来た。

 特定秘密保護法、解釈改憲による集団自衛権容認、安全保障関連法、共謀罪法・・・・。その他にもアベノミクスや教育基本法改悪、道徳教育教科化、労働基本法の改悪・・・数えたらきりがない。
 
 こうした安倍政権がやろうとしたことに、ジャーナリストとして毅然として自らの意見を述べ、我々視聴者が判断するのに有益なコメントを提供してくれた。
 
 岸井氏のニュースの分析力(リテラシー)や分かりやすい解説は非常に魅力的であった。
 
 辛口コメンテータの佐高信氏は、「取材相手と真正面から向き合って信頼を得ていた。力で言論を抑え込むことを排し、言論には言論で挑むことを大切にしていた」と語っている。
 
 また田原総一郎氏は「『反安倍晋三』、『反自民党』とたたかれたが、それは違う。『保守』『革新』といった政治的立場ではなく、間違ったことは正すべきだというジャーナリストとしての信念があった」と述べている。
 
 ジャーナリストらしいジャーナリストとして芯が一本通っていた。そして納得ができる解説をしてくれた。本当に惜しいジャーナリストが日本から消えて残念でたまらない。

 これから日本も世界も更に激動に向かおうとしている予感がするとき、他のジャーナリストやメディアには、肝を据えて立ち向かってもらいたいと切に思う。岸井さんが最後のジャーナリストだったとならないように。岸井氏に続く人が出てきてほしい。
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コメント

私も毎週サンデーモーニングを見ている。歯切れの良い的確な岸井氏の論評を聞いてからテレビを切るのが常であった。私と同い年であるので以前から注目してきたので非常に残念である。今は若い世代の青木理氏が後継コメンテーターとして出ている。岸井氏と同じ慶応出身でなかなかいいコメントをしている。最近も現政権がこのまま続くことは本当に民主主義の危機だと憂いていた。それにしても最近の世論調査によると内閣支持率は40%とのこと。この数字で踏みとどまれば政権を維持できるらしい。私はまったく理解に苦しむし、暗澹たる気持ちになるが、そんな気持ちになる私の方がおかしいのか。


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