嘘を貫く柳瀬唯夫元首相秘書官
10日にあった柳瀬元首相秘書官の参考人招致では、2015年2月頃から6月頃にかけて、首相官邸で加計学園関係者らと3回面会したことを認めた。
これまでは県や市の関係者との面会は「記憶にない」と言っていたが、愛媛県の文書では、面会で柳瀬氏が「本件は、首相案件」と述べたと記されていることで認めざるを得なくなったのだ。しかしその内容は尻尾を捕まえられないように言葉を操って逃げているだけだ。
安倍首相から指示を受けたことや、報告をしたことは一切ないと強調した。それは口が裂けても言えないことだからだ。
獣医学部新設をめぐっては、文部科学省が内閣府から「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」と文科省の文書が見つかっている、前川前文科事務次官は首相補佐官から「総理は自分のくちからは言えないから自分が代わっていう」と言われたと証言している。
こうした一連のことから、加計学園の獣医学部新設手続きに、首相周辺の関与があったことを濃厚に疑わせるのだ。ほとんどの国民は「記録がない」「記憶がない」は真っ赤なウソであると受け取っている。
柳瀬元首相秘書官が「県や市の職員が同席していたかわからない」と答弁したことに対し、愛媛県の中村知事は、県職員が面会時に受けとった柳瀬氏の名刺を公開した。
柳瀬氏は答弁で、面会相手は10人近くいて、主に話したのはメインテーブルにいた加計学園関係者らだったと説明した。「あまりお話にならなかった方は記憶からだんだん抜けていく」とのべたが、何とも間が抜けた言いようではないか。
中村知事は県職員3人も含めて6人がメーンテーブルに座り、「県の職員としてしっかり発言している」と反論している。名刺を交換したことは今治市も明らかにした。首相秘書官というのはそんなボケた人間でも務まるものなのか。
柳瀬氏の国会での答弁について安倍首相は、フジテレビで「記憶を呼び起しながら誠実に答えていた」と述べたそうだ。また、柳瀬氏が学園関係者との面会を報告しなかったことについては「全然問題ではない」と強調した。秘書官が勝手にそういうことをやっていいはずがないことは誰でも分かることだ。というより大問題であろう。
さらに「(首相秘書官は)国家の重大事でない限り途中経過を報告することはほとんどない」とも話したという。国家の重大事だけを報告すればよいのか?そんな馬鹿な!
石破氏は「総理に秘書官が報告しないことは普通考えられない。政府で働いた人たちはみなそう思ったのではないか」と言ったそうだ。
後でどんどん誤魔化しや嘘がバレて行くのに「誠実な答弁」とかばう安倍首相。麻生財務相もそうだが、部下が勝手にやったこととして片付けようとしているのだ。
公明党の山口代表は「加計問題は『どんな国政上の意味があるのか。国会で議論することにどんな意味があるのか」と野党を批判したそうだが、何という認識の低さか。安倍政権は国会での数だけを頼りにしてやりたい放題なのだ。
野党にはこれからも加計問題、森友問題をしっかりと追及し、安倍政権のウソを暴いてもらいたい。
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