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2018年5月22日 (火)

第33回橘座公演 桂小南独演会

 毎年春と秋の2回行われる「橘座公演 桂小南独演会」が、5月19日(土)に愛知産業大学工業高校たちばなホールであった。

 私はこの橘座公演を楽しみにしていて、いつも聴きに行っている。地元大須の人たちの協力もあって無料で行われるのが凄い。
 
 今回は桂小南で落語芸術協会に属していて、昨年9月に三代目桂小南を襲名したばかりである。私は小南の落語を聞くのは初めてだった。
 
 上方落語だと思っていたら、初代と先代は上方落語を東京で演じたらしいが、3代目桂小南は埼玉県春日部市の出身だ。最初に演じた「そば清」という落語の中で脱線をして春日部の小・中学生時代のことを話して笑いを取っていた。
 
 「そば清」は上方落語であらすじは、
 
 江戸。そば屋で世間話をしている客連中は、見慣れぬ男が大量の盛りそばを食べる様子を見て非常に感心し、男に対し、男が盛りそばを20枚食べられるかどうか、という賭けを持ちかける。男は難なく20枚をたいらげ、賭け金を獲得する。

 悔しくなった客連中は、翌日再び店にやってきた男に30枚への挑戦を持ちかけるが、またしても男は完食に成功し、前日の倍の賭け金を取って店を出ていく。気の毒がったひとりの常連客が、「あの人は本名を清兵衛さん、通称『そばっ食いの清兵衛』略して『そば清』という、大食いで有名な人ですよ」と、金を奪われた客連中に教える。

 悔しさがおさまらない客連中は、今度は50枚の大食いを清兵衛に持ちかける。清兵衛は自信が揺らぎ、「また日を改めて」と店を飛び出して、そのままそばの本場・信州へ出かけてしまう(演者によっては、清兵衛は行商人として紹介され、信州へ商用で出かけたと説明する)。

 ある日、清兵衛は信州の山道で迷ってしまう。途方にくれ、木陰で休んでいると、木の上にウワバミがいるのを見つけ、声が出せないほど戦慄する。ところがウワバミは清兵衛に気づいておらず、清兵衛がウワバミの視線の先を追うと、銃を構える猟師がいるのが見える。ウワバミは一瞬の隙をついてその猟師の体を取り巻き、丸呑みにしてしまう。

 腹がふくれたウワバミは苦しむが、かたわらに生えていた黄色い(あるいは赤い)草をなめると腹が元通りにしぼみ、清兵衛に気づかぬまま薮のむこうへ消える。清兵衛は「あの草は腹薬(=消化薬)になるんだ。これを使えばそばがいくらでも食べられる。いくらでも稼げる」とほくそ笑み、草を摘んで江戸へ持ち帰る。

 清兵衛は例のそば屋をたずね、賭けに乗るうえ、約束より多い60枚(あるいは70枚)のそばを食べることを宣言する。大勢の野次馬が見守る中、そばが運び込まれ、大食いが開始される。清兵衛は50枚まで順調に箸を進めたが、そこから息が苦しくなり、休憩を申し出て、皆を廊下に出させ(あるいは自分を縁側に運ばせ)、障子を締め切らせる。清兵衛はその隙に、信州で摘んだ草をふところから出し、なめ始める。

 観客や店の者は、障子のむこうが静かになったので不審に思う。

 一同が障子を開けると、清兵衛の姿はなく、そばが羽織を着て座っていた。例の草は、食べ物の消化を助ける草ではなく、人間を溶かす草だったのである。

 桂小南は噺の一部を変えていたが、そばを食べる仕草をいろいろと演じうまいものであった。

 仲入りのあとは「お楽しみ」ということで題名が知らされていなかったが、帰宅後ネットで調べたら「甲府い」という噺であった。初めて聴く噺だった。

 「甲府い」あらすじ

 《「甲府い」あらすじ》

 甲府から仕事を得るために江戸に出てきた善吉。法華宗の信者でもあった善吉は、「仕事を得て一人前になるまでは故郷に帰らない」と願をかけてきたものの、財布をすられ一文無しに。

 行き倒れ寸前のところで、豆腐屋にあった卯の花を盗み食いしてしまい、店の若いもんにとっちめられてしまう。

 そこに出てきた店主。訳を聞くと可哀想になったうえ、店主もまた法華宗。人手が足りなかったこともあり、善吉を働かせることにした。

 店は法華豆腐とあだ名される人気店。特に人気なのが、ごまがたっぷり入ったがんもどきだと言う。店主から「豆腐ぅー、ごまいり、がんもどき」という売り声を教えられ、それを言いながら、一生懸命売り歩いた。

 あっという間に3年が過ぎ、気づけば善吉は立派な豆腐屋の一員に。
店主も、その妻も、善吉の誠実な人柄に一目置いていた。

 二人にはお花という一人娘がおり、善吉を婿に迎えるのが良いのではないかという話があがる。お花も、善吉の話をすれば顔を赤らめる始末なので、話はすぐにまとまった。

 豆腐屋の養子に入った善吉。善吉は早くに両親を亡くし、甲府にいた叔父に育てられた。その叔父に結婚の報告をしたいから5、6日暇をもらいたいと申し出る善吉。ついでに、願掛けをしてきた身延山へもお参りしたいという。

 翌日、早速荷物をまとめ、お花と二人、いつもと違う綺麗な服装に身をつつんだ爽やかな若夫婦が、甲府に向かって街道を歩いて行く。

 それを見た町人は、いつもと違う二人の様子に驚き「二人してどこへ行くんだい?」と声を掛けた。善吉はいつもの売り声の調子で答える。
甲府いー」
続いてお花がお参り、願ほどき」

 桂小南は声が大きいがマイクの加減か大きくても発音が明瞭でないところがあった。また、体を前に折って低くして話すのが特徴のようだ。

 「開口一番」は三遊亭遊七で女性であった。女性の落語家は珍しいのでよかった。

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