第20回人生の達人のための音楽会
4月のゴールデンウイークは昨日、今日とコンサートに行った。この日は知人が出演する「NPOとうかいマスターズ」というオーケストラであった。会場はしらかわホール、13時45分からであった。
20回となっているが、結成されたのは10年前で「10周年特別演奏会」となっていた。年に2回コンサートを開いているので20回なのだろう。
オーケストラなので音はどの席でも聞こえるから、慌てて行くことは無いと思って出かけた。会場に着くと列ができていて入場していた。なかなかの人気なのだなと思った。
中央の5列目の通路側が空いていたのでそこへ座った。そこからなら演奏する知人の姿もよく見える。開演前に会場は満席になったようであった。
指揮者は古谷誠一氏でセントラル愛知交響楽団正指揮者である。この日の演目は歌劇ばかりなので歌手は、ソプラノの二宮咲子氏、テナーの中井亮一氏、バリトンの押川浩士氏であった。また、マスターズオペラアンサンブルというグループがバルコニーで歌った。
最初の曲は楽劇「ニュールンベルクのマイスターシンガー(ワーグナー)であった。よくまとまったよい音を響かせていた。
2番目は、歌劇「愛の妙薬」(ドニゼッティ)より、
「おお、アディーナよ、ひとことだけ」、「ドゥルカマーラのカヴァティーナ」、「ネモリーノとカマーラの二重唱」、「人知れぬ涙」
テナーの朗々とした声、ソプラノの魅惑的な声、バリトンの低音の響きなど引付けられた。
蝶々夫人(プッチーニ)より、
「広い世界を」、「ある晴れた日に」、「手紙の二重唱」、「かわいい坊や」
ソプラノの二宮氏はとても表現力の豊かな歌い方でひきこまれた。テナーもバリトンももちろんよかった。
ここまで1時間演奏する方は大変だろうと思った。15分の休憩。
第2部は3時過ぎに始まった。イタリアの有名なヴェルディの作品が取り上げられた。
最初は歌劇 「ナブッコ」序曲。私は合唱でイタリアの第2の国歌と言われるところを歌ったことがあり、なつかしい。オーケストラの演奏だけであった。
次は、歌劇「椿姫」より、
「素晴らしい宴は終わり」、「天使のように清らかな娘」、「プロヴァンスの海と陸」、「ああ、過ぎ去った日よ」、「2幕2場フィナーレ」
バルコニーで歌うマスターズオペラアンサンブルは専門家だけあって我々の合唱とは違い迫力があり、舞台と一緒になって歌う場面などが立体てきであった。
どれも素晴らしく、曲が終わるとブラボーが飛び、拍手が鳴った。
出演者は演目ごとに衣装を換えて舞台に登った。ソプラノの二宮氏は青や赤などの衣装でよく映えた。歌劇なので演技的な仕草を入れて歌った。言葉が原語なので意味は全く分からないのが残念であったが、十分に楽しむことができた。
アンコールは「乾杯の歌」でこれも満足の行くものであった。私も含めて聴衆はみな満足して会場を出たようであった。個人的にはソプラノの二宮氏が印象的でにこやかに表情よく歌い、声の幅や音量も十分でよかった。オーケストラだけは2曲で、歌が多かったのでどうしても歌の方に注目し、オーケストラの音は付け足しで聴いていた。でも、これまでのマスターズのコンサートで一番良かったと思った。
ヴァルコニーにも注目
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ご丁寧なコメント有難うございます。弾きながら会場の熱気をひしひしと感じることができました。また、写真により舞台から見るとさらに華やかな雰囲気が感じられて感慨も一入です。打ち上げの時に、オペラ通の人から、これだけ有名オペラてんこ盛りのコンサートはめったにないとのことでした。お客様にも大変喜んでいただけたたこと、またこのような素晴らしいコンサートに演奏者として参加できて至福のひと時でした。
投稿: Toshi | 2018年5月 4日 (金) 06時34分