秘境 トカラ列島中之島旅行―⑨―
夕食にはサワラとカツオの刺身が出た。鹿児島でマスターが買って持って行ったビールと限定焼酎を飲んだ。焼酎は甘みがあり美味しかった。私は25度のままストレートで飲んだ。
刺身の醤油は甘く、普通の醤油も甘くて刺身の味が落ちたように感じた。味噌汁も黄土色で味は甘かった。
夕食後7時半に天文台管理をしている本田さんが迎えに来てくれることになっていた。外に出ると宿の外灯が明るかったがシリウスやオリオンなどが見えた。外は電燈の灯りに惹かれてブヨが舞っていた。Yさんがブヨに刺されると大変だと言っていた。
車が来たが運転していたのはご主人であった。ホンジュラス人だそうで驚いた。Yさん運転の車はその後について走った。ご主人は暗い夜の山道を巧みに運転した。快活な人で英語も話すので私は英語で話した。
天文台に着くと車の灯りを消してもらった。真っ暗な空に星がたくさん輝いていた。とりわけシリウスとオリオンが目立った。シリウスは名古屋でも見ることができるが、オリオンは久しぶりであった。
天文台の入館料は300円であった。天文台に入ると60cmの反射望遠鏡があった。こんな大きな望遠鏡を見るのは初めてであった。
ドームは電動で開き、開口部も電動で動いた。望遠鏡はパソコンとつながっていて作業ができるようであった。最初にマスターの希望でシリウスを見たが、ダイヤモンドより鮮やかに光っていた。ただ、星を見るといっても光り方や色を見るのであった。操作は本田さんが1人でやった。
シリウスの後オリオンの中の赤い星を見た。残念なのは土星が見られないことであった。火星や木星も見られない時間帯であった。
私はスマホに星座表アプリを入れてあるので、それを星に向けて目指す星の名前や星座を見た。天文台では星座表をくれたがそれで探すのは大変だ。
中之島のような辺鄙なところに立派な天文台があるのは、竹下政権の時「ふるさと創生」で配った1億円を使ったのだそうだ。何でも教頭先生が天文好きで望遠鏡を買うことを提案したのだという。6000万円が望遠鏡代で4000万円でドームを作ったのだそうだ。
外に出るとまた灯りを消してもらって肉眼で星を見た。北斗七星もきれいに見えた。私が子どもの頃は夜は外が暗く、夜空を見ると満天の星であった。中之島で見た空よりもっとたくさんの星が見られた。天の川も実に見事な星の川であった。しかし、中之島で見た空は期待ほどではなかった。それでも名古屋では見られない星空が見られて嬉しかった。
分かったことは、車のヘッドライト一つでも星の見え方に大きく影響することであった。
最初の日の夕食
天体望遠鏡
翌朝の宿から見た景色
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