秘境 トカラ列島中之島旅行―⑤―
朝5時10分ごろ、フェリーは最初の寄港地口之島に入港した。私やYさんたちはデッキに上がってその様子を眺めた。岸壁に10人ほどの子供や大人がいて手を振っていた。デッキでは男の親子が手を振っていた。上の根島へ転校するのだと言っていた。次が中之島だがまだ1時間余りかかる。それで部屋に戻って横になった。
日の出は6時だとTさんがパソコンで調べて教えてくれた。6時10分ごろ中之島に入港するというアナウンスがあった。荷物を持って出口の方へ行った。船は6時30分に予定通り着岸した。出口で乗船券を渡してタラップを渡った。たくさんの人が舟の到着を待っていた。
宿の主人と手伝いの人が車2台で迎えに来ていた。Yさんのお姉さんも来ていた。島の人たちには鹿児島からの船が待ち遠しかったであろう。たくさんの荷物を下していた。
とうとう中之島に来たのだ。長い船旅であった。島は海からすぐに山になっていて御岳(おたけ)の上の方が望見できた。
車は海岸からすぐ坂を上って行った。5分もかからずに宿の「中之島荘」に着いた。鴬が鳴いていた。
部屋は3つで畳の部屋が1つ、あとはベッドの部屋であった。部屋に入って驚いた。ベッドは木製の手作りであった。見ると部屋も建物もみんな素人が作った感じであった。あとで聞いたら、家を建てたり直したりするときには、村中から手伝いにくるのだそうだ。
素人の手造りであったが、部屋にはエアコンやテレビがあった。トイレは最新のシャワートイレだったので有難かった。洗濯室には最新の自動洗濯機が2台あった。
非常にちぐはぐで、古い使わない石鹸入れとか歯ブラシ入れのようなものがそのままになっていたり、外のあちらこちらにはゴミや要らないものが散らばっていた。
食事は台所の隣の和室で、座卓が3つあり、そこで食事をするのだ。湯沸かし器が2台あってお湯は何時でも使えた。
宿では朝食を用意してくれていた。7時からが朝食の時間であった。味噌汁と卵焼きと刻んだ新香と焼き海苔であった。味噌汁は白味噌で甘かった。みんなは「甘いなあ」と言っていた。醤油も甘かった。どうも鹿児島では醤油も味噌も甘いらしいと分かった。
食事を済ませると9時から温泉へ行った。温泉は港の傍にあり、24時間いつでも入れるようであった。入浴料はお志なので無料でも入れるようであった。壁に寄付をした人の名が掲示されていた。最高が1万円で最低は600円であった。
宿からの眺め
民宿中之島荘
港から御岳をの望む
岸 壁
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