秘境 トカラ列島中之島旅行―⑱―
12日は旅行最終日。最初に予定では鹿児島市内観光だったが、フェリーの欠航で最初の日に済ませたので、この日は指宿に行くことにした。Kさんがレンタ―カーの手配をしてくれた。
枕崎に住むYTさんが、枕崎に来ると魚市場があり、いい鰹節などが買えると言ったので枕崎に寄ることになった。グルメのKさんは枕崎は鰹節の名産地だと言った。私は土佐の高知しか知らなかった。Kさんは「本枯」を買いたいと言った。私は「本枯」も知らなかった。最高級の鰹節のことだという。
朝食はホテルのバイキングで食べた。Sさん以外はみんな来たが、Sさんだけ来ないのでどうしたのかと心配であった。私は例によってたっぷりといろんな物を食べた。
出発まじかにSさんに連絡すると「どうして呼んでくれなかったの」と不満そうであった。レンタカーがホテルに来て乗り込んだ。運転はKさんが最後までしてくれるのだ。
YTさんは枕崎までは一般道路でも変わらないと言っていた。最初の一部だけ高速道路を使ってあとは普通の道を走った。初めての鹿児島なので沿線の景色を眺めた。
枕崎に近づくと仏壇の広告がやけに目立つようになった。こんな端っこに?と思ったが、どうやら川内市辺りが仏壇生産地らしい。業者が集まっている感じであった。
枕崎に入ると枕崎駅があった。Kさんは「ここは鉄ちゃんの聖地だ」と言った。「何のこと?」と聞いたら、鉄道ファンの来たい場所なのだそうだ。枕崎駅で鉄道の線路が終わっているのだ。車を降りてその辺りを見て回り写真を撮った。時刻表を見て驚いたことに列車の本数がほんの僅かしかないのだ。
駅舎は真っ黒で船の形をして立派だが無人駅であった。列車がほとんど来ないのだから無人も当然だ。YTさんと連絡を取って先導してもらい魚市場に行った。入口で藁で鰹の身を焼いていた。鰹のタタキを作っているのだそうだ。初めて見た。
魚市場には店がたくさんあったが客はまばらであった。YTさんの知り合いの女性が勤めている店に案内された。そこで初めて「本枯」という最高級の鰹節を見た。薄鼠色をしていて堅く叩くといい音がした。
値段は予想していたより高くはなかった。女性が「出来合いの削り鰹より本枯を買って削った方がいいですよ」と言った。家には鰹節削り器がないので削ってもらうことにした。
私が子どもの頃は家に鰹節を削る道具があって、ときどき削らされたことを思い出した。昔はいい出汁を使っていたのだと思った。
本枯は目方で値段が決まるらしく、それぞれ違っていた。私は1290円のを1本買って削ってもらった。器械で削るのだがものすごい量になったのでびっくりした。それを2つのポリ袋に入れて圧縮して空気を抜いた。
私は他に鰹のハラミで作ったものを2種類買った。冷やした方がいいというので買ったものをハッポウスチロールの箱に入れてドライアイスを詰めてもらった。
買い物が済むと、YTさんが「薩摩白波の酒蔵がある」と言ったのでそこへいくことにした。出かける前に下の魚屋で鰹のタタキを作っておいてもらうよう注文した。
船の形の枕崎駅
線路止め
枕崎駅ホーム
鰹を燻す藁
これから燻す
1本の鰹を削ると
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