秘境 トカラ列島中之島旅行―⑭―
本田さんが車で迎えに来てくれ、学校まで行った。中之島中学校、中之島小学校と表札に書いてあった。コンクリートの立派な校舎で運動場も広かった。
職員室に行き校長先生に挨拶をし、手品を披露する時間を作って頂いたことに感謝をした。校長先生は「現在小中合わせて20名ですが、この20年間で一番多いです」と話した。2月に昨日道であった2人が転校してきたので増えたのだと思った。
体育館に案内されて驚いたのは名古屋の体育館より立派なことであった。数年前に改修されたようであった。床に中学校と小学校の子たちが2列に座っていた。その前に頼んでおいた小さな机があった。
1時10分から1時半までの限られた時間なので急いで手品をした。シルクを結ぶ手品をいくつかやった。子どもたちは真剣に見てくれた。
一本のロープが長くなったり、長短の2本になったり、同じ長さになったりして、結んだシルクを解くとき中学生が出てきて手伝てもらった。シルクが外れて1本になると驚いていた。
鉄の輪と靴紐の手品で輪が外れたり、紐の途中でとまったりするのも不思議がっていた。最後に輪と紐を渡して調べてもらったが普通のものなので首をかしげていた。
薔薇カードやカードを引いてもらったら1億円札に変わっている手品、ロープとリングを使った手品なども楽しんでくれた。もっといろいろ見てもらいたかったが時間が20分しかないので残念であった。それでも学校で手品を見せるという希望が叶えられてよかった。
本田さんのご主人も見に来てくれて嬉しかった。
学校の後、本田さんはデイケアセンターで14時30分からお年寄りに見せる手筈も取ってくださっていた。それまでの時間を使って診療所の待合でお母さんと幼児に手品を見せてもらってもよいということであった。本田さんは歴史民俗資料館の仕事があるので一旦戻られた。
このひ診療所には鹿児島から日赤の医者と看護師が来ていて島の人たちが診察を受けるのだそうだ。待合室で手品を演じた。ただ小さい子の中には動き回る子もいて大変であった。たた1人一生懸命見ている子がいた。後で聞いたら本田さんの息子だそうで、手品が好きなのだと言っていた。
本田さんが戻ってきて診療所の隣のデイサービスセンターに案内してくれた。3人の世話をする人と10人ほどの高齢者がいた。
時間は機にしなくてよいということでよかった。それで持って行った手品をみんな見せた。お金を白紙に変える手品の時、札を借りたいと言ったが誰も持っていないと言った。私は「この島ではお金を使うところがないから財布は持たなくてもいいのですね」と応じた。一人の世話をする女性が千円札を持っていてそれを借りてやった。「白い紙は今夜12時に1万円札に変わります」と言って笑わせた。一億円札に変わる手品の時も12時に枕元に1億円が置いてありますと言って笑わせた。
靴紐と鉄の輪やロープにシルクを結んで解く手品や薔薇カードなども喜ばれた。4枚の白いトランプがウサギのトランプに変わり裏の模様が消える手品も不思議がってくれた。
大きいカードで作った手品やロープ、シルクの手品など持って行った手品をみんな見てもらった。裏の矢印の方向を当てるのも面白がってくれた。
最後に皆さんに手品のタネを2つ上げた。1つは模様が変わって1円玉になる手品。もう一つは超能力の紙であった。
本田さんと知り合ったお蔭で念願だった中之島で手品を見てもらうことが出来て心から感謝している。
中之島小中学校
体育館で手品を披露
中之島診療所
デイサービスセンター
高齢者に手品を披露
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