日本で「春節」(旧正月)を祝わないのは―中国メディア
「春節」と言えば中国では最も楽しみにされているお正月だ。この日を挟んで長い休暇を故郷に帰ったり、外国旅行をしたりして過ごす。鉄道やバスの故郷に帰る人のすざまじい混雑ぶりはテレビでも放映されたことがあるくらいだ。
最近は日本などへ旅行して爆買いをすることでも有名になった。春節は太陰暦なので毎年日が変わる。今年の春節は遅く、2月16日であった。名古屋では久屋公演で毎年春節祭りが開かれ、中国から有名な芸術団がやって来て芸を披露してくれる。
私は中国旅行をしたとき、たまたま春節に行ったことがあって、上海ではホテルからあちらこちらで爆竹を夜通し鳴らすのを見たり聞いたりした。また家々の入り口に掛かる「春聯」や「倒福」という言葉、紅い提灯などの飾りなども見た。
旧暦で正月をするのは中国だけでなく韓国、ベトナム、台湾・・・など多くの国は春節である。違うのは日本とタイぐらいであろう。
中国のメディアが日本が春節を祝わない理由を記事にしている。まず記事は、中国は長い歴史の中で周辺諸国に大きな影響を与えてきて、日本もかつては積極的に中国文化や習慣を取り入れてきた国だと指摘した。その通りで明治以前は中国の文化や習慣を学んできた。
日本にも7世紀ごろから春節を祝う習慣があったが、明治になって祝わなくなったという。なぜか?
その理由として、明治政府が公務員に支払う月給は、旧暦のままだと閏年があり、13カ月分の給料を支払わなくてはならず、当時財政難に陥っていた明治政府は、暦を太陽暦に改めることによって公務員の給料を削減したことによるものだというのだ。
正月は1月1日に変わったが、祝い方は中国の影響が残っていると指摘している。正月には門松を飾ることや、中国語のように大晦日を除夜(中国語では「徐夕」)と呼ぶことや、家族で年越しそばを食べるこやお年玉などだ。
« 「平熱が高いリスク」という記事 | トップページ | 学生の読書離れ&本屋の閉店 »
「面白い話題」カテゴリの記事
- 文化庁の言葉の使われ方の調査(2024.09.21)
- 「彼の誰」と「誰そ彼」(2024.08.24)
- アゲハチョウと柑橘の木(2024.08.17)
- エノコログサの群生地があった(2024.08.05)
- 2匹重なり合ったセミの脱皮(2024.08.04)
コメント