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2018年3月18日 (日)

亡くなった近畿財務局職員の人柄を伝える記事

 Yahooニュースを見ていたら、週刊誌女性セブンの記事が見つかった。「自殺した職員の人柄と亡くなる前の嘆き」というタイトルである。亡くなった職員は人づきあいのよい、明るく元気な、夫婦仲の良い、真面目な人柄であったようだ。部分的にコピーしておくことにする。

―― 岡山県の自然豊かなある町で生まれ育った青山(仮名)さんは、地元の高校を卒業すると国鉄に入社。日本がバブル経済に向かっていた頃だ。経理部門の仕事をしながら、私立大学の夜間学部に通って勉強を続けて卒業。誰もが認める努力家だった。

   口癖は「もうええがなァ」。兄弟や友人がヘマをして迷惑をかけられても、いつも、まァ、もうええがなァ、と笑って許した。きまって友人の悩み事や身の上相談の聞き役だった。自分の弱音を吐くタイプではない。小柄だが、背筋がピンと伸びていて、歩くのが速くて、明るくてハキハキした性格だった。  

  青山さんは1987年に国鉄が解体して民営化されると、大蔵省の中途採用試験を受けて合格した。ノンキャリアの公務員として、関西にある地方局だけでなく、東京・霞が関の本省で働いたこともある。

  趣味は書道。師匠に学んだ有段者で、書道家としての「雅号」も持つ。中国まで行って筆を買ってきたこともあった。

  建築家の安藤忠雄氏の熱心なファンでもあった。およそ15年前、兵庫県神戸市にある安藤氏デザインのマンションに空室が出ると、迷わず購入して引っ越した。住民の集まりにもよく顔を出す評判のいい夫婦。青山さんと同時期にマンションの管理組合の役員を務めた住民が語る。

  青山さん夫婦は、近隣住民とは毎年、バレンタインデーのチョコレートを交換していた。今年の2月14日も、妻が近所にチョコを届けた。

  青山さんは、財務省の地方局である「近畿財務局」で、森友学園に土地を安く売った部署に所属していた。昨年2月に森友問題が報じられると、問題の処理に追われ、国会対応のための本省への報告に追われ、取材窓口として殺到するマスコミ対応に追われた。昨年8月、青山さんは親族にこう語っていたという。         

  「ここ数か月、毎月100時間以上の残業が続いていて、体調を崩した。心療内科に通っている。『混合性不安抑うつ障害』と診断されて薬を処方されたが、薬が合わないのか夜も眠れない。体力的にかなりしんどい。財務省の夏の定期異動でも、希望をしていたが異動が叶わなくて残念だよ。どこまで頑張ればいいのか…」

  森友への土地売却に関係した職員はキャリア組を中心に次々と異動していき、残されたのは青山さんだけだった。その後、秋になると青山さんは休職を決断し、そのまま復職することはなかった。          

「常識が壊れた」――親族の耳には、青山さんのそんな嘆き声が今でも焼きついている。親族が語る。

  森友文書の改ざん疑惑が大炎上すると、財務省は文書にかかわった職員からの聞き取り調査を始めた。          

 「休職中だった青山さんも急きょ呼び出され、3月6日に登庁したそうです。その翌日、青山さんは命を絶ちました」(政府関係者)

  森友文書の改ざん疑惑が大炎上すると、財務省は文書にかかわった職員からの聞き取り調査を始めた。          

 「休職中だった青山さんも急きょ呼び出され、3月6日に登庁したそうです。その翌日、青山さんは命を絶ちました」(政府関係者)

  「遺書は封筒に入っていました。財務省職員として森友問題にかかわり、どれだけ辛酸を舐めたかが克明に記されていました。森友問題を矮小化するためにどのように関与したのか、それが誰の指示で行われたのかはっきりと書かれていたんです。つまり、“財務省本省の指示によって決裁文書の改ざんをさせられた”と告白する内容でした。          

 そして、遺書のなかには森友問題の財務省側の責任者で、青山さんの上司に当たる『佐川宣寿』というフルネームの記載があり、ほかにも3、4人の実名があったそうです。また、遺書が入った封筒には森友問題に関連する『重要書類』も同封されていたといいます」(捜査関係者)――

  青山さんは、書き換えの実務をやらされたが、真面目な性格なので意に染まなかったが、上司からの命令を断るわけには行かなかったのだと思われる。連日の残業で疲れ果て転勤を希望したが彼だけが受け入れてもらえなかったのだ。おそらく書き換え担当の重要な仕事をしていたからであろう。 

 彼は生きて真実を証言できず、死をもって抗議をしたのだと思う。遺書には改ざんをさせられたことや佐川元局長などの実名があったのだ。

 なお、別のニュースでは1月に理財局職員が1人自殺していたという。おそらくその事実を伏せたのであろう。

 青山さん(仮名)の場合も、政府は、“自殺の事実そのものを伏せられないか”と動いたようだ。遺族が認めない限り、警察は死因が自殺であることを公にしないので、自殺が表沙汰にならないこともあり得たという。しかし、遺族の気持ちがそれに納得しなかったので、政府も“自殺を伏せるのは無理だ”と判断したようだというのだ。

 こういう大事件では、必ず誰かが犠牲になる。何とも痛ましいことである。その陰で平然と嘘をつき何食わぬ顔でいる連中がいるのだ。行政機関は2度とこのような公文書改ざんがおこらぬよう厳正にことに当たってほしい。国民は何を信じてよいか分からなくなるのだ。

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コメント

直近の安倍内閣の支持率は読売新聞の調査によると54%から48%に急落とある。急落というが48%自体、高レベルの支持率と言える。特に10代から40代迄では支持率が不支持率を上回っているという。本当に怒っているのは中高年層中心らしいのである。これでは安倍内閣もこの場を何とか凌げば逃げ切れると思うのも無理はない。国民はやがて忘れて支持率は回復する。国民の政治意識はこの程度なのか。私は暗澹たる気持ちになる。それとも調査自体が政権に有利になるよう巧妙に仕組まれているのではと勘ぐりたくなるのは私だけか。

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