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2018年3月 7日 (水)

高齢になり人生の終わりをどう迎えるか

 ネットニュースを見ていたら、「死生観が変わるー『自然死急増の予兆」という記事があった。週刊朝日から取った記事のようだ。

 

 ―死を直前にした終末期に、延命措置などの医療や介護を「過剰だ」として望まないお年寄りが増えている。「亡くなり方の質」を追求し、穏やかな最期をめざす。その姿に死生観の変化を読み取り、日本の死の「スタンダード」が一変すると予想する声も出始めた。「自然死」が急増する、というのだ。―

 

 90歳以上の人たちは戦前・戦後の厳しい時代を生き抜いてきたので、「生きたい」という気持ちが強いそうだ。

 

 それに対して、80歳台の人たちは、過剰医療を見て来ているので点滴なのどにつながれたり、胃瘻をしたりしてまで生きたいとは思わないそうだ。

 

 在宅で延命治療をしないで自然に死にたいという人が増えているというが、現時点ではまだ病院で亡くなる人が7割以上だという。

 

 ―何らかの病気をきっかけに入院するなどで医療と関わり始め、治療やリハビリ、介護、入退院を繰り返しながら徐々に衰弱していき、最後は病院で亡くなる──これが、高齢者の亡くなり方のまだまだ多数派だ。―

 

1950年ごろは、ほとんどの人が自宅で、1980年でも50%の人は自宅で亡くなっていた。祖父母の時代は自宅で亡くなるのが普通で医者が自宅で看取ってくれていた。

 

 1973年に始まった老人医療費の無料化に伴って病院に入院する人が増え始めたのだという。私の父母の時代は病院であった。

 

 また、医者の方も1日でも生かすのが仕事と過剰医療に走るようになったというのだ。そしてチューブにつながれて延命するスパゲティ状態の人が増えたのだ。

 

 しかし、そういう状態を見て「そこまでして生きたくはない」という人が増えて来た。モノを食べられなくなって点滴もしなければ、個人差はあるが、3日から1週間で息を引き取っていくと言われる。そして楽な死に方だという。

 

 私は知らなかったが、国際医療福祉大学の高橋教授は「「欧米では、食べものを受け付けない高齢者に、食事介助をして無理やり食べさせるのは『虐待』と見なされます。口からモノを食べられなくなったらあきらめるのが一般的です」と指摘しているそうだ。日本の介護は過剰なのだろうか。

 

 また米国では「食事介助」や「オムツ交換」を意味する用語が介護のマニュアルに出てこないというのも面白い。

 

 自力でトイレに行けなくなり、自力で食べられなくなったら自然死に向かうのがよいという。私の養母は寝床の脇に小便をする容器を置いて用を足していた。そして最後は「ありがとう」と礼を言って、楽に息を引き取って行った。

 政府は在宅医療を広げようとしているようだが、在宅による自然死が増えて行けば医療費や介護費用の節減にもつながる。それには在宅医療に携わる医師や看護婦の確保が大事になるだろう。

 

 

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