佐川国税庁長官の辞任は近畿財務局員の自殺がらみか?
9日に佐川宣寿国税庁長官が突然辞任したが、その2日前に近畿財務局職員が自殺していた。この職員の自殺がを受けての辞任だと推察される。職員は学園側との交渉に当たっていた現場責任者の財務省統括国有財産管理官の直属部下で真相を知っているキーマンであったのだ。
佐川氏辞任について、麻生財務相は、次の3点を理由とした。
①国会対応に丁寧さを欠き、審議の混乱を招いた
②行政文書の管理状況について、さまざまな指摘を受けた
③決裁文書の国会提出時の担当局長だった
しかし、これら3点はいずれも麻生財務相や安倍政権がらみのものである。
①については安倍首相や麻生財務相は森友問題を国会で追求されても、知らぬ存ぜぬで通してきた。あげくの果てに隠しけれなくなっても、平然と同じ文書を提出したのであった。今になって文書の改ざんを認めるというのなら最初からきちんと対応すればよかったのだ。審議の混乱を招いた元凶は安部政権である。
②行政文書の管理についても他人事のように「さまざまな指摘を受けた」というが、財務の最高責任者である財務相が関係ないとは誰が見てもおかしい。
③財務省の最高責任者の財務相は国会提出時の大臣だったではないか。自らの責任を他に転嫁しようというのは、天に向かって唾をはくようなものだと分からぬのか。
麻生大臣は辞任のついて「今特に考えている訳ではない」とエレベーターの中から吐き捨てるように言ったが、無責任極まる話だ。
自民党の森山国会対策委員長はこれで一件落着という趣旨の発言をしたとネットに出ていたが、とんでもない話しである。
田中龍作ジャーナルというblogには、次のような記事があった。真偽のほどは今のところ分からないが、ありそうな話である。
「森友学園への不当な国有地払下げに深く関わっていた近畿財務局の職員が昨夜、首を吊って自殺していたことが分かった。
自殺したのは赤木俊夫・上席国有財産管理官。赤木氏は、払い下げの価格交渉で汚れ役を一身に背負わされていた池田靖統括官の直属の部下だった。
氏の自宅となっている神戸市内のマンションには「改ざん前の原本」と「遺書」があったとされる。
赤木氏は問題の文書改ざんに直接関わっていた、いわば“実行犯”の一人と目されていた。
遺書には組織に対する恨みが綴られているという。上司の実名を挙げて「●●から やらされ(書き換えを命じられ)た」と書かれているとの情報もある。
赤木氏は昨年後半から休職中だったが、国会で大問題となったことを受け、一昨日、登庁していた。その翌日、自らの命を絶った。」
野党の佐川氏と昭恵夫人の国会証人喚問要求は当然である。佐川氏が辞任したことで民間人になったので、国会招致は難しくなったとして与党はホッとしていると言われるがとんでもない話である。招致を避けるために辞任させたというのか。より厳しい証人喚問によって真相を究明すべきである。
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