深まるばかり、森友文書改ざん疑惑
財務省は8日、森友学園との国有地取引に関する決裁文書のコピーを国会に提出したが、国会議員に既に開示した文書と同じ物であった。
同じ文書を再び提出するというのはどういうことか。維新の党以外の野党が怒るのも無理がない。しかし、そういう国会を無視したやりかたに対しては公明党は自民党と一緒になっておかしいとは言わない。真剣に国会審議をする気持ちがあれば与党だって当然反発すべきである。
これまで文書は検察の捜査中だから出せないと言っていたのを翻して出したのはよいが、以前と同じコピーというのは人をバカにしているにもほどがある。
安倍首相は、維新の党以外の野党が欠席した参議院予算委員会で「早期に説明できるよう財務省をあげて、最大限努力をしてもらいたい。政府としても誠意をもって対応していく考えだ」と述べたというが、よくもぬけぬけとこんなことが言えたものだ。
ことは安倍首相夫人の昭恵さんがらみであり、何らかの便宜をはからったということだから、推察すれば、財務省や政府がかたくなに文書の改ざんを誤魔化し続ければ、疑惑は深まるばかりで、真実が知れるのが怖くて隠そうと躍起になっているのだと取るしかないのだ。
自民党の閣僚経験者が「政権が疑惑を否定できないところが深刻だ。国民の信頼という一番の土台が崩れ始めている」と語ったそうだが、否定できないのでのらりくらりと逃げ回っているのだ。信頼なんてとっくに崩れている。
国会での圧倒的多数を背景に自民党ないでも1強を誇り、腑抜けの公明党のバックアップを得て、これからも白を切り続けるつもりなのだ。
ここは野党に頑張ってもらうしかないが、維新の党は与党側についているので残念だ。それから森友問題の陰に隠れて加計学園問題が消えてしまったが、こちらの疑惑も解明してもらいたいと切に願う。
ここまで書いてアップロードを12日にして置いたら、佐川国税庁長官の突然の辞任とか近畿財務局職員の自殺とか財務省が文書改ざんを認めるというニュースが入ってきた。これからどう展開していくのだろうか。
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これまで政治家は嘘をつくけれど、日本の役人は真面目にきちんと仕事をしてくれるというのが、日本国民の平均的な認識であった。今回の出来事はその認識が根底から崩れるまさに驚天動地の由々し事態である。高級官僚にとっては人事権を官邸に握られている以上、彼らのご機嫌を損なうことは微塵たりともできないのである。しかしながら何が起ころうとも自民党の政党支持率は35%前後を維持し、安倍内閣の支持率も直近では50%を超え、高止まりをしている。これでは驕るなという方がやぼであり、国民が現政権に白紙委任状を渡しているようなものである。それにしても大きな政治スキャンダルで自殺するのはいつも末端の人物、今回もノンキャリアだった。それと安倍昭恵氏の付き人であった谷何某さんは現在、口封じのため?イタリア大使館付であるが、この女性も実態解明に近い事実を知っているに違いない。
投稿: Toshi | 2018年3月12日 (月) 12時06分