心打つ、翁長沖縄県知事夫人の名護市長選応援演説
2月4日投票の沖縄県名護市長選挙は大接戦で予断を許さないようだ。市長選挙応援に立った翁長知事夫人の演説が友人から送られてきた。是非拡散したいものである。
――久保(あけび書房)です。沖縄の知人からのメールを要約転送します。
昨日告示2月4日投票の名護市長選挙についてです。
①今日付けの稲嶺ススム後援会ニュース 「1票、1票を争う大激戦」
②名護市長選挙に向けての1・12集会での翁長県知事夫人のスピーチ
「ぜひ全国のみなさんに読んでほしい、聞いてほしい。なんでここまで沖縄が頑張れるのか。その魂の飢餓感とでもいう原点がここにあります。
私たちが、絶対まけられない、諦めるわけにはいかない、その理由がここにあります」との知人のコメントです。
◆心揺さぶる翁長樹子さんのスピーチ 2018.1.12
沖縄県知事の家内の樹子でございます。翁長がグアムの方に出張に行っておりますので代理という事で参りました。なにぶん素人で、マイク前にすると上がってしまって、うまくできるか本当に自信ないんですけど頑張って務めさせてもらいますのでよろしくお願いいたします。
結婚して36年目でしょうか、政治家の女房として33年目になりましたけど、いやぁ、しかし、志位委員長と同じ壇上でご挨拶する日が来るなんて本当に夢にも思いませんで、本当に光栄に存じております。どうかよろしくお願いいたします。(会場拍手)
3年前の知事選挙、翁長が現職の方を相手に、本当に有難いことに10万票の差を持って挑戦をさせていただきました。正直、圧倒的だったと思っております、あの差でホッとしたんです。これでもう辺野古の問題は決着がつくんだと。
名護市長がNOと言ってる、県知事もNOと言った人間が当選した。何ですか、この3年間冗談じゃないですよね、皆さん。
政府は、しょっちゅう言う、「何の問題もない」と。どこにいったい民主主義があるんですか? どこにあるの?私たちの自治権は? 人権どこにあるんですか?それが何ともない事なの?冗談じゃないと3年間、怒り続けて参りました。(会場拍手)
正直苦しいです。夫がいつも苦しい顔をしているのを見るのは辛い、女房は。本当ですよ、あんなに明るくて、いつもいろんなことがあっても、家に帰ってくるときには玄関先でそう言った苦しいのをおいて、ただいまって笑って帰ってくる人が、この3年間、笑わないんですよね。
ちょっと時間があったらすぐ部屋にこもっていろんな法律の本をひも解いたり、しょっちゅう勉強して歩くの。
言ったセリフが「こんだけ学生の頃勉強していたら俺は東大だった」って(会場笑)いやー本当に必死に勉強しているんです。それなのに政府は言うことをコレッポチも耳を傾けてくれない。こんな苦しいこと、悔しいことはないです。
でも負けるわけにはいかないですよね、皆さん。70年前の戦争で、私たちおじいおばあたちはもう命からがら、必死の思いで何とか生き延びて、私たちに命を継いでくれたんです。
両親と私たちの時代は米軍統治を経て、人権もなくて、憲法にも守られずに苦しい時代を過ごしました。私たちは今もフェンスの中にいる・・・。その時代を何とかくぐり抜けて、やっと復帰して、やっとこれで憲法に守ってもらえると思ったら、政府はあの方達です。聞いてもくれない。
沖縄県民には人権がないと言わんばかりの方達が、あらん限りの権力を持って押さえつけようとしてる。
じゃぁ、負けて諦めるのか、どうですか皆さん、諦められますか?(会場「諦めない!」)
そうです。諦められないし、必ず私たちはおじいおばあがやったように必ずこらえて押し返して、 先の子供達にはもっといい沖縄を残したい。(会場拍手「ナトンドー!(そうだ!)」)
ひとつ、これは選挙です。相手候補の方と稲嶺さん比べたら、Wスコアで勝っても本当におかしくないです。当たり前、それが。
しかし相手候補には申し訳ないけど、稲嶺さんの相手は実は相手候補ではないです。 国が政府があらん限りの力でもって抑えにかかってくるんです。
皆さん。簡単じゃないです、これに打ち勝つのは。私たちの心の中にちょっとでも「まあ何とか勝つでしょう」なんて気持ちがあったら結果は厳しいです。心に刻んで、みんなで必ずこの選挙を勝って、私たちのこの闘いを必ず成就して、私たちのこの気持ちを必ず日本政府に認めさせる、沖縄の現状を国民に知ってもらう、それしか私たちには道がありません。
頑張りましょうね。必ず勝利を。頑張りましょう、最後まで。どうかよろしくお願いします。
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