トランプそっくり、安倍首相の朝日新聞「口撃」
Yahooニュースに毎日新聞の「<首相>止まらぬ朝日「口撃」 間違い、哀れ・・・持論展開」という記事があった。国会で安倍首相か繰り返し朝日新聞を批判したことを取り上げたものだ。
「安倍晋三首相が先月末から国会の答弁で5回、学校法人「森友学園」問題に絡んで朝日新聞批判を展開した。自民党参院議員のフェイスブックにも朝日新聞を「哀れ」と書き込んだ。首相が公の場などで特定の報道機関のバッシングを続けるのは異例だ。」
13日の衆院予算委員会で、安倍首相は森友学園の籠池泰典前理事長が設置予定の学校名を「安倍晋三記念小学校」とする設置趣意書を出したとの籠池氏の証言を報じた昨年5月の朝日新聞の記事を取り上げたのだ。
安倍首相は「全く違った。国民の間に安倍晋三記念小学校だったということが浸透している。しかし実際は開成小学校だった」と言った。
設立趣意書で「開成小学校」の部分が黒塗りにされていたのが開示されたのを取り上げて、朝日新聞が以前に「安倍晋三記念小学校」と報じたのを「間違いだった」と言ったのだ。
籠池理事長は、学園が以前、寄付を求める書類などに「安倍晋三記念小学校」の名を使っていたので朝日新聞の報道は間違っていない。
これについて、橋場義之・元上智大教授(ジャーナリズム論)は、「首相は設置趣意書の校名が「開成小学校」だったという都合のよい部分を切り取って、声高に朝日新聞をおとしめている。校名は政府が黒塗りにしたものであり、籠池前理事長が以前「安倍晋三記念小学校」の名を使っていたのも事実だ。」と指摘している。その通りである。批判は見当違いである。
安倍首相は執拗に朝日新聞を攻撃している。毎日の記事によると、「国会会議録によると、2017年末までの5年間にも首相は計7回、朝日新聞を批判している。NHK番組改変問題や慰安婦問題の記事などをやり玉に挙げた。この間に読売新聞、産経新聞、日経新聞、毎日新聞への批判は見当たらなかった。」
朝日新聞は安倍首相から見ると政権批判の最右翼に見えるらしい。いくつかの週刊誌や雑誌も安倍首相の気持ちを忖度してか、朝日攻撃の記事を繰り返し載せている。メディアの役目は権力を批判することである。産経や読売のようにアメリカのメディアから「政府広報機関」と言われるようではダメなのだ。
トランプや安倍首相のように一国のトップに立つものが率先して、気に食わないメディアを叩くというのは民主主義の破壊である。メディアが委縮してしまえばその後はどうなるかは戦前の日本を見ればよく分かることだ。
朝日新聞よ、負けるな。良心を売るな。権力を監視し続けよ。
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