ネット・ゲーム依存は病気ーWHOが6月に指定
4日の朝日新聞朝刊一面トップは「ネットゲーム依存は『病気』」という記事であった。インターネットゲームやSNSなどのやり過ぎで日常生活に支障をきたす症状について、世界保健機構(WHO)は2018年6月に公表する国際疾病分類(ICD)に「Gaming disorder」(ゲーム症・障害)を盛り込むというのだ。
ゲーム症・障害とは「持続または反復するゲーム行動」とし、具体的症状として次のものを挙げている。
①ゲームを最優先する。
②問題が起きてもゲームを続ける。
③個人や家族、社会、学習、仕事などに重大な問題が生じる。
診断に必要な継続期間を「最低12ヶ月」とするが、幼少期は進行が早いとして、より短い期間でも依存症とするという。
私はネットに限らずゲームには興味がなく、いっさいやらない。ずっと以前にテレビが問題になったことがあったが、テレビ依存症とまでは言われなかったように思う。また任天堂やソニーのゲーム機が大流行したこともあったが、ゲーム依存症までは言われなかった。
今回WHOが「ゲーム症・障害」として病気と認定し、世界に警告をすることになったのは、スマホの普及により、いつでも、どこでも簡単にゲームで遊ぶことができる環境になり、子供も大人もそれにはまって抜けられない人が増えているからであろう。
電車の中でゲームをしている人はよく見かけるが、限られた時間の退屈しのぎとしては悪くはない。テレビで見たのだが、アメリカでも食事中もスマホをいじっているのが増えて問題になっているという。日本でもスマホに時間を使って勉強などをおろそかにする子供や若者のことが問題視されている。
依存症の専門家によると、ネット依存の人は酒や薬物の依存者のように脳の働きが大きく低下し、感情をうまくコントロールできなくなるとの研究が、国際医学誌に多数報告されているそうだ。
ゲームによるものは「嗜癖行動」とし、SNSによるネット依存は「その他の嗜癖行動による障害」と分類するという。
自分の行動をコントロールできないのは脳の働きの異常によるものと想像するのだが専門家でないから分からない。病気と認定することにより、その治療法や予防法の研究が進むことを期待する。
ちなみに厚生労働省のデータでは、成人の約421万人(14年)、中高生約52万人(13年)がネット依存の疑いがあるという。
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