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2018年1月31日 (水)

教育現場が委縮しているという記事

 DIAMONDonlineに福井新聞デジタルからの転載記事があった。「ため口の生徒、一喝したいが躊躇 保護者、教委の存在よぎる」というタイトルであった。以下に記事をコピペし最後に感想を書く。

 ――学校現場が萎縮している、と福井市の公立中に勤務するベテラン男性教師(58)は訴える。

 「先生が『バカ』なんて言うていいんか? 教育委員会に言うぞ」

 騒がしさを注意された生徒の一部が、インターネットから得たであろう情報をちらつかせ、同級生と話すような「ため口」で教師に迫る。一喝したいが、保護者や市教委の存在がよぎり躊躇する。そんな光景が当たり前のようにあるという。

 同市の20代の教師は池田中の男子生徒自殺の調査委員会報告書に戸惑う。大きな声で叱る。忘れた宿題を何度もやらせる。自殺の要因に挙げられた点は、普段やっている指導と変わらない気がしたからだ。

 「大声を出さず、一人一人の心情を思って…」。頭では理解できるが、それで授業中に騒がしい生徒や、意図的に宿題をやらない生徒は変わるのか。手に負えない生徒を見るたび疑問が浮かぶ。

 福井市教委には毎年120件前後、保護者からの「訴え」が直接届く。「学校で受け止めているものを加えればもっと多い」(市教委)。

 同市の中学校に勤める50代後半の校長は「学校に対する批判、非難の声が強すぎないだろうか」と考えている。「教師が“聖職”と呼ばれていたころは、学校で問題が起きると、親御さんはまず子どもたちが何をしたかを確認してくれた」。今は教師の言動だけを切り取って、あげつらうかのようなケースが少なくないと感じる。

 福井市の50代の女性教師も「能力のある先生が、親とのトラブルに悩んで疲弊していくケースを何回も見てきた」と話す。

 正しくても生徒に強く言えない先生、騒いで注意されても謝らない生徒、過ちを犯した子を怒れない親…。現場教師の話からは、かつてと一変した3者の姿が浮かび上がる。

 校長や女性教師らベテランは「親御さんが学校と一緒に考えてくれれば、子どもは期待以上の成果を出す」と強調する。逆だと子どもが抱える問題は解決せず、むしろ悪化するという。――

 私は教育現場から離れて20年以上になるので現在の様子は全く分からない。私が勤めている頃にも中学校が荒れたし、退職する頃には小学校も荒れた。これについては以前にも書いたことがある。

 記事の中にあるように「生徒や児童が教育委員会に言うぞ」と教員に向かって言うということも出始めていた。最初は親が子どもの前でそう言っていたのでろうが、実際に事あるごとに教育委員会に電話をする親が増えて行ったのであった。

 こうした風潮は全国的なものだと思われる。記事の中の校長の「学校に対する批判、非難の声が強すぎないだろうか」という受け止めはその通りなのだと思う。

 私が教員になった頃は、戦後15年ほど経っていたが、まだ「聖職者」と言われていた時代であった。給料は安いが尊敬の眼で見られていた。親は子どもを注意したり叱る時、「先生に言うよ」と先生を権威として借りていたものであった。学校での児童の様子を話すと素直に聞いてくれた。

 それがいつの頃からか少しずつ変化し始めて、親は先生を見下しはて監視するようになったのだ。一説では高度経済成長で親の経済的地位が高くなったためだという。

 親の態度が変わったので子どもの学校や教員に対する態度も変わったのだと思う。私が現職の頃は、親と教師がお互いに理解しあって、補い合って、子どもを教育していくという理想に燃えていたものであった。こういう記事を読むと今の現場の教員がどれほど辛苦を舐めているかと心が痛む。親が自己中になったと言われるが、それではよくなるはずがないことをよく考えるべきである。

 30日のNHKニュースでは、福井の自殺について取り上げていた。「指導死」というのだそうだ。過激な指導により生徒をいたたまれなくし、あげくの果ては自殺に追い込むというのを「指導死」というそうだ。新しい概念が作られたのだ。

 福井の場合、校門のところで辺りに響き渡るような大声でどなり散らしたとNHKは言っていた。それは確かに行きすぎである。

 しかし、現場でどうにもならない好き勝手な行動をする生徒が増えているのだから児童生徒を指導、叱責する場合どのような言葉や使い方をしたらよいのかの範例が必要であろう。

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