核兵器は「必要悪ではなく絶対悪」に同感!!
ノールウェイのオスロで10日にあったノーベル平和賞受賞の講演で被爆者のサーロー節子さんが迫る核兵器の危機と廃絶を訴えた。
サーローさんは自分が被爆した時に見た原爆投下後の惨状を克明に描写し、核兵器は「必要悪」ではなく、絶対悪」だと言い切った。私も全く同感である。核兵器は人類が作り出した最悪の悪魔の兵器である。
以前冷戦時代にソ連と米国が二大核保有国として対立していたとき、核戦争の時計が作られた。最近はどうしたのかこの時計が何時になっているのか報じられない。
核保有国がインド、パキスタン、フランス、中国、北朝鮮、英国など8か国もある。核兵器は15000発あると言われる。そんな中北朝鮮と米国は互いに核使用をほのめかし対立している。時計の針は1~2分前かもしれない。
核兵器禁止条約が今年7月7日に122か国の賛成で採択されたが、核保有国や日本、カナダ、ドイツなどは参加していないので実効性がない。米、英、仏などの核保有国はノーベル平和賞授賞式に参加しなかったし、平和賞を決めたノールウェイのソルベルグ首相は「核兵器のない世界をどう達成するかにはICANとは意見の相違がある」と述べた。ノールウェイも核の傘の下にあるからだ。
核兵器廃絶は被爆者だけでなく、人類の、いや地球上のあらゆる生命体の悲願で鳴ければならない。それなのに今なお核兵器に拘り核実験を繰り返している。
福島第一原発事故でもその後の処理ができていない。原爆となればヒロシマ・ナガサキ程度では済まないだろう。被爆者のサーロー節子さんの演説は何度も大きな拍手で共感されたという。
核兵器は廃絶されなければならないのだ。人類だけでなく地球が長く生き残るために、悪魔の兵器や原発をなくす方向に行くことが我々人類の為すべきことである。しかも急がねばならないことである。
核兵器禁止条約が採択されたことが「ひと筋の光」であるとサーロー節子さんは訴えた。まだ隙間に見える灯りであろうが、この灯りを少しずつでも広げていかなければならないのだ。
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