「『毛細血管』は増やすが勝ち」という本を買った
書店で病気や健康の書棚を見ていて「『毛細血管』は増やすが勝ち」という本を見つけた。ハーバード大学とパリ大学教授の根来秀行という人が著したものだ。
毛細血管についての授業という形式で書かれている。項目立てがたくさんあって読みやすい。
前書きに当たる「授業のはじめに」にはこんなことが書いてある。書き出しは「目覚ましい進歩を遂げる現代医学の最前線に身を置きながら、僕がつくづく思うのは、どれだけ医療が進んでも、「人間の体がいちばんスゴイ!」ということです。当たり前のように使っている体の機能は、どんなコンピューターよりも複雑で精緻で、じつによくできていると感嘆するのです」
今NHKでAIについて毎週レクチャーしている「人間てなんだ?」という番組がある。AIが人間の機能を多く備えて、中には将棋や囲碁のように人間を超えたものも出てきた。AIを使って自動運転をしたり、料理を作ったり、介護をしたり・・・・と可能な分野を広げている。
しかし、AIが進化しても現時点では人間の方が精緻で優れているのは間違いないであろう。
その人間の体の中でも優れているのが「毛細血管」だというのだ。そこには「生きるために必要なことがすべて詰まっている」というのだ。
この本の最初のページには真っ赤かな人体図が載っている。いぜん「ガッテン」でも毛細血管の人体模型を見たことがあるが、本当に見事に張り巡らされている。
動脈、静脈、毛細血管の中で、毛細血管が占める割合は「99%」だそうだ。どうしてそうなのか。生命活動にかかわる大きな役目を与えられているからなのだ。
生命活動の核心は、食べたものが胃や腸で消化・吸収されて、排泄されるぐらいは誰でも想像するが、その後どのように身体をめぐり、どのように組織に届けられ、体にどう影響し、血となり肉となるのかということだという。それを担うのが毛細血管なのだ。
さらに、「毛細血管は病原菌などの外的から体を守ってくれる免疫の闘いの場、「病気になる・ならないの最前線」だというのだ。
血液が酸素を運び、二酸化炭素を体外に排出したり、老廃物を汗や尿などとして排出することは学校で勉強した。けれども毛細血管については存在を知っただけである。
毛細血管について基礎知識から始めて、知らないその大事な働きを教えてくれるというのである。
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