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2017年12月 7日 (木)

第32回橘座公演 林家菊丸上方落語会

 いつも楽しませてもらっている橘座公演である。12月3日、日曜日に愛知産業大学工業高等学校のたちばなホールで開催された。

  今回は三代目林家菊丸の上方落語会で、テーマは「はめもの噺と寄席囃子の世界」であった。

  プログラムの最初は「寄席囃子紹介」で林家菊丸が解説をし、大太鼓とあたり鐘と能笛を林家染左が、締め太鼓と鐘を桂阿か枝、三味線を林家香穂が担当した。

  あたり鐘は本当はすり鐘というそうだが縁起をかついで「あたり」というそうでスルメのことをアタリメというのと同じだそうだ。

  呼び込みの太鼓とか出囃子や上方落語の「はめもの」などの実演と解説があった。「はめもの」というのは上方独特のもので落語の途中で 囃子をいれるのをそう呼ぶそうだ。

  三味線の林家香穂は数百の出囃子などを暗記しているそうでいつでも弾けるのだそうだ。

  落語は4席あり、前座は月亭遊真の「犬の目」で、目の病気で眼医者に行ったら目玉をくりぬかれ洗って治すという。ところが目玉を乾かしている間に犬に食べられてしまう。仕方がないのでその犬の目玉をくりぬいて嵌めた。すると夜でもよく見えるようになったが、困ったことは電信柱を見ると片足を上げたくなるというオチであった。荒唐無稽の滑稽噺であった。

  2番目が林家染左の「天下一浮かれの屑より」で、「より」は選別するという意味だ。居候の若旦那に仕事をさせようと、集め俵に入れてある屑を選別する仕事をさせる。ところが屑を選びながら歌ったり踊ったり大声を上げたりするので近所の人から苦情が出る。

  屑をより分ける空き部屋の隣が囃子の練習をしていてそこから聞こえてくるのに合わせて歌ったり踊ったりという「はめもの」である。

  いくら言っても直らないので「人間の屑や」というと「人間の屑や 俵があったら入りたい」というオチであった。

  仲入りのあと、3番目は桂阿か枝の「お楽しみ」という噺であった。面白かったが内容をすっかり忘れてしまった。

  最後は林家菊丸の「大晦日浮かれの掛取り」という年の瀬にふさわしい噺であった。ある貧乏夫婦が大晦日の掛取りをどうやって払わずに済ますかということが主題で、昨年は亭主が死んだことにして何とか免れたが今年はどうやったらよいか思案し、思いついたのが掛取りに来る人の大好きな物を取り上げて払いを延ばしてもらうという算段である。

  八五郎の家は大晦日だというのにお金がない。そのことで女房とけんかになり、 困った八五郎は借金取りの好きな趣味で断りをしてやろうと思いつく。狂歌マニアの大家相手には 「貧乏をすれど我が家に風情あり、質の流れに借金の山」などの狂歌を並べる。魚屋の金公には、喧嘩っ早い相手の性格を利用。 「借金をとるまで梃子でも動かない!」と言ったのを逆手に取り、 「金が入るまで、そこに何十年でも座っていろ!!」とやり返して結局借金を棒引きにさせてしまう。芝居好きの酒屋の番頭には、 番頭を仮名手本忠臣蔵の上使に見立てて招きいれ、近江八景の駄洒落で言い訳した後、芝居がかりで追い払ってしまう。 三河屋の旦那には、旦那を三河万歳の「才蔵」に見立て、萬才の調子で「待っちゃろか。待っちやろか。~・・・」 待の掛け合いに持ち込み、最後には呆れた旦那が「ならばいつ払えるんだ」と問うと、「ああら、ひゃーく万年もォ、過ぎたなら(払います)」

 2代目林家菊丸のおはこだったようで、3代目も熱演であった。これも「はめもの」噺で途中でお囃子が入った。

 13時から15時半まで楽しい年忘れができた。

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