高血圧は塩分摂り過ぎではない?
この秋から若干血圧が高い状態となり、医者に行ったら降圧剤を処方された。そして「塩分を控えめにして下さい」と言われた。行くたびに判で押したように同じことを言われる。
ネットでNIFTYニュースを見ていたら「高血圧の『真犯人』は塩分でなく脂肪説 最新理論により日本の高血圧治療が一変も」という記事を見つけた。
「血圧をが上がるのは塩分による可能性が高い」というのは以前からの研究がもとになっているという。ところが実際には減塩をしても血圧が下がらない人もいるし、逆に上がる人もいるのは説明がつかないという。
このことをかかりつけの医者に言ったら、その医者は塩分の摂り過ぎがいけないというのは、ずっと昔からの研究でわかっていることだと言った。循環器の専門医だが塩分説を疑っていないのだ。
私がこれまでに読んだ健康の本や血圧の本では、塩分は関係ないとか、塩分は必要ということを書いてあった。だから塩からいほどの味付けはしないがほどほどに控えてはいる。
ところで先の記事だが、塩分が高血圧をもたらす「真犯人」であるかどうかは、医療関係者の間でいまだ議論が続いている重大なテーマだと書いている。いまだに解決していない問題だというのか。
そして今、新たな理論が注目を集めている。、「高血圧と塩に直接の関係はありません」と明言するのが、『脳梗塞・心筋梗塞は予知できる』の著者で、循環器に詳しい真島消化器クリニック院長の真島康雄医師だという。
彼は、「高血圧をもたらすのは塩分ではなく、血管に溜まったプラークです。プラークとは脂肪の塊のことで、日本語では『粥腫(じゅくしゅ)』と呼ばれ、その名の通りお粥のようにドロドロしています。これが溜まって血管の内側が狭くなるから、そこを流れる血液の圧力が高まる。実にシンプルな理屈です。塩分よりも、脂肪分や糖分を口にしないことで、血管中にプラークを作らないほうが重要です」と述べていると紹介している。
「高血圧の原因は塩分ではなく、脂肪である」というテーマについて世界中で研究が行われているそうだ。そして次の研究を紹介している。
――日本人男性4001人を追跡した国立健康・栄養研究所の調査では、4年間で662人が高血圧になったとの結果が出た。その原因を調べたところ、BMI(※注/体重〈キログラム÷身長〈メートル〉÷身長〈メートル〉)の数値が22(普通体重)以上の患者は、18.5(やせぎみ)未満に比べて高血圧を発症するリスクは2倍になり、27(肥満ぎみ)以上では3倍近くになった。
また、4年間で体重が2キロ以上増加した人は、体重変化が2キロ以内の人と比べて、高血圧になるリスクが約1.2倍増加した。――
BMI22というのはかなり低いと思うのだがどうだろう。ちなみに私は23.5ぐらいだ。だから血圧もちょっと高いのだろうか。
この記事の出所は先週の週刊ポストの記事である。
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コメント
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出版不況が言われて久しい。もちろん週刊誌も例外ではない。従って週刊誌は売るために多少マユツバな情報も書きまくる。犬が人を噛んだでは誰も関心を示さない。日経平均は来年、4万円を突破するこれだけの根拠と見出しが躍っていると嘘だと思ってもついつい読んでみたくなる。極論かもしれないが、記事の真偽については責任を持たないというのが週刊誌のスタンスなのだ。そのぐらいの神経でないと週刊誌の記者は務まらないらしい。私も興味を持った今回の記事がマユツバかどうかはわからないが、安易に信じない方が良いかもしれない。
投稿: Toshi | 2017年12月21日 (木) 12時53分
私も「週刊ポスト」の記事は読みました。
それより先、「サンデー毎日」は11月19日号から12月3日号に渡って「減塩食は早死にする!」を特集しています。
警告を発しているのは、何かと賛否両論・毀誉褒貶を引き起こす近藤誠医師です。
また過日、テレビ番組でも、一日の食塩摂取量が6グラムどころかその数倍にもなっているのに血圧は110程度に落ち着いているお豆腐屋さんが紹介されていました。こまめに飲んでいる豆乳により塩分が排出されているのだろうという話でした。
投稿: たりらりら | 2017年12月21日 (木) 09時55分