木の葉そっくりな蛾―アケビコノハがいた
妻が変わったものを見つけたと言って1枚の枯れた木の葉を持って来た。入り口の石段の辺りで拾ったという。裏返すと黄土色のような地に黒い模様が入っていた。それを見て私は「コノハチョウ」ではないかと思った。
しばらくすると妻が「今度は生きているのを見つけた」と言って持って来た。生垣の中で見つけたという。先ほどの木の葉のような物と同じであった。羽を蝶のように閉じていたのでやはりコノハチョウに違いないと思った。羽を広げると黄土色の地に黒い模様が入っていた。
妻がリビングに置いておくと言って持って行ったが、その虫はガラス戸と家具の間のところに落ちてしまった。私は写真に撮りたいと思って外に回りガラス戸をそっと開けた。そして木の葉のような写真を撮った。(下の写真)
指でつつくと動いたのでガラス戸を閉めるとその向こうで飛んでいた。写真に撮ろうと思ったが動きが速くてうまくとれない。しばらく見ていたらガラス戸にとまったので写真を撮ることができた。(下の写真)
この昆虫は木の葉そっくりだから、コノハチョウかどうかを調べようと、ネットで探したらコノハチョウが出てきた。でも木の葉に見えるところは同じだが羽の裏側は紫のような青色をしていた。そして沖縄とか沖の島辺りにいて沖縄の天然記念物になっていると書いてあった。
沖縄にいる昆虫がどうして我が家の庭にいるのか。ひょっとして珍しい発見かも知れないと思い、昆虫博物館に電話して聞いてみることにした。
最初に伊丹昆虫博物館に電話しようとしたがあいにく休館日であった。それで他を探し岐阜の名和昆虫館に電話した。係りの人は昆虫の特徴を尋ね蝶ではなく蛾だと思うと言ったが、話を聞いただけでは分からないと言った。写真を送ろうと思ったがこういう質問は受けつけていないという。それでお礼を言って電話を切ろうとしたら、「アケビコノハかムクゲコノハを調べるとよいと思う」と言った。
それでネットでアケビコノハを調べたら我が家で見つけたのとそっくりなのが出てきて確認できた。やはり蝶ではなく蛾であった。蛾だったのでちょっとがっかりした。
アケビコノハはきれいな蛾で羽を閉じるとコノハチョウとそっくりである。蝶や蛾に擬態として木の葉そっくりなのがいろいろいるので不思議であった。実物を見ることができてよかった。
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