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2017年11月21日 (火)

日馬富士殴打事件ばかり熱心に報道のNHK

 横綱日馬富士の殴打事件は横綱としてあるまじき行為であるがそれにしてもNHKのこの事件の報道ぶりには呆れかえる。連日朝も晩もニュースのメインはこの事件関連である。

  NHKは全国に放送され視聴料を取っているとはいえ、この事件についての報道ぶりは異常ともいえるものだ。事件についてはいろいろと不可解なところがあり、そのためにニュースとして取り上げられるのかもしれない。

  でも視聴者にとってもっと大事なニュースがあるはずだ。国会が始まったが先の衆議院議員選挙で大勝した自民が質問時間を増やし野党の持ち時間が少なくされた。サンデーモーニングでは、この問題を取り上げ説明していた。

  それによると、与党1 野党2という文部科学委員会の配分では与党が80分で野党が160分となる。ところが野党の160分のうち80分は内閣側の答弁に取られるので実質は80分だという。そうすると与党の場合は実質160分となり、与党2、野党1の配分と同じになるというのだ。

  こういう大事な問題についてNHKは全く取り上げない。国会が始まっても国会のニュースはずっと後の方で申し訳的に扱われる。

  さらにNHKのニュースで目立つのは安倍総理を毎回登場させることである。うるさいぐらいに安倍総理の写真や動画が写される。私はそのたびにいい加減にせよと呟いて目をつむる。

  総選挙の最中でも大事な選挙の争点などについては適当に扱い、どうでもよい希望の党の問題とか民進党の問題などゴシップ的なことに重点を置いていた。

  もっと酷いのは座間の9人殺人事件をメインにしたことであった。一番大事な国政のことより殺人事件の方が国民が知りたいだろうという親切心かもしれないが、国民のみんなが視聴するNHKがこんな有様では投票率が上がるはずがない。

  こういうNHKにしているのは安倍政権の狙うところであり、それを政治部の女ボスで安倍首相のお気に入りの岩田記者がやらせているのであろう。

  国連の人権理事会が11月14日に開かれた。日本の人権状況を審査するもので、5年ぶりに開かれたのであった。そこでは各国から「報道の自由」に対する強い懸念の声が続出したという。

  ブラジルやベラルーシ代表は特定秘密保護法による「報道の自由」の侵害に懸念を示したり、アメリカ代表は更に踏み込んで「放送局をめぐる法的規制の枠組み」を問題視した。政府による電波停止の根拠となっている放送法4条の改正と、独立した第三者監督機関の設立を求めたのであった。

  NHKはこのニュースを扱わなかったと記憶している。私がこのニュースを知ったのはYahooニュースであるがそのニュースもなぜかすぐに読めなくなってしまった。安倍政権の意向を忖度してメディアが委縮をしてしまったのを憂える

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