希望の党は自民・公明より右翼
日本のこれからをかけけた衆議院選挙運動が始まった。安倍政権を下すという小池知事の言葉にまんまと乗って前原代表は民進党をつぶしてしまった。党首討論やメディアやネットで見えてきたのは、今度の選挙は3極対立ではなく、2極対抗となったことである。いまだにNHKやメディアなどは3極対立と言っているが、それに騙されてはならない。
極右のことを英語では「Far Right」というということをNHKの「ニュースで英会話」番組で知った。ドイツの選挙ではメルケル首相グループが意外に苦戦し33%しか得票できなかった。ところが極右の党が13%を獲得し第3党にのし上がったのだ。これはヒトラーのナチス以来の出来事であると驚かれている。
どうやら極右政党が支持を集めるのはグローバルな現象のようだ。日本でも羊の皮を被ったにこやかな右翼が突如登場した。小池都知事が操る希望の党である。
希望の党には民進党から110人ほど流れ込んだので小池代表や中山氏などの極右色が薄められたように見える。しかし小池氏の目指す方向は変わってはいないのである。そこに注意しないと大変なことになるだろう。
これまで日本を戦争が出来る方向に導いてきたのが自民・公明の連立政権である。何度も書いた様に、機密保護法、集団的自衛権容認という解釈改憲、安保法制、日米地位協定強化、共謀罪法、道徳の教科化・・・・全て自民・公明のやってきたことである。
小池代表はもちろん自民党時代にはその中心にいて、防衛相や総務会長などとして推進してきたのであった。前にも書いた様に小池代表や中山夫婦などは、現行憲法について変えるべきだと言い、大日本国憲法のような天皇を元首とし、自衛隊を軍隊と明記し、人権条項に制約をかけ、緊急事態条項を入れるなどの新しい憲法にすべきだと言ってきたのであった。
今度の衆議院選挙での各党の立ち位置を右やら左へ並べてみると次のようになる。
《こころ、希望の党、維新の会、自民、公明》⇔《立憲民主、社民、共産》
希望の党の小池代表は選挙後の首相指名では自民党から指名すると示唆しているし、連立も否定していない。だから仮に自民党が減ったとしても憲法改悪の勢力はむしろ2/3を超えていつでも改憲できる状態になるであろう。安倍首相らの悲願である憲法改定が実現するのだ。改憲反対の側にとっては最悪の事態であり、日本のゆく道を分ける岐路に今立っているのだ。
もう一つ忘れてはならないのは、森友・加計問題である。もしウルトラ保守が多数を占めれば森友・加計問題は不問にされる恐れが十分あるのだ。
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コメント
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吉田氏が落ちたのは残な至極 でも小池が伸びなかったことでまあまあでした
投稿: タラの木吉田氏が落ちたのは | 2017年10月24日 (火) 10時07分