こどものいじめが激増!?
10月27日の朝日新聞一面トップ記事は「いじめ32万件10万件増」であった。新聞ではよく子どもの自殺記事を見るが16年度の子どもの自殺は244人だ。
この調査は、文部科学省が行ったもので2016年度の結果である。前年度より10万件も増えている。半端ではない数字である。今回から「けんかやふざけ合いでも事情を調べて、いじめに当たるか判断する」と呼びかけており、子ども同士のトラブルが以前よりも幅広く「いじめ」と判断された可能性があると記事は書いている。
小学校→23万7921件(前年比8万6229件増) 低学年で増えたという。
中学校7万1309件(前年比1万1807件増)
高校1万2874件(前年比210件増)
特別支援学校1704件(前年比430件増)
私が小学校に入った時、クラスにボスと取り巻きがいて威張っていた。また高学年に兄がいる子で威張っている者がいた。
ボスと取り巻きは部落の人間で、陰では「4っつ」と言われながら、表立ってはアンタッチャブルでやりたい放題であった。つまり部落の人間が怖かったのである。戦前だから解放教育などなかった。 ボスがいることは嫌であったが、いじめられないように上手に付き合った。
そういう経験があるので教員になったとき、クラスにボスが出来ないように気を配った。またいじめも起きないように気を付けた。
最初小学校3年の担任で55人ほどのクラスであった。その中にKという体格のいい子がいてみんなから恐れられていた。それでボスにならないようにとても気を使ったものであった。その子は大人になってPTA会長や市会議員にまでなった。
私が退職する数年前から小学校の「学級崩壊」が言われ始め、退職した年にはNHKで取りあげられるほど全国的になった。
子どもの状態は年々悪くなり、幼稚園や保育園の幼児でも落ち着きのない子供が増えて行き、小学校の入学式も様変わりして行ったと後輩から聞いた。
それからモンスターペアレントが出て全国に広がった。
安倍首相は戦後の教育を担った私のような教員―日教組―が悪いと言い、道徳を教科にした。私は道徳教育が不十分であったとか日教組が悪かったとは思わない。
むしろ子どもを大切にし自主性を育てお互いの人権を認め、子どもたちが共に育っていく教育をしてきたのだ。
それでも子どもの状況がかわり、親が変わってきたのは、経済的原因やテレビなどの影響や食べ物の影響などが絡み合っていると思うのだ。
私が勤めている頃は教員世界は派閥が厳としてあり、教員の中の差別も激しかった。私も教務主任から印刷機を使われてもらえないなどの嫌がらせをされたことがある。私はそういう風潮に抗って自分を強く持ち決して負けなかった。子どもたちと教室で触れ合い子どもたちの成長を見る方が楽しかったのだ。
幸い退職するまで子どもが荒れることもなく、クラスにはいじめもなかったと思っている。だから子どものいじめが年々増え、激増していることに驚いているのだ。
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