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2017年10月24日 (火)

民進党が野党共闘をしておれば安倍政権を引きずり降ろせたのに

 安倍政権支持の産経新聞編集局次長兼政治部長の石橋文登氏が次のように書いている。

 ―つくづく安倍晋三首相は強運の持ち主だと思う。第48回衆院選は自民、公明両党がまたも大勝した。衆院選を3連勝、参院選を2連勝した自民党総裁は他にいない。

 そもそもやむなく引いた解散だった。事前調査では、民進、共産両党が共闘すれば自民党は50議席超を失う公算が大きかった。そうなれば憲法改正は水泡に帰す。それどころか総裁3選に黄信号が灯(とも)り、政権運営もおぼつかなくなる。―

  私は昨日「悪運の持ち主」と書いたが、私のような少なくとも54%はいる安倍政権不支持の一般国民から見れば、安倍首相の大強運は大悪運となるのだ。

  石橋政治部長が言う通り稀に見る強運の持ち主である。週刊誌などが大敗すると予想していたのを見事に圧勝で終ったのだから。

 これは石橋氏も指摘する通り、もし、事前調査のように民進党、共産党などが共闘すれば自民党の議席を大きく減らせたはずなのだ。結果論ではあるが、小池氏「排除」されて急遽作られた立憲民主党が14議席から52議席まで大躍進したのをみれば明らかである。

共産党の志位和夫委員長も記者会見し「(民主、共産、社民、自由の)4野党の固まりとして合意を守って総選挙を戦おうという形が作れたならば、こんな自民・公明の多数を許す結果にならなかった」と述べた。

 志位氏は、希望の党への合流をめぐる民進党の対応について「一方的に野党共闘の合意をほごにする背信行為だ。強い怒りを持っている」と重ねて強調した。その上で「一連の動きで野党共闘が分断され、多大な負担を強いられた」と批判した。それをもろにかぶったのが共産党である。

 立憲民進党に協力した共産党は残念ながら大幅に議席を減らしたが、志位委員長は立憲民主党が野党第一党となったことを評価し、これからも野党共闘を続けると語った。残念なのは恩恵を受けた枝野立憲民主党代表の歯切れが悪いことである。

 民進党、共産党、自由党、社民党の4野党と市民運動の選挙協力については積みかさねられてきたことであった。自由党の小澤一郎代表も雑誌にはっきりとその重要性を語っていたのだ。

 それを民進党の前原代表が闇雲にできたばかりの希望の党への合流を計り、小池代表の踏絵による排除で大失敗に終わったのである。

 一度は政権を担った党が一夜で消えてしまうなど、作家の高村薫氏も「まともな国では起きない」とあきれ返っている。前原の罪、それに従った民進党議員の罪は計り知れない。

 笑いがとまらないのは大勝した自民党であり、安倍首相である。まさに野党の乱れに助けられた自民党の大勝利であった。

 岡田議員など無所属で当選した議員は再結集しようという動きがあるという。反安倍の無所属議員が22名いるのだから、結集して国民の側に立つ健全野党として頑張ってもらいたい。

 昨日も書いた様に、この後のアベ政治が怖い。生きていく希望が無くなってしまったのだから。

【追記】

 今日の朝日新聞の記事から

 今回の衆院選は、政権批判票の受け皿となる野党が分散したのが大きな特徴だ。複数の野党候補(野党系無所属を含む)が競合した「野党分裂型」226選挙区のうち、約8割の183選挙区で与党候補が勝利をおさめた。一方、朝日新聞が各野党候補の得票を単純合算して試算したところ、このうち3割超の63選挙区で勝敗が逆転する結果となり、野党の分散が与党側に有利に働いたことがうかがえる。(朝日新聞デジタル)

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コメント

総選挙の総括が喧しい昨今である。政治評論家の伊藤惇夫氏は今回の総選挙を、民進党のオウンゴールで与党は大勝したと総括した。与党は今、解散に打って出れば準備ができてない野党は混乱すると読んでいた。完全な作戦勝ちである。さらに今回はどちらにも風は吹かなかった。自民党の底力が発揮されたと。元来、日本人の70%は保守的な考え方の持ち主で、今はむしろ若い世代ほど自民党への支持率が高いらしい。また一時、話題になった政治家の世襲について、今や自民党議員の3分の1が世襲議員だとか。今回も高村正彦、保岡興治、金子一義3人の大物議員が引退し、息子が後を継ぎ、楽々と当選した。週刊誌によればあまり出来はよくないそうである?多少のボンクラでも強力な親の地盤を継げば、あまり苦労なく当選できる。これからも世襲議員は増える一方である。それだけ美味しい仕事?と週刊誌には書いてあった。こんな状態を許容する選挙民が多数いる限り、自民党は安泰である。皆さんどう思われますか。

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