小林よしのり氏の立憲民主党応援演説に共感するところあり
小林よしのり氏といえば保守の論客で自虐的歴史観を改めよとか社民党や朝日新聞などを左派を厳しく批判してきた人物だが、今回の立憲民主党応援演説を読んで共感するところがあった。
応援演説は10月14日には新宿駅前で行われ、聴衆で埋め尽くされたという。
―「えーと、わしはね、希望の党がリベラルを排除すると、そもそも全員入れる気は全くないと言ったときにね、なんなんだこれはと思ったんですよ。だってね、自民党の中にだってリベラルな議員はいるんですよ?それがリベラルの議員は全部排除するとか言ったら、これはもう極右政党になっちゃうじゃないですか。」―
その通りである。
―「はっきり言ってね、安倍政権は勝ちますよ、この選挙。これはどうしようもない。」―
メディアの世論調査を見ても自民・公明が300議席以上を取るという結果が出ている。でも、小林氏はだから自民を勝たせてはいけないと応援に立ち上がったのだ。
―「わしゃ保守ですよ。本当はね?なんで保守がリベラルを応援するのか。それはね、保守じゃないからですよ、自民党が。自民党は保守ではない。あれは、単なる対米追従勢力です。アメリカについて行って戦争しろと。それだけですよ。自衛隊を自衛隊のままでですよ?集団的自衛権に参加させるんですか?こんな恐ろしいことはないですよ。―
彼の言い分は、自衛隊ではなく軍隊にして自力で日本を守れということなのだ。そこのところは私は賛成できない。アメリカの言いなりになるなというのは賛成である。
―「もともとやな、安保法制というのは安倍晋三がアメリカの議会に行って約束してきたことなんですよ。日本国民を置き去りにして、アメリカで約束して、それを日本で勝手に作ってしまったんですよ?」―
安保法制はそのようにして作られたのであった。
―「リベラルと保守っていうのは対立しません。非常に似通っているところがあって、経済政策においても枝野氏が出した公約、ほとんど賛成できますね。これは間違いない。格差をどんどん広げていって、一般国民を貧困層ばかりにしてしまったら、それは消費できませんよ。みんな貯金しますよ。回らないんですよ、資本主義が。資本主義を健全に運営するためには、格差は是正しないとダメです。」―
安倍政権がやってきたことは、格差と貧困層の拡大であった。
―「今回残念ながら本当に政権交代にはならん。小池百合子と前原誠司は、腹を切れ! それしかないぞ。これはちょっと枝野さんには言えんことだからね、わしが言うよ。」 本当に腹切り相当の大罪である。
―「もう全く政権交代なんてできない状態になってしまった。そしたら我々が何をやればいいか。安倍一強の独裁を食い止める政党、食い止めるそういう政治家を選ぶしかないんですよ。立憲民主党しかない。絶対に当選させよう。圧倒的な勝利を立憲民主党にさせなければいけない。そういうことです。わかりましたね?」―
立憲民主党と共産党、社民党、市民連合等が協力して選挙を闘っている。この道しかないのだ。
小林氏は、立憲民主党について次のように述べている。
―「 それで兎にも角にも、立憲民主党。これね、本当にこの党名がいい!なぜかというと、民主主義っていうのは暴走するんです。安倍政権見ればわかるでしょ?一応、民主主義で選ばれたんですよ。けど、暴走してる。ヒトラーもね、民主主義から生まれたんですよ?みんなハイルヒトラー、ハイルヒトラーって言ったんですよ。」―
ナチスも民主的なワイマール憲法を使ってヒトラーは緊急事態条項によって一気に変えてしまたのであった。麻生副総理はそれを真似よと言ったのだ。
―「民主主義は暴走する。それをどうやって防ぐかって言ったら、立憲で防ぐんですよ。立憲主義で。権力の暴走を立憲主義でフタをして止める。これが立憲民主党。素晴らしい党名ですよ。」―
私も同じ指摘をblogでしたのであった。
演説全文は https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171014-00010005-bfj-pol&p=2
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