北陸旅行―⑤―北前船主屋敷・蔵六園
朝食のバイキングはいつものようにいろいろな種類のものを取って食べた。珍しかったのは加賀あんころ餅があったことだ。金沢の辺りはあんころ餅が名物である。みんなにも勧め自分は2個食べた。
この日は旅行第3日で、朝食の後解散なのだが、関西の連中が少しどこかを見たいと言った。フロントでは加賀温泉駅付近には美術館ぐらいしかないと言っていた。U君が「加賀周遊バスCANBUS」のパンフレットを持っていた。それによると柴山潟周辺を回るバスや山代温泉方面を回るバスがあることがわかった。
一日周遊券は1000円で乗り降り自由であったが、バスの時刻表を見ると1時間に1本で不便であった。それでまず加賀温泉駅まで送ってもらった。
案内所で聞くと、好きな場所で1回だけ乗降できるeco切符があることが分かった。それでお勧めの場所を聞いて、「北前船主屋敷」に行くことにした。そこにはお勧めの料理店も近くにあるということであった。
私たち名古屋・三重組は14時13分の「しらさぎ10号」に乗ることにして切符を買った。関西組はサンダーバード、東京組は金沢から新幹線であった。周遊バスまでの時間があったので駅のコンビニの休憩室で座っていた。
海周り周遊バスは柴山潟を一周する。私たは「北前船主屋敷」前で降りた。狭い路地を入って行くと、船主屋敷があった。500円の入館料だが敬老割引で少し安くなった。
屋敷は大変広荘で高価な調度品がいっぱい置いてあった。それぞれの部屋に陶器とか北前船のレプリカとか写真とか資料を展示してあった。蔵が二つあり、その中も展示室になっていた。
船主は1回の航海で莫大な金を儲けたが、船員たちは船頭も含めて実に安い賃金であったそうだ。船主に搾取されていたのだ。
ただ、航海中に嵐に遭って大損害を蒙ることもよくあったそうだから大変な航海であったようだ。
その後、近くの料理店に行ったが、予約をしていなかったのでダメだと言われた。その辺りには食事をするところがないのでがっかりであった。15分ほど歩きまわって探したが、閉店していた。
仕方がないので、近くの蔵六園を見に行くことにした。600円の入館料で敬老割引はなかった。ここも北前船の船主酒谷氏の屋敷で、庭と建物が国の文化財になっていると言っていた。建物は紅がらを施してある。部屋にはいろいろな調度品を展示してあり、グッズを売っていた。抹茶などを提供していたのでS君たちは飲んでいた。
料理店で断られたことを家主の奥さんに話すと、大変残念がっていた。夫婦でやっているとてもいい店で是非食べて欲しかったと言っていた。
蔵六というのは亀のことで、手水の石が亀に似ているところから大聖寺藩主前田利幽によって付けられたのだという。また庭の石は北前船で全国から運んだ珍しいものだと言っていた。
蔵六園を見た後周遊バスで残りの部分を回り、加賀温泉駅に戻った。そこで気が付いたのだが、駅の後ろの丘にとても高い観音像が立っていた。建てた人は破産したが観音は残っているのだそうだ。
コンビニで寿司を買って車内で食べることにした。柿の葉寿司を買った人、笹の葉寿司を買った人がいた。私は「ますの寿司」を買った。名古屋駅には16時49分に着いた。行きあたりばったりだが、楽しい、余裕のある旅が終わった。
その夜9時間も寝て、さらに午後1時間40分も昼寝をした。でも、女性のOさんやIさんはメールで疲れが取れ元気で趣味の活動をしたと言っていた。
北前船主屋敷入口
屋敷の中
蔵六園の蔵
亀 石
蔵六園石の橋
蔵六園庭園
蔵六園庭園
加賀温泉駅の後ろに観音像
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