第8回アジア文化芸術祭(特別ショー)を観た
9月21日に、「ウインクあいち」で開催された第8回アジア文化芸術祭(特別ショー)を観た。特別ショーというのは、今回はスリランカの舞踊団だけの公演だからであろう。昨年までは日本の舞踊団なども出演していたからだ。
出演したのは、スリランカの最高峰の舞踊団、「チャンナ ウィジェワルダナ・ウプリ パニバハラタ(チャンナ・ウプリ舞踊団)であった。この舞踊団はこれまで世界70か国で公演をし大絶賛を浴びて来たという。
キャンディやサバラガムワ等の各地方の伝承する伝統舞踊を下敷きに、独自のダンスを創造したという。それらを構成するのがボディ・ランゲージで、女性の肉体を形作る三つの曲線「トリバハンガ」で美しく表現される。衣装も身体の美しさを見せるすてきなものであった。
たしかに踊りは手や腕の動きを中心にしてしなやかにリズミカルに表現され、顔や目の表情と共に美しい。仏教国だけに掌を身体の前に合わせる仕草など仏教との関係を感じさせた。タイやベトナムなどの舞踊とは異なった動きが印象的であった。
踊りは横長の太鼓を手でたたいて出す音とリズムに乗って踊られるのが特徴である。ドラム音はリズムを作るだけでなく、悪い予兆を消し環境を整えて、神を歓迎し8つの惑星の祝福を呼び起こすと信じられているそうだ。この太鼓の音とリズムが体と心に響いた。
プログラムによると、スリランカの伝統的な踊りは、「ラウキカ」と「ワイディカ」の二つがあり、「ラウキカ」は観客を楽しませるための踊りであり、「ワイディカ」はヒーリングするために踊るのだという。
今回の踊りの大半はヒーリングをするための「ワイディカ」が踊られた。
◎マスクダンス 悪魔祓いの精神療法の一つ。よりきれいな環境を作ることで
病気から身体を守る。
◎祝福と静けさ 多くの病気は、しばしば不潔な心の状態に起因する。仏教の
精神を尊重し仏陀の祝福をもとめることで心を浄める。
踊手の親指は火、人差し指は空気、中指はえーてる、薬指はアース、小指は水。右手は太陽、左手は月を表すという。
◎パーサラバ シンハラ語で「足の位置、位置ずけ。運動」と呼ばれる足の動
きから始める。足を使って地面を打ち、骨盤、胴体、手足、頭
のためのさまざまな身体の動きで神経システムと圧力ポイン
トを活性化する。
◎チャクラ チャクラは、人間の中でポジチヴなエネルギーを生成し、陰
と陽とのエネルギーを平衡させる、背骨に沿って位置するエ
ネルギーセンターである。精神的プラナの流れを促す。その
チャクラを目覚めさせる踊である。筋肉を強化しながら、血液
循環、呼吸、心臓の働きを改善する。
「ワイディカ」の踊りは健康や病気に関係があるのを知って驚いた。
後半では、エンターテイメントの要素の強い「ラウキカ」が踊られた。
« 身勝手解散で議員の首を切ってよいのか? | トップページ | こじつけの解散理由 »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 現代書道20人展(2024.02.03)
- ユニークな現代文の書(2024.02.02)
- 昭和区 区民ふれあい芸術祭(2024.01.22)
- 昭和生涯教育センター祭りでミニ コンサート(2023.09.27)
- 毎日展(2023.08.23)
コメント