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2017年9月29日 (金)

小池都知事主導の「希望の党」に”希望”はない

 安倍首相の身勝手解散に合わせて都民ファーストの会が「希望の党」という国政政党に変わった。そして小池百合子東京都知事が自ら代表に就いた。これは唐突なできごとではなく、前から着々と準備していたことのようだ。2月に「希望の党」の商標登録が申請されたというのだから。

  東京都都議会選挙で小池氏の率いる「都民ファースト」の会が大勝した勢いに乗って国政に進出しようというのだ。この動きに人気がない民進党は恥ずかしげもなく合流するという。

  小池都知事の下で選挙に臨めば当選しやすいという、浅はかな考えの連中が次々と馳せ参じているようである。橋下氏には「ガラクタばかり集めて」と揶揄されている。

  希望の党がどのような政策を掲げるのか定かではないが、新聞によると議員定数や議員報酬の縮減、、徹底した情報公開、地方分権、女性活躍社会、原発ゼロを掲げた。原発ゼロは小泉元首相の入れ智慧での大衆受けのスローガンであろう。政策について曖昧で具体性に乏しいと評されている。

  地方分権、女性活躍社会については安倍政権の看板でもあった。その違いがわからない。今後おそらく選挙向けの甘い政策が示されるのであろうが、気をつけなければいけないのは、小池氏の本性である。彼女は憲法を改正しなければいけないと言っているが、都知事選や都議選ではその点をぼかしたままである。しかし、小池氏の本音は現行憲法をやめて新しい憲法つまり大日本帝国憲法のようなものにしたいということである。

  2016年11月のAERAの記事は次のように書いている。

 日本最大の草の根右派組織”などと称される日本会議は、その主張を現実政治に反映させるため、一種の議員連盟である同懇談会を擁している。小池氏はかつて同懇談会で副会長や副幹事長職の一人に名を連ねたことがある。また、過去の言動などを見ると、日本会議の主張との親和性の高さが目につく。中でも注目すべきは、日本会議が現在最も力を入れて運動に取り組む改憲問題であろう。

 たとえば小池氏は2000年11月、衆院憲法調査会で次のように述べている。当時の東京都知事・石原慎太郎氏が参考人として招かれ、現行憲法は破棄せよという持論をとうとうと開陳したのを受けた発言である。

「いろいろと御示唆いただきました。結論から申し上げれば、いったん、現行の憲法を停止する、廃止する、その上で新しいものをつくっていく、私はその方が、今のものをどのようにどの部分を変えるというような議論では、本来もう間に合わないのではないかというふうに思っておりますので、基本的に賛同するところでございます」

 かなり明確な「現行憲法破棄論」であり、日本会議に集う一部の右派人士がいまなお唱える「明治憲法復元論」にすらつながるものともいえる。―

  小池氏は安倍首相と同じウルトラ右翼の保守なのだ。だから「こころ」の中山恭子氏も加わったし、維新の会とも通じるところがあるのだ。

  有権者はルックスや人気やポピュリズムの政策に惑わされることなく、希望の党の本質を見ることが大事である。希望の党には国民にとっての希望はないのだということを。

  おまけとして、こんな面白い情報を付記しておく。

― これはとんでもない未来予知かもしれません。詳細は以下から。
 本日爆誕した小池百合子都知事が代表を務める新党「
希望の党」。なんと12年前の2005年に総務省と明るい選挙推進協会が制作した「希望の党」を紹介する動画が発掘されて大きな話題となっています。

  監督は「ガメラ」シリーズや「就職戦線異状なし」、「デスノート」などで知られる金子修介さん。主演には渋谷飛鳥さんと木下ほうかさんというキャストで、20分間の短編作品です。

  あらすじとしては2005年当時らしく「誰に投票しても変わらない」と考えて選挙に行かない夫婦と、熱心に翌日の選挙に行くように勧める娘といういかにも「選挙に行こうキャンペーン作品」らしい出だし。

  しかしその選挙が終わると政権を取るのが耳慣れない「希望の党」という政党で、徐々にこれまでの終わりなき日常が変わっていき、ついに…というディストピア展開。そして万を持して楳図かずおが登場し、想像を超える超展開へとなだれ込みます。

 選挙に無関心なダメな大人と国の未来を考える真面目な子供、そしてそうした真面目さを易々と汲み上げて権力を奪取するポピュリズムとファシズム。その止められない暴走の末路など、まさしく2017年現在の日本の社会状況の危険性を浮き彫りにしてます。

この政党に「希望の党」という明るく分かりやすい名前を付けた金子監督。小池都知事の「希望の党」の行く末をどこまで予見しているのでしょうか?

  作品は金子監督が自らのYouTubeチャンネルにアップしており、前後編で閲覧が可能。

 http://buzzap.jp/news/20170925-kibou-no-tou/

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コメント

今日のブログの内容はまさに正鵠を射ていると思う。真面目に物事を考える?多くの有権者はそれではどんな投票行動を取ったらいいのか迷ってしまう
のではないか。自民党も偉そうなことはいえない。
細川連立政権を倒すために時の社会党と連立を組んだ時は耳目を驚かせた。要は何でもアリなのだ。真面目に考えるのがばかばかしくなる。どうやら小泉政権が誕生してから劇場型政治とかワンフレーズが
もてはやされ劇的に変化してきたように思える。これを面白いとみるか、政治の劣化とみるか人それぞれである。私は以前、日進市に住んでいた。今回の突然解散の引き金になったとも言われる山尾志桜里氏の選挙区である。知人は誰に投票するか本当に困っている。「政治家の下半身は別人格」はもはや驚くにはあたらないことになった。原点にかえり人物をみて投票することになるのか?これもあてにならない。

投稿: toshi | 2017年9月29日 (金) 09時07分

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