Jアラートで民放が困っているとか
先日の北朝鮮のミサイル発射で、NHKが延々とJアラートを流し続けたことを批判した。朝の連続ドラマ「ひよっこ」まで中止したのだ。それにはやり過ぎだという声も多くあるようだ。
NHKはともかく、民間放送がJアラートに困っているということは知らなかった。ネットでそういう記事を見つけて初めて知った。
「民放各局が悲鳴を上げている。北朝鮮がミサイルを発射するたびに、報道特番を編成しなければいけないためだ。15日朝もミサイル発射とともに、政府から全国瞬時警報システム(Jアラート)が発動され、対応に追われた。特に影響を受けるのが生放送の番組だという。」
ニュース番組は切換えが容易だが、朝のワイドショーを放送しているときは困るそうだ。視聴率を取るためにエンターテイメントの要素を多くしているが、Jアラートのたびに予定していた放送が変更されて放送できなくなるからだ。
今回実際に大打撃を受けたのが、「日本テレビ系『ZIP!』だったそうだ。Jアラートが発信された15日は、16日に最終回を迎えるドラマ『ウチの夫は仕事ができない』をプッシュする“電波ジャックの日”。ところが、Jアラートの影響で予定が飛んでしまったという。主演する関ジャニの錦戸亮や松岡茉優もスタンバイしたまま出番はなし。編成や制作スタッフは大混乱になったという。」
視聴率が命の民放である。Jアラートで視聴率を取れるのならよいが、緊急のときは私もそうだがみなNHKの放送を見るからだ。
これからも北朝鮮はミサイルを発射したり、核実験も行うだろう。そういう事態の時には民放各局も、政府に連動する形で、情報を発信しなければならない。そんな状況下にあって懸念されるのが、CMの売上額だという。
番組の変更がされればスポンサーはCM出稿料の値下げを言ってくるかもしれないと危惧しているのだ。スポンサーだって変更が度重なれば黙っていないことは想像できる。何のために大金を払ってCMしているのか分からなくなるからだ。
15日にときどき民放も見て見たが、NHKのようなことは少なかったように感じた。CMがあるからNHKのようなわけにはいかないのだ。民放はJアラートの被害者である。
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