河口湖・西湖旅行―⑥―灯籠流し
オルゴールの森美術館を出るとまだ小雨が降っていた。バスは出たばかりでしばらく待った。次は灯籠流しの大石公園まで行くのだ。
終点の河口湖自然生活館で降りたらそこに灯籠流しの会場があった。3時だったが受付に行くと、16時からだと言った。ホテルの主人が早めに行った方がよいと言ったので早く来たのだが、仕方がなかった。
店が並んでいてその一つで団子を売っていた。大きな団子が3つついて350円だという。少し高い感じなのでやめた。自然生活館に入ると、カフェがあったのでコーヒーを飲むことにした。席はほぼ一杯であったが3人連れの家族が相席させてくれた。
河村さんはその人たちにタラの木のことを話し始めた。話している内に関心を示し始めて熱心に聞いていた。その人たちは高橋さんと言って、浜松から来たのだと言っていた。16時に近くなったので受付に行ったら長い列ができていた。
河村さんとDilumさんは灯籠流しをするセットをもらった。登録もなく無料であった。それを持って灯籠を組み立てるところへ行くのだ。
半透明のプラスチックの板に書きたいことを書いて、船の形をしたハッポウスチロールの板に載せて四角の形を作り、中に小さなデジタルの明かりを入れるのだ。
隣で台湾から来た人たちが灯籠に書いていたが、四面にぎっしりと書いていた。親戚の先の一人ひとりの名前とどうして死んだかなどであった。
灯籠を作ると灯籠の受付に行った。今年は河口湖の水位が低いので自分たちでは流せないのだという。係りの人が代わりに流してくれるのだそうだ。湖水まで行けないのが残念であった。
私たちはセレモニー会場まで戻ったが、そこここに置かれたベンチはみな占拠されていた。係りの人に聞いたらもうベンチは無いと言った。困っていたら、偶然カフェで一緒になった高橋さんが声を掛けてくれた。ベンチを確保して置いてくれたのだという。親切に感謝をした。
頂いた名刺には「社団法人日本善行会浜松支部常任理事」と書いてあった。裏に、
~善は愛から勇気から~と書いてあり、昭和12年設立としてあった。「目的」は善行の表彰並びに善行精神の普及と実践活動を通じて、明るい住みよい社会環境づくりに努め、もって国の発展と国際親善に寄与する、とあった。全国で3500人余りの会員がいるそうだが、こういう会があるのは知らなかった。
18時半からセレモニーが始まった。会場には大きなスクリーンが設置してあり、それに映していた。僧侶の一団が登場し、来賓が入場した。どうやら僧侶と言うのは真如苑の僧侶らしかった。
オーケストラの演奏で始まり、その後「声明(しょうみょう)」をオーケストラの伴奏で唱えた。声明の途中のある文言のところに来ると会場の人々が唱和をした。それでこの灯籠流しは真如苑が主催しているのだと分かった。
台湾や中国やヨーロッパなどからも灯籠ながしに来ているのできっと信者が参加しているのだろう。それを河口湖町と共催して一般の参加も認めているのだと思った。
帰りのバスの関係で19時に会場を出て湖まで行った。暗くなったので沖の方に灯籠の灯りが浮かんでいるのを見ることができた。残念なことに富士は雲の向うであった。
帰りのバスは河口湖駅まで直行で河口湖大橋を渡ったので早かったが、料金は別で470円であった。駅からはタクシーで帰った。料金は730円であった。
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