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2017年7月 4日 (火)

都議選自民惨敗で溜飲が下がったが大事なことは・・・

 3日に投票のあった東京都都議会選挙で、小池知事が代表を務める都民ファーストの会が55議席となり、第1党に躍り出た。協力する公明党や維新の会を入れると79議席で安定多数を形成した。

  一方、57議席を持って第1党であった自民党は、23議席まで減らし、惨敗となった。都議会選挙という一地方自治体の選挙でありながら、これまでの国政における安倍政権の、数をたのんだ、やりたい放題の政治が多くの選挙民の批判を浴びたということだ。

  選挙中の大手メディアの世論調査では、数値に違いがあったものの、安倍内閣支持率は急落していた。都議選の結果予測では自民党大敗というものからほぼ互角というものまであったが、23議席という酷い結果までは誰も予測しなかった。

  これだけ惨敗しても、安部首相や麻生副総理や菅官房長官は国政とは関係がないという点で一致したという。いったいどこまで本気で強がっているのだろう?

  森友・加計問題や共謀罪法の強行採決、稲田防衛相のとんでもない失言、下村都連会長への加計学園献金疑惑、安倍首相が属する細田派2回生議員の重なる不祥事などで、国民は安部政権にうんざりしていたのだが、そのはけ口がなかった。だが、都議選という格好の機会が訪れたのだ。

  東京都民が自民党に鉄槌を食わせたということには拍手を送りたい。しかし、小池都政になって1年、まだこれといった都政改革があった訳ではなく、都民ファーストの会もにわか作りで、その政策が都民に理解されてのものとは言い難い。自民党惨敗はいわば連続オウンゴールともいうべきものであった。

  名古屋では河村市長の下で減税日本の会が結成され、最初の選挙では風によって大勝したが、その後新米議員らの不正が続いて、見放されてしまった。

  都民ファーストの会にも新人が多数いる。これからどう都政を担って行くのか見守らなければならない。

  私が一番心配するのは、小池知事と新しく都民ファーストの会代表に就いた野田数氏の政治思想である。安倍首相と同じ極右思想だと言われる。

  小池知事の特別秘書の野田数氏は、 小池氏が都知事選に出馬した際、選対本部の責任者に抜擢され、小池都知事が都民ファーストの代表に就任するまで、同会の代表を務めていた。その後幹事長になった。野田氏は小池氏の側近中の側近なのだ。

 今回の都議選の都民ファーストの公認候補の選定もほとんどこの野田氏が仕切っていたという。事実、5月頃には「オレが都議選候補者の公認権を持っている」と豪語していることを週刊誌に報じられている。

 都民ファーストの会を牛耳る野田氏の主張というのが、安倍周りの政治家ネトウヨと同じ、またはそれ以上のゴリゴリの極右だという。

 野田氏は都議時代から、都立高校の歴史教科書から南京虐殺を削除するよう圧力をかけるなど、一貫して歴史修正主義の押し付けを行っている。

 さらに、12年には、現行の日本国憲法を無効とし、戦前の「大日本帝国憲法」の復活を求める時代錯誤の請願を紹介議員として提出、「国民主権という傲慢な思想を直ちに放棄すべき」と主張した。

 小池知事が野田氏を重用するのは、考え方が同じだからだと言える。小池都知事自身も、2010年にヘイト市民団体「在特会」(在日特権を許さない市民の会)の関連団体である「そよ風」が主催する集会で講演を行うなど、安倍首相と同根の歴史修正主義者であり、ヘイト政治家であり、極右思想の持ち主だというのだ。

 憲法についても「9条改正」を訴え、2003年の段階ですでに「集団的自衛権の解釈変更は国会の審議の場において、時の総理が『解釈を変えました』と叫べばよい」(「Voice」03年9月号/PHP)と主張していたほど。安倍首相が閣議決定で解釈変更をする10年前の話しだ。(LITERAを一部引用したところあり)

 小池知事は自民党員であり(現時点)リベラルではなく、保守右翼である。知事でなければ共謀罪法にも森友・加計問題にも同一歩調をしていたはずだ。自民党に対峙するかのような素振りで都議選を闘ったが、今後は自民党とも手をつないて行くであろう。公明党が都民ファーストの会についたのは、それを見越してのことである。つまり、都ファ、公明、自民が一緒にやるということである。東京都民はその辺りをよく監視して都政の行くヘを見守らなければならない。騙されまいぞ!!

 今回の都議選で大事な教訓は、都民ファーストの会のような受け皿があれば、選挙民の風はサッとそちらに吹くということである。次に来るであろう衆議院選挙に向けて、民進党、共産党、自由党、社民党などの野党は、一般市民や学生と共同して自民党・公明党からの政権奪取を目指すことが大事である。風を吹かせて受け皿になることの重要さを教えてくれたのだ。

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コメント

安倍晋三氏より頭がいいのはもちろん橋下徹氏より学習能力があると言われている小池百合子氏。
その人が野田数氏を右腕として重用する。そのことが意味する恐ろしさをファーストで当選した議員たちがどこまで理解しているのか。ましてファーストに一票を投じた都民達は?
舛添知事のほうがまだましだった、などというタメイキがもれてくる日は遠くないのかもしれません。
それにしても、フジテレビ(名古屋でしたら東海テレビでしょうか)までが下村博文氏は加計学園から100万円もらっていると言い出したらしいのに、そういう時に合わせるようにミサイルを飛ばす北朝鮮。

今回の都議選は自民党の歴史的大敗という見出しで自民党が負けたと思い込まされてしまいそうですが、都民ファーストというのは自民党が看板を付け替えただけで、小池氏もまた都民F代表に戻った野田数氏もゴリゴリの極右思想で歴史修正主義で大日本帝国憲法への回帰を目指す日本会議と同じ思想の持主ですね。(リテラ7月1日号)つまり自民党は大敗したのではなくて、さらに勢力を拡大したというのが現実で、今後国政において自民党と都民ファーストが合流するのは明らかです。小池氏が目指すのは女性初の総理大臣で自分ファーストと揶揄されていますね。国民は安倍政権に騙され続けてきて今頃やっと気が付き始めましたが、今度は小池旋風にまた騙されたことに気が付くのはまた数年先になるのでしょうか。

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