日本語教室体験学習 AEDの使い方
7月15日に愛知国際プラザで日本語ボランティアスキルアップ講座の一環として、体験型日本語教育があった。リソースルームの人たちが担当をしてワークショップを進めた。
テーマは、「AEDの使い方」であったが、AEDの使い方の勉強を通して、日本語を学ぶというものであった。
ボランティアは5つのグループに分かれて、日本語教室から名参加した学習者が2名ずつ配置された。
初めに内臓の位置についてや、AEDがどんなときに必要かなどの学習をした。全体説明とグループごとの話し合いであった。
次に日本赤十字の方から、AEDの使い方の説明があり、その後グループごとにAEDを実際に使って練習をした。
学習者は中国、フィリピン、タイ、ベトナムなどからで、自分の国にはAEDはないと言っていた。学習者は興味深く実習に参加していた。
AEDを使うときのポイントは、
①倒れている人を見つけたら傍に寄り「大丈夫ですか」と声を掛けることである。その時の姿勢や肩の叩き方なども勉強した。
②次は息をしているか確かめるのである。腹の辺りをななめから眺めるとわかりやすい。
③息をしていなかったら、誰か周囲の人に「誰か来てください」と手を振って叫んで、助けをよぶのだ。
④集まってきたら、ひとりに「119番をお願いします」と頼む。
⑤もう一人の人に「AEDを持って来て下さい」と頼む。
そして他の人にも手伝ってもらって蘇生術を施すのだ。鳩尾の上ぐらい、肋骨のところに手を組んで手のひらを下にして置き、肘をまっすぐに伸ばして、5cmぐらい胸が沈むほど強く押すのだ。タッツ、タッツ、タッツと 速く30回押す。或る学習者が骨が折れたらどうするのかと聞いた。答えは「骨は後で治せるが、命を失ったらどうにもならない」であった。
心臓圧迫の後、人工呼吸をする。練習なので人工呼吸用の口に当てるものを使ったが、実際の場合は持っていないのでやらなくても仕方がないということだ。顎に手を当てて上に上げ鼻をつまんで相手の口に大きく口を開いて当てて思い切り2回吹き込むのだ。
救急車が来るまで心臓圧迫を続けるのである。これは大変労力がいる仕事なので他の人と交代でやることが大事だ。
実習の後、振り返りをして学習したことをグループで話し合って、それを発表した確認した。
この学習を通じて、学習者はAEDの使い方と、必要な日本語を学習した。
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