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2017年6月30日 (金)

稲田防衛相は大臣の資格なし

 安倍内閣の数をたのんだ強引な、自己中の政治の中、都議選最中に飛び出した稲田朋美防衛相のとんでもない応援演説。「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と発言したのだ。

 これは防衛相としての適格性を疑わせるものだ。誰が見ても自衛隊を私物化し、安易に政治利用したものである。安倍晋三首相は稲田氏を続投させる考えだという。菅義偉官房長官は28日の記者会見で稲田氏の発言について「政府の機関は政治的に中立であって特定の候補者を応援することはありえない」と述べ、発言を撤回したことで辞任の必要はないとの考えを強調した。

 例によって首相も官房長官も問題はないとかばっているが、稲田防衛相の発言は自らの指揮監督下にある職員・隊員に法律に抵触する政治的行為を求めたともとられかねない内容だ。

 憲法は「すべての公務員は、全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではない」と規定している。公職選挙法は136条の2で、特別職を含むすべての公務員の地位を利用した選挙運動を禁止している。

 防衛省職員は国家公務員法102条、自衛隊員は自衛隊法61条でそれぞれ「選挙権行使を除く政治的行為」が制限されている。総務省によると、防衛相を含む各省庁の政務三役(大臣、副大臣、政務官)は国家公務員法で定める「特別職」にあたり公選法上の地位利用による選挙運動禁止規定の適用対象になる。

 「防衛省、自衛隊、防衛大臣としてお願いしたい」は明らかに公務員に禁じられた政治活動である。これを、「調べた結果、稲田氏の発言は違法ではなかった」とというのは詭弁も甚だしい。大臣が自衛隊も防衛相も自民党を応援しているというのだ。これほどの触法行為が許されていいのか。

 稲田氏はこれまでも資質が問題視されてきた。今年2月の国会答弁では、南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣の陸上自衛隊の日報に「戦闘」の語句があったことに対し「憲法9条上の問題になるので『戦闘』ではなく『武力衝突』という言葉を使っている」と現地の状況を取り繕うかのような発言をした。学校法人「森友学園」を巡っては学園の民事訴訟に弁護士として関わったことを認め、関与を全面否定した自らの発言の撤回に追い込まれた。

 稲田防衛相は即刻解任されるか、自ら辞めるべきである。そして東京都民は自民党の傲慢を叩きのめすべきである。

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コメント

「誤解を招きかねない発言」だったので撤回する、と稲田防衛大臣。
またまた出ました、意味のない釈明。「誤解」などしません、普通の人なら。あれが稲田氏の考え方そのものだと受け取るだけです。
テレビコメンテーターによれば、あれは菅官房長官が授けた言葉だそうで。そのためなのか菅官房長官は記者会見で同じ言葉を10回以上も繰り返し。
安倍首相も「無いものは証明できないんですヨ!」と鬼の首でも取ったように繰り返していました。
あれもお友達の学者が授けた言葉だと言われているようですが、森友学園にしろ加計学園にしろ立派な建物が造られ、あるいは造られつつあり、現に「有る」のです。
それがどういう経過で「有る」ようになったのかをまっとうに検証すれば、「無い」と強弁しているものがなくては辻褄があわなくなるのが当然なんです。

投稿: たりらりら | 2017年6月30日 (金) 23時16分

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