障子の張り替え
障子が破れて放っておいたらひどくなったのでとうとう張り替えることにした。障子紙はずっと前から買ってあった。糊はホームセンターに行って買って来た。
障子紙には張替のやり方が書いてあったがなんとなく不安であった。それで元建具屋のKさんに相談をした。私は襖とか障子の張り替えは表具屋がやるものだと思っていた。ところが建具屋も張り替えをやると言った。そして障子の張り替えをやってもよいと言ってくれた。
念のために障子の張り替えはいくらくらいかかるか調べてみた。クリーニングの白洋舎とか葬儀屋の平安閣などでも張り替えの斡旋をしていることが分かった。畳屋の折り込み広告にも障子張り替えが書いてあった。
障子1本1500円ぐらいからやるところもあると分かったが、普通は1本3000円以上のようであった。中には上質の紙を使うと6000円というのもあった。紙の質によっても違うことを知った。
私は子どもの頃障子の張り替えを手伝った。昔は大掃除があってそのときに母が障子の張り替えをしたので手伝ったのだ。昔の障子紙は習字用紙のような幅の巻紙であった。和紙で地が厚かった。
障子の紙を洗うのが大変であった。しっかりと取らねばならなかった。雑巾で桟をごしごしこすったものであった。田舎では小川に持っていって洗うところもあった。
今の障子紙は障子より幅が広く長さも4枚分あって巻いてある。妻は「家にある障子紙は幅が広いから狭いのを買わないと駄目よ」と言っていた。でもカッターで切ると書いてあった。
結局Kさんに頼むことにした。障子の桟をきれいにしてあればよいと言った。障子紙をはがすのは濡れぞうきんで濡らして5分ほど放置してはがせばきれいにはがれると分かった。
Kさんがやってきた。刷毛も糊をとく器も紙を切る道具も持ってきた。ところがいざやり始めてみると糊は刷毛など不要で絞り出して桟に塗るだけであった。Kさんはこれは簡単で便利だと言って驚いていた。
見ていると、糊を桟に塗って歯ブラシを使って糊をならした。その上に障子紙をそのまま載せて上の方から一番外側を抑えて行った。そして1mmぐらいの凹みに沿って指で押さえて行った。カミソリの刃で凹みに沿って切って行った。
周りを切ると、次は中の桟を指で撫でて紙を密着させた。そのあと桟の周りに付着している糊を濡れた布でふきとっておしまいであった。昔は霧吹きで水をかけたのだが、今の紙はその必要がなかった。また、紙の質も12倍も強いとうたってあった。
Kさんにやってもらって、手伝いながら障子の貼り方も勉強できてよかった。新しい紙に張り替えた障子は明るかった。
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