4月29日のNHKや一部鉄道の異常な対応
4月29日といえば朝5時半ごろ北朝鮮がミサイルを1発発射したが失敗に終わった日である。NHK「おはよう日本」ではトップニュースとして伝えたが、それはいいとして、異常であったのは、地震や台風並みの繰り返し放送であったことだ。そしてその中には東京の地下鉄が運行をストップしたニュースと映像も繰り返された。北陸新幹線でも一時ストップしたようだ。
ミサイルは日本に向かった訳ではなく、失敗したのだ。それなのに今回はこれまでにない対応がとられたのは何故だろう。ピンときたのは政府がやらせたのか「忖度」をしたのだろうということだ。
金正恩の北朝鮮とトランプ米国は緊張を生み出していて、戦争になるかもしれないと危機感をしきりに煽っている。その流れの中にあるのだ。
「この日本の騒ぎ方についてYahooニュースに韓国メディアは批判的に見ているという産経新聞の記事があった。
北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、東京メトロが一時全路線で運転を見合わせたことに対し、韓国の聯合ニュースは29日、『過剰対応との批判が高まっている』と報じた。
聯合ニュースは『初めての挑発でもなく、北朝鮮国内に落ちただけ』とした上で、『利用客の不便も顧みず運行を中止したことに(日本国内で)不満があふれている』と報道。日本政府が『戦争の恐怖を醸成することに熱を上げている』と表現した上で、運転見合わせについて『東京メトロは民間の会社だが、決定の背後には政府の存在があるといえる』とした。」
連合ニュースの指摘は当を得ていると同感できる。
Yahooニュースに、ジャーナリストの田中良紹氏が、次のように書いている。
「北朝鮮と戦争状態にあるのは韓国である。その韓国では現在大統領選挙が行われている。危機が本物なら選挙などやっている場合ではないが、誰もそんなことを考えていない。だから普通に選挙を行っている。それが正常な感覚である。
これほど騒いでいるのはおそらく世界中で日本だけ。なぜそんなことになるか、日本人は立ち止まってよく考えてみた方が良い。いかに自分たちが戦争の現実から目を背けてきたかに思いを致し、平和憲法を守っていれば平和でいられるという幻想から目を覚ますべきなのだ。
北朝鮮危機を煽っているのは米国のトランプ政権だが、トランプ大統領はやることなすことうまくいかないので国民の目を外にそらせたい。そのためシリアを爆撃し、アフガニスタンに新型爆弾を落とし、北朝鮮危機を煽っている。目をそらせたいだけだからただのこけおどしで戦争する気があるわけではない。」
「平和憲法を守っていれば平和でいられるというげんそうから目を覚ますべきなのだ」という部分には反対だが、その他は賛成できる。
安倍政権は国会で2/3以上の多数を誇り、党内に反対をする者が見当たらず、支持率も安定していて盤石のように見える。しかし、森友問題を始め閣僚などの失言が相次ぎ、国民の目を外にそらさなければ足元がぐらつくこともあり得る。だから北朝鮮問題で必要以上の危機感を煽っているのだ。それに騙されてはならない。
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会長が替わってNHKも少しは変わるのかと思いきや・・・浅田真央引退がトップニュース!スポーツ新聞じゃあるまいし。
番組の途中でピンポンピンポンとおどかされ、流れてくる臨時速報が大岡信氏死去。だから何?!
安保法制以来、現在の共謀罪についても女性週刊誌のほうがはるかに事の真相を報道していることをNHKの関係者は大いに恥じてほしいものです。
そもそも北朝鮮がミサイルを発射したとされていること自体、真相ははなはだあやしいと見る向きが多いのに、まことに異常な対応だったと言えます。
投稿: たりらりら | 2017年5月 1日 (月) 11時28分
森友学園で首相夫人が財務省に何度も働きかけたという籠池証言が出て、財務省は親切にも必要書類の下書きまで作成したという事実や、加計学園問題などからも国民の目を逸らすために、北朝鮮危機を煽っていると感じますね。もはや開戦間近の戦争前夜の報道で、ミサイルが飛んできたらどこに逃げるかという指南書まで出されているようで、とても現実的に使えそうに思えません。これまでも都合が悪いことが起きるたびに芸能人の覚せい剤問題などで国民の目を逸らしてきましたね。危機を煽っておいて夫婦揃って外遊とは優雅な御身分ですね。
投稿: danny | 2017年5月 1日 (月) 11時07分