共謀罪法案18日に衆議院で強行採決か!―①―
新聞によると、政府与党は18日に共謀罪法案を衆議院で可決するつもりだという。安保法制のときは、19日に強行採決されたが、今度は18日に強行採決するつもりなのだろう。国会に圧倒的多数の議席を持つのでやりたい放題である。審議を尽くさないで日数と安倍首相のG7出席都合だけで採決するというのだ。
友人から5月9日の共謀罪廃止の院内集会をまとめたものが送られて来たので下に載せる。竹山さんという方の労作である。
★5月9日(火)13時半から、衆議院第二議員会館で院内集会が開かれた。共謀罪NO!実行委員会と、「秘密保護法」廃止へ!実行委員会との共催。新聞労連、解釈で憲法9条壊すな!改憲反対市民連絡会、日本マスコミ文化情報労組会議の協賛。
★GWが開け衆参両院で共謀罪法案の国会審議が始まった。しかし、金田法相は質問に答えられぬ場面が続出、拙い答弁に審議は噛みあわず、速記をとめ、時間を止め、審議時間ばかりがカウントされ大紛糾。強行立法に躍起の安倍政権。国会の会期は一カ月余り、ここ二週間が大きなヤマ場とされる。
★共謀罪の立法は、市民生活のあらゆる分野を捜査・監視・取り締まり可能なものにする。国民の思想表現の自由を奪う。今も行われている監視社会が格段と高まることへの危機意識が、急に市民、野党の間で高まり、この日の12時からの議員会館前抗議集会(主催者発表550名参加)、引き続いて行われた院内集会は満員になった。
★司会の中森さんが、「国会審議はまだ先へ進まずストップの状態、法案廃止を求める市民と議員の声を政府に届けよう。(首相、法相などに言及し)中略、こんな人たちが政治をやらせるわけにはいかない。衆議院の段階で法案をとめよう」とキックオフした。
★集会は≪政治家の挨拶≫≪表現・人権団体・NGO発言≫≪今も行われている監視社会の報告≫≪大垣警察市民監視、イスラム教徒監視等の実態、他≫13名の発言・プレゼンテーションがあった。その要旨をここにまとめた。
≪政治家の挨拶≫
★①民進党、横路孝弘衆院議員・・・・相原久美子参院議員、鈴木克昌衆院議員(秘書)らも、集会に参加、近藤昭一衆院議員も集会の後半に顔を出した。
12日(金)の7時間審議が、大きなヤマ場で、力を合わせたたかおう。憲法施行70年、改憲を必要としなかった。しかし、その前、大日本帝国憲法のもとで、日本は台湾に出兵、15回も日本軍を海外派兵、4回の戦争を行い、WWⅡで日本は310万人の、アジアでは2千万人の犠牲者を出した。
これだけのことをやるに至った、一つは教育にある。天皇・国のために死ぬことができる人間作り。教育勅語は、その解説文(離婚を認めず、長男だけが相続など)の方が大事な内容があり、安倍首相は「教育勅語を教材の一部に使うことを否定しない」と問題発言をしている。(註、3月31日の閣議で統一見解)
二つ目は、戦争に反対する、反対に出てくる人を弾圧する。1925年の治安維持法(1926年から施行)。当初は無政府主義者・共産党を取り締まる、それを改正し対象を拡大、京大生30数名が逮捕者第一号となった。私の母の兄は慶應大生、1934年、逮捕され品川警察で亡くなった。1930年代後半から、弾圧はさらに強化され、1941年には国体変革準備行為をした者も捜査対象になった。対象範囲は、教育、文化、宗教に拡がり、三浦愛子、『巡航』に、釧路の炭鉱労働者のことが、また、「菊の花が萎んだ」と詠んだ俳句は不敬罪だとされた。
三つ目は、情報非公開、隠蔽である。ミッドウエー海戦は大敗北を来たしたが、翌日大勝利と大本営発表。元外務省・石井アジア局長の回想記には、南京虐殺事件の事実を隠し、真っ黒塗り、森友問題について財務省資料の国会開示と酷似している。
安倍首相のやっていることは、NSCを作り、特定機密保護法、戦争法を作り、次は共謀罪法と、密告・盗聴の監視社会、監視国家作りに他ならない。
歴史を見つめ、長い闘いである。首相は、憲法を守ると憲法の規定されている。憲法を守らない、酷い男で、許せない。世論を拡げよう!
★②社民党副党首、福島瑞穂参院議員・・・・いまも監視社会、もし、共謀罪法ができると、監視は100万倍にもなる。5月5日の朝日新聞に、米国のパッサス教授*の言説が報道されている。「テロ対策は条約(国際組織犯罪防止条約)の目的ではない」(*国連の「立法ガイド」の執筆者。「共謀罪」政府説明と矛盾)。
テロ、テロ等とウソつくな!質問趣意書を出したが、どこが犯罪か、組織犯罪集団・・・金田大臣、森山副大臣答弁が違う、一般人を対象とする、しない、犯罪の嫌疑があるだけ・・・・軽口を叩く、トートロジーである。国会内でもたたかう、テロ対策はウソで現代の治安維持法。先日、ドイツの社民党の議員が来て、国会前の人の集まりは何か?私に訊くので共謀罪に反対する人たちだと答えた。1968年、米国の民主党大会では、シカゴ・セブンと呼ばれたブラック・パンサー等が捕まり、法律による取り締まりだと、しかし、無罪となった。戦争を止める共謀があるのなら、大いに共謀しよう。共謀罪と安倍政権を一日も早く葬り去ろう!沖縄・山城博治さん、彼の座り込み抗議、ブロック積みだけで・・・一般の人や、市民運動をする人を・・・許さない、許せない。
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