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2017年4月

2017年4月30日 (日)

共謀罪について学ぶ講演から―⑤―

QA5、成法しても、相模原事件のような場合は?・・・・ポイントをついた良い質問である。優生思想によるひとりの人物の犯罪であり、テロをローン・ウルフ(単独犯)とは疑問が残る。要は政権を守るための法律に過ぎない。共謀罪では取り締まれない。単独犯は除かれ、ここが問題だ。テロの防止は勿論大事であり、国の成立、歴史、文化、民族に、憎しみが芽生える。こうしたことをなくす社会を作る。国民が世界平和のために、憲法第9条があり、これをかなぐり捨て、テロが起きる(誘発する)ことをやるとは、安倍政権は何重にも滅茶苦茶だ。

 QA6、公安職員、やめたあとはどうなるのか?・・・面白い質問だ。答えは出世する。名前もわからない。爆弾を投げ、辞職し、再就職、警察組織は最後まで面倒をみる。外国なら、名前を変え、新しいID番号が与えられる。

 QA7、多数派の人たちに説得力ある反対をどのように?・・・・世論は、40%が共謀罪に反対、30%が賛成、賛否の差は大体、MAX15%。多数派、NHKの質問のやり方により、変わるが、最初は賛否1対3で賛成は数%であった。反対は、東京>朝日>毎日(?)>日経の順か。マスメディアも、TBS>テレ朝、両論は日テレ、NHKか、かなり差がある。NHKも、私のところにVTR取材に来た。

 何をしたらよいか、ひとつずつ、政府の言っていることは、ウソであると言う。政府の言うことは次々と変わる。これだけ、ウソ、わかり易い、お茶の間、職場で言って欲しい。

 QA8、国際条約上、早く批准して国内法を作る必要ないのか?・・・国連は早く、批准を求める、それは当然だが、共謀罪は要らない。日弁連の意見書をレジュメ(13~15頁)に書いた。批准する、批准しないは、各国に裁量権がかなりある。日本は多様な法律が作ってある。ハイジャックも、サリンも、みんな予備罪がある。著作権ではテロは防げない。

 民主党は、かつて共謀罪に反対し、それなしで批准する気構えであったが、法務相(千葉景子)は実行力もなく、何もしないで終わった。平岡法務相は、異例だが日弁連と接触した。日弁連は宇都宮健治会長、海渡事務局長の時代。法務相と日弁連トップが会うことは、極めてレア・ケースだが接触した。自民党の抵抗で実現できなかった。みんなの党の○○さん(警察畑の人、いま名前が出て来ない・・・)が、なぜ、こんな馬鹿なと言っていた。

 QA9、治安維持法との違いは?・・・対象となる罪が277といっぱいある。改正治安維持法の対象は団体等、団体結成のための・・・天皇制の廃止を目的とした団体(当時共産党だが)が対象であった。

 QA10、現行法が多いなら、いっそ一本化したらどうか?・・・・あまり多いから、いっそのこと一本化?いや、277の犯罪、今までなったものが大幅に入っている。一本化すればわかり易い?否、莫大に大きなものになるだけだ。

 QA11、現行法規で対応できるのか?・・・刑法、内乱、陰謀を。明治来の爆発法、競馬法、秘密保護法にも、公務員の労働争議にも。

 、対象犯罪が277のうち、共謀罪に本当に必要なものはないのか?・・・・予備罪としてあった方が良いとするのは、「人身売買罪」、身代金要求に予備罪。あとひとつは「オレオレ詐欺」、詐欺集団をまだ取り締まれない。公式の場で本当に足りないのは、あと一つくらいだ。

 それを277とは、いったい全体、どうなっているのだろう。レジュメの17~18頁に書いた。絵空事、重要犯罪リストがあり、15項目は既に予備罪である。

 ピッキング法はあるが、窃盗予備罪はない。

 QA13、特定秘密保護法の具体的弊害は?・・・・最も恐ろしいのは、日本政府の違法行為や不都合な行為が表に出てこないことだ。深刻な原発事故を政府は隠す。福島第一原発を特定秘密に指定する。チェルノブイリで起きた。東京電力のウソとゴマカシが、何年も、何年も、放射能汚染状況も・・・。

 森友疑惑、加計疑惑、政府の腐敗疑惑は、特定秘密に指定されるかもしれない。そうなると事件は一切社会に出て来なくなる。

 NSC(国家安全保障会議・谷内座長)は、どんな会議か、国民も、国会議員にも知られていない。今も毎週開かれ、朝鮮半島有事等を議論しているだろう、が、議題すら開示されていない。秘密のベールに包み、夜討ち朝駆けのジャーナリストもいなくなっている。1941年春に、作った国防法(秘密保護)並みになっている。

 QA14、監視社会は、いわゆる夜警国家か?・・・・悪い人がいたら捕まえる、自警団のことか、・・・質問の意図がわからないが、国民の内心を監視することに大きな問題がある。

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2017年4月29日 (土)

共謀罪について学ぶ講演から―④―

    ★★会場からの質問書に海渡弁護士が答えた★★

 QA1、暴力団こそ、共謀罪の対象ではないか?・・・日本の暴力団対策関連法はたくさんある。まだ、足りないことがあるか、私は警察の味方ではないが、上手くいっている。暴力団の数も、人数も減っている、転向してやめている、私は足りぬものはないと思う。

 QA2、戦争に移行しようとする動機は?・・・安倍首相の悲願、今の日本は戦争できないことが問題だと、首相の取り巻きと一緒になって、「日本を取り戻す」と言っている。米国から見れば、世界戦争に日本を巻き込めば、米国の戦死者も減り、好都合だ。経済的要因は、絶対的に「ノー」だと思う。相互依存がグローバリゼーションでドンドン進む世界、戦争をすれば、大きな損失が出ると誰もが思っている。

 QA3、共謀罪の成立阻止は?成立すれば最後の砦、最高裁の違憲判決か?・・・深く考えている方の質問である。司法権の独立と確立を絶対に口にしない政府。米国ではトランプの大統領令に、翌日司法がパッと差し止め、敢然と判じる。絶望するには早い。3・11原発事故と再稼働に福井地裁、大津地裁の判決、対する大阪高裁の逆転判決、「国は良いと言っているから・・・」と司法の姿勢・・・。私が、一番気になるのは、山口敦氏のケース、弁護士会が推薦していない人が最高裁に、弁護士会から一人も入らない、これは慣例が崩れた。米国は大統領と議会(承認)とが拮抗する。日本はブラックボックス化、安倍首相は、どこまで考えているのか、不安が拭えない。でも、私は絶望するのは早いと思う。

 QA4、改憲の牙を、三分の二、一強を盾に、国民投票*で、いかに阻止できるか?・・・国民投票で踏み切るのではないか、巷の噂、主権在民をひっくり返す腹か、日本の国のあり方を変えることになる。いかに阻止できるか、今一番大事な時期、共謀罪法案に、はっきりと反対、異論を唱えることだ。

 *筆者註、法令違反企業と烙印を押された電通、電通事件とは、≪何が問題だったのか・今後何が起こるのか≫(雑誌、『世界』、5月号)に元博報堂勤務の著述家、本間龍氏が興味深い論考を寄稿している。

 支配される東京オリンピックと憲法改正国民投票と副題、記事の目次を拾うと・・・♦「法令違反企業~急降下するブランド価値」、「電通の、電通による、電通乗のための、オリンピック」、「資金調達を隠してボランティア募集」(オリンピックは電通の独占である)・・・そして、「憲法改正国民投票も電通が仕切る」、「電通の『メディア戦略』で改憲派が圧倒」「日本の将来を電通に託すのか」と。

 そう言えば、安倍昭恵夫人は聖心専門学校を出て電通に勤務、電通の上司の紹介で安倍晋三と結婚した。ここでも、電通と安倍首相は浅からぬ縁ではないか、忖度の煙が、筆者のゲスの域を出ないが。ともかく、ビジネス界は、先手、先手先と布石、トラックを何周も先を走っている、歴史を学ぶ、歴史から学ぶと必至な思いをよそにして。

 ナチスのケース、1933年に政権につき、ヒットラーは国会議席の半数を握っていない、解散し、次の国会が炎上、共産党の仕業だと、緊急勅令を出した。4割を占める野党は獄中にあり、授権法が成立した。国民は違法だといったが・・・。福島瑞穂議員が、安倍首相は国の根本を変え、改憲の一つ手前だと迫ったが、首相は女性議員が嫌いらしく、何も答えなかった。

 

 

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2017年4月28日 (金)

弾道ミサイルが飛んできたらというチラシが学校で配布された

 4月25日が北朝鮮の建軍記念日だということで、金正恩主席がミサイル発射か核実験をするのではと予想するニュースがテレビや新聞で流された。

  トランプ大統領は航空母艦カール・ビンソンを朝鮮半島に向けて移動させ、原子力潜水艦を釜山港に入れた。日本の海上自衛隊は、共同訓練という名目でカール・ビンソンと同行した。

  NHKニュースでは、弾道ミサイルが飛んで来たらどうするかという対策を徳島市の例で報じていた。

  マスメディアは25日まで今にもアメリカと北朝鮮が戦争を始めるかのような伝え方であった。結果は北朝鮮の大規模な砲撃訓練だけであった。

  そんな報道の仕方に対して、ネットでは安倍政権が森友問題などから国民の目をそらすことと、共謀罪法のために北朝鮮の脅威を際立たせているのだという見方があった。

  私もその見方に同感である。森友問題はまだ何も進展していなくて、新たに籠池氏の録音テープがでてきたりして、解明を進めなければならない事案である。それから注目をそらすために意図的に北朝鮮の脅威を宣伝させたのだと思うのだ。

  そんな中、公立学校では「弾道ミサイルがとんできたらどうすべきか」という文書が生徒を通して保護者に配布されたということを初めて知って驚いた。下記の写真の文書である。(これは次のblogから取ったものである。そこまでやるかという驚きである。

  http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/57c0c30576e5c01d7e4081021addda66

 なお、 内閣官房 国民保護ポータプルサイトに武力攻撃事態等における避難に当たって国民が留意しておくべき事項として、「武力攻撃やテロなどから身を守るために」が告知されている。http://www.kokuminhogo.go.jp/shiryou/hogo_manual.html

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「安倍政権がピンチになるたびになぜか北朝鮮がミサイルを発射する」というダイヤモンド・オンラインの記事

http://diamond.jp/articles/-/126292?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor

 

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2017年4月27日 (木)

失言大臣頻発は自民1強の驕りの現れ

 今村雅弘復興相が辞任した。Yahooニュースによると、今村復興相は先に東京電力福島第1原発事故をめぐる失言で窮地に陥ったので同氏の「名誉挽回のチャンス」として、二階派が用意したひのき舞台でまた失言を繰り返したというのだ。同派を率いる二階俊博幹事長の面目も潰れ、年に1度の華々しいパーティーは一気に暗転したと伝える。

  演題は「荒海を航(い)く! 強いニッポンを創ろう」というもので、二階派の配慮に対し、勇んで約20分間、復興や防災への取り組みを語ったのだ。ところが今村氏は、その中で東日本大震災の被害に関し「東北で良かった」と語ったのだった。

  事態は直後に急変したという。講演後の懇親会に駆け付けた安倍晋三首相があいさつの冒頭で今村氏の発言を陳謝したのだ。パーティーでの異例の首相の発言に会場の空気が凍ったと報じている。安倍首相は今村氏の発言を伝え聞いてこれはまずいと思ったのであろう。

  二階幹事長は、先だっての中川政務官の不倫辞任のとき、「本人が決めること」とコメントした。その例もあって本人に自発的辞任の形をとらせたのだ。(その後辞任ではなくて菅官房長官と安倍総理によって首を切られたと分かった。二階堂幹事長は、新聞が騒ぎすぎると八つ当たりしたという。情けない。)

  今村元大臣は発言を取り消したというが、発言取り消しは毎回のことで、今年になってからだけでも、

 山本幸三地方創生担当相「一番の“がん”は文化学芸員。この連中を一掃しないとダメだ」発言。

 今村雅弘復興大臣の「自己責任」発言とブチキレ会見。

 金田勝年法務大臣は「ちょっと、えー、私の頭脳というんでしょうか、えー、対応できなくて申し訳ありません」とポロリとホンネを言ってからは「成案を得てから説明したい」と壊れたレコードのように繰り返した。

 稲田朋美防衛相は、本当のことを言わずごまかしたばかり。「ISIL(イスラム国)をめぐるシリアの内戦は単なる武力戦闘」といい、森友学園問題でも弁護士として担当していないと事実に反する答弁をした。

 また、大臣ではないが、昨年、台風10号の豪雨被害で岩手県岩泉町を視察した務台俊介・内閣府政務官兼復興政務官は、政府の職員におんぶされて被災現場の水たまりを渡り、懲りもせず「長靴業界が儲かった」と発言。

 言いたい放題に言ったり、ウソ誤魔化しの発言を平気でしたり、安倍政権では特にひどいが、それで辞任などに追い込まれることは滅多になかった。こういう事態になっているのは、安部政権が1強で、少々のことではびくともしないと高を括っているからだ。まさに驕りである。

 日刊スポーツによると、安倍政権はたるんでいると感じる人が73%だというが、それでも安倍内閣の支持率は高い。国民はもっと政治の現状をしっかりと見ることが大事だ。そうでないと気が付いたときにはとんでもないことになっているだろう。

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2017年4月26日 (水)

共謀罪について学ぶ講演から―③―

 

★私が思うに、国には秘密がある、それが実態である。・・・・私は仕事で刑務所を訪ね、受刑者と接する機会が多いが、こちら側からは一方的に相手が見える、が、向こうからは一切見えない装置が仕掛けてある。デジタル空間、いまや、本当にパソコン、カメラなどもその類だ。

 スノーデンの映画を、ぜひ見てください。監視する役の自分が、監視されているとわかり、嫌になって飛び出し、実相をリークした。・・・・アメリカの世界的な盗聴システム、プリズム・フェアビュー等を内部告発したエドワード・スノーデン。スノーデンの告発した世界的デジタル盗聴システムである。

 身近な例では2016年7月、社民党の岡田忠智議員もビデオ監視されていた。(註、民進党の福島瑞穂議員は、海渡弁護士の連れ合い。)・・・・このあとの話、筆者はコックリ、聞き取れず。

 ★治安維持法はこれまで二回改定され、「国体変革」がその後、拡大された。過去、治安維持法の適用、悪用事例を挙げると・・・・1928年3月15日、3・15事件、共産党の陰謀事件であると報道する新聞。第一回普通選挙に共産党が市民の前に姿を現した。3・15事件は、これに対する報復であり、共産党の組織がターゲットとされた。共産党員が拷問を受け、山本宣治の暗殺に繋がった。弾圧は共産党から、その周辺組織にまで広がった・・・・1925年、3・15事件、特高警察の組織が拡大し、思想検事制度が発足、学生思想対策が強化され、憲兵と陸海軍の思想統制が始まった。

 1929年、4・16事件。

 1932年、赤化判事事件。特高の拷問を追及した山本宣治議員が右翼により暗殺された。

1933年、長野・教員赤化事件。この年、弾圧は77名、検挙者は最高になった。小林多喜二が拷問により虐殺された。

 1933年、佐野・鍋山、転向事件・・・11年に亘る佐野、鍋山の極左運動、1932年に、二人に無期懲役の判決。チラシ配りを咎められ、そのあと、転向の嵐が吹き荒れた。1935年、共産党の組織活動は壊滅状態、1935年で共産党は終焉した。1935年約3000人が大量検挙された。

 1935年、大本教事件・・・不敬罪、治安維持法違反の疑いで、大本教の施設を約500名の警官が襲い凄まじい破壊を行った、どっちがテロリストか。3000人の信徒に出頭命令、387人が検挙され、61人が起訴、16人が死亡した。1942年無罪になった。無罪判決のことを国民は知らないが、報道されぬ、報道しない。根本的な名誉回復はされていない。

 その時の特高のトップであった唐沢は、公職追放となり、そのあと自民党議員になり、岸内閣の法務大臣までなった。岸の孫が今の安倍首相なのだ。

 1938年天理教・本道事件・・・教理は国体を変更し地上に「神の国」を建設することが究極の目的、これは秩序と混乱を引き起こすと、天理教開祖、中山みきに、教義を取り除けと弾圧。

 1939年、燈台社・事件・・・キリスト教の教義にまで踏み込んだ。

 1937年、人民戦線事件・・・コミンテルンの反ファシズム・統一戦線の呼び掛けに、労農派・マルクス経済学者、教授ら社会党系の人たち、山川均らを拘束逮捕した。第二次検挙では、大内兵衛ら、他に、佐々木更三、江田三郎ら、38人が検挙され、1944年無罪判決。

 1942年、横浜事件・・・あまりに有名となった事件、雑誌 『改造』に書いた記事は日本共産党再結成の謀議だとコジ付け、マスメディア、ジャーナリストにも及んだ。

 企画院事件・・・企画院の多数が物資動員をかけたと治安維持法で検挙された。資本家の財産を奪われる等と政府内紛、最後は権力闘争の道具になった。その時の商工省次官が岸信介、いったんは引責辞任したが治安維持法ギリギリ、東郷内閣で岸信介は華々しく登場した。・・・・安倍首相は、この辺のことをわかっているのか。

 創価学会への弾圧・・・牧口常三郎・初代会長は、明治4年、柏崎県刈羽荒浜村(現・新潟県柏崎市 荒浜)に生まれ、73年のその生涯を通して、地理学者として、教育者として、さらには 創価学会の初代会長として不滅の足跡を遺した。各宗派は統合しろ、これに対し軍政に屈するな。天皇制を奉じろ、それは出来ぬと論争。「天皇梵天論」、まともな国体とは何か。創価学会はいろいろ経験した筈だ。

共謀罪の強行採決をとめた小泉首相と河野議長・・・・2006年6月2日、予備罪について平岡さんが反対演説をすると、国会内で衛視(註、衆参議院内を警衛する職員)が人垣を作り、いまなら人間カマクラ、次の瞬間にいきなり決めようとした。国会は大混乱の末、廃案になった。

元国会議員の保阪展人氏(現世田谷区長)の言では、小泉首相と河野議長はやめておこうと決めた。私は昨日、自然エネルギー同盟の会議で小泉元首相と同席した、その席で米軍の、“トモダチ”作戦や甲状腺がんの話題になったが、与野党は一致協力してやらないとダメだと言っていた。特措法でイラクに自衛隊を送り、また3・11を機に、原発は間違いだった等、いろいろ毀誉褒貶のある人だが、一言で言えば良い人になった。

  共謀罪成立を阻止するため、市民にはどんな活動が可能か・・・いかに安倍総理は異常か。歴史から学ぼうという姿勢は微塵もない。ロボットであり、何も考えない。

私たちは、どうしたらいいのだろう。社会に異議を申し立てる、これが普通である社会を潰してはならない。沖縄の山城さんの拘留も、アムネスティ・インターナショナルの宣言を前に、釈放となった。意思表示が何よりも大事だ。

≪特定秘密保護法×共謀罪×盗聴法≫は、もはや「民主主義の死」である。ワンセットで、監視社会を強化する、何が何でも共謀罪を成立させてはならない。頑張っていれば、何かが起こる、きっととまる。2006年、自民は300議席であった。理性ある人も自民党には居る、捨てたものでもない。

 

 

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2017年4月25日 (火)

共謀罪について学ぶ講演から―②―

 

★朝日新聞は、この法案をどう呼ぶべきかと、政府にいわば戦闘宣言、紙上に“お断り”掲載した。真っ赤なウソである 「テロ等」の“等”を削除した読売、産経とは対照的である。この法案をどう呼ぶべきか、朝日の決断、「お断り」は次のように述べている。・・・・・≪政府が国会に提出した組織的犯罪処罰法改正案には、犯罪を計画段階で処罰する、「共謀罪」の趣旨が持ち込まれている。朝日はこれまでと同様に原則として「共謀罪」の表現を使う。『テロ等準備罪』という政府の呼称は必要に応じて使用していく≫

 ★2003年旧政府案と2017年新法案の成立要件を比較すると・・・・2003年、2004年、2005年と三回に亘り国会に提出され、当連合会や野党の強い反対で廃案となった。対象犯罪は、長期4年以上の刑を定める676の犯罪のうちから、277に減らされた。

  2003年と2017年の比較では、対象犯罪617個が277個に減らされたという。しかし、良かったねと言って、今まで済んだことが、殺人でも予備罪に問われる。共同目的の団体⇒組織犯罪集団に、ただその定義がない、処罰対象を、遂行を共謀(合意)した者から、計画した者を対象とする。となると、戦争を終わらせることも、共謀したということになる、どうみてもこれはオカシイ。

 ★共謀罪に反対する根本的な理由は何か・・・刑法の原則。人を殺してみたい、そこでラインで「いいね!」を送信すると、それを以って罪に問われる、適合法の壁がぐんと下がる。警察は犯罪が起きて捜査するのが基本中の基本だが、話し合っている人がいないかを捜査する、そこまで酷いことを可能にする。

 2016年8月31日の産経新聞に、カナリアのことが出たが、政府、警察は何を考えているか。共謀罪が成法され、通信傍受が・・・(この箇所、聞き取り不十分)。ラインも対象となると、かつて、「デートも出来ない警職法」と、悪評であったが、通信傍受が使われる。

 日弁連はなぜ反対して来ているか。・・・・共謀罪法案は、国家が市民社会に介入する際の境界線を大きく引き下げる、刑法体系の大転換をもたらす。盗聴捜査が大幅な拡大を招く危険がある。通信傍受が共謀罪の捜査に使われたら、ラインやメール、電話で合意(共謀罪)成立する事例がある。

 ★どんな行為が取り締まりの対象となるのか・・・身近な例では、基地反対行動。病気持ちで基地ゲート前に座り込み抗議を続けた山城さん、5か月も拘留され700万円の保釈金を払い釈放となった。(共謀罪の先取り)。原発再稼働反対の抗議行動、柏崎刈羽原発・再稼働反対、原発ゲート前に集まろう、そう言い出した人が、準備行為である(威力妨害)と対象になる。

 イスラエルが、パレスチナ救急病院(ハマスの経営)を攻撃した。日本政府は、テロリストであると、現地の行政力に立ち入る。北朝鮮に向けて・・・(この項、聞き取れず)。偽証罪、元厚生省の村木局長事件、上司と部下の証言、検察はウソである云々、冤罪となったが・・・。

 ★公安筋は・・・・デモ隊の行くところに、服装や姿かたちを変えて来る。市民運動にスパイを送り込む、これは現実にある。1980年半ば~1990年、チェルノブイリはそうだった。

 私も、市民運動に参加し苦い経験がある。「なんでもやります」とボランティアから申し出があった。しかし、別のテーマで、彼が公安刑事であることを見つけた。また、朝鮮高校の無償化に若い女性が、お手伝いしたいと申し出があった。そのあと、挙動が変だとわかったら公安だった。・・・1950年、須郷・共産党事件、現職の刑事が爆弾を投げたケースだが、辞職後、ちゃっかりと復職している。

 「九条の会」にも、今もひとつ、ひとつチェックが入り、情報を持って行かれているだろう。共謀罪は、人をおとしいれ放題となる。

 ★自首減免規定、古い新聞記事だが(省略)・・・・自首した時、刑の減免規定は悪用されないか。密告を奨励する自首の必要的減免も復活する。自首減免と司法取引(他人協力型協議合意制度)が連動したら・・・・

 ★監視社会への突破口を描いたジョージ・オーウエルの“著作、”1984”が、現実の姿になって来ている。トランプ大統領が登場し、米国ではこの本(いわば未来小説)が馬鹿売れしている。♦♦戦争は平和である自由は隷属である(隷属する人に自由はある)無知は力である(安倍首相はズバリ・・・・)

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2017年4月24日 (月)

共謀罪について学ぶ講演から―①―

 今国会で審議中の「共謀罪」。「テロ等準備罪」という名称に惑わされている人が多いようだ。日本弁護士会の海渡弁護士の講演をまとめたものを友人が送ってくれた。筆者は竹山氏。戦前の治安維持法にさかのぼって話されているので大変参考になる。

            ★★海渡弁護士の講演★★

 ★私は、4月6日、日比谷・野外音楽堂での≪共謀罪法案の廃棄を求める4・6大集会≫で、主催者・共謀罪NO!実行委員会の代表としてスピーチしたが、持ち時間はたった3分であった。今日の講演は90分、日比谷の30倍、そのあとの質疑応答30分と、共謀罪について、今日は思いの丈を存分に語れる。

 ★共謀罪との個人的なかかわりは・・・・1999年にスタートした国連条約の作業だった。その年の4月、国連機関があるジュネーブ(人権問題)ではなく、ウイーン(犯罪防止、原子力組織犯罪等)に行った。そこで、盗聴法が衆議院で強行採決されたことを知った。「悪法は連鎖する」と言われるが、いまその通りの様相だ。

 ★テロ等準備罪か共謀罪か、どちらを使うか・・・・読売、産経、日経には、共謀罪という表現は一切ない、NHKもそうだ。それ以外ではTBSや、テレ朝は、「テロ等準備罪、いわゆる共謀罪」と、どちらにも与した表現をしている。3月21日の朝日新聞・・・・ここまで話し始めたところで、会場のスクリーン画面がフリーズし、一時中断となった。しばらく修復出来ず、レジュメ≪共謀罪についての新Q&A≫に沿って講演を続けた。

 ★共謀罪の立法化は、どのような経過で提案されたのか・・・

 日本は国連(越境組織犯罪防止)条約を批准するため、共謀罪の立法が不可欠と繰り返し言っている。政府は、かつて、共謀罪の立法事実(理由)はないと認めていたが、最近になって、東京五輪のテロ対策と言い出し、くっつけた形だ。

 そもそも、共謀罪はテロ対策が目的ではない。その対極にある金銭や物質的利益を取り締まるためだ。エジプトは2007年7月に、国連条約にテロを入れるべきだと主張したが、多くの国がテロ対策を入れることに反対した。米、英、仏・・・日本も米国と同じ主張をした。187か国が既に国連条約を批准している。その中で、未批准の日本は大きな恥である。しかし、無理をせずとも批准は出来るのだ。国連条約を批准するために、新しく共謀罪法をつくったのは、ブルガリアと、ノルウエーの二カ国だけであり、全て共謀罪のなかった国々が批准している。

 ★国連条約(越境組織犯罪防止)とは、どのような条約か・・・「パレルモ条約」と呼ばれる。1992年、イタリアのシシリアで、マルコーニ判事がマフィアに暗殺された。条約案が国連総会に提出され、最終的に2000年12月、「越境組織犯罪防止条約」として採択された。この条約がパレルモで起草され、署名されたことから、こう呼ばれる。どの程度の実効性があるのか。マネーロンダリングを取り締まる、国境を超える犯罪を取り締まる、そのどちらかを取り締まる。

 ★1999年、日本政府は共謀罪に反対し、アドホック委員会に修正案を出した。その理由書で、犯罪は既遂か未遂段階に至って初めて処罰されるものであり、共謀や参加については特に重大な犯罪に限定して処罰されるべきであり、共謀罪や参加罪を導入することは日本の法原則に馴染まない。いま、野党や市民が言っていることと同じことを、当時、日本政府は主張した。

 ★しかし、2000年7月、日本政府の態度は一変した。アドホック委員会で日米は合意した。(英国、米国は共謀罪のある国の筆頭)。600数個の犯罪対象を並べ起草の過程で、日本政府と米国、カナダとの間で行われた非公式協議。すべての公電は、真っ黒に塗られ完全不開示。見て来たように言えば、「日本も、このグループに入れば、捜査情報が今まで以上に手に入るから、このグループに入らないか」と。外務省も、法務省も、国際捜査情報を貰えるなら・・・と約束したに違いない。こう推測する裏付けは、2016年8月、菅が決めたと朝日新聞は報じている。

  野党の強い要求にかかわらず協議報告書は国会に提出されず、政府は国連からの要請で共謀罪の新設を行うと説明してきた。内容をひた隠しにする姿勢からは米国政府と何らかの密約があったと疑わざるを得ない。

 ★キャロライン・ケネディ大使は、日米合意を、「喜ばしい」とコメントした。余計な御世話だ。先に、187か国の中で2カ国だけが新しく共謀罪法を作ったと説明したが、韓国の場合は、迷っていたが、共謀罪を作らず、2015年に185番目の国になった。

 

 

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2017年4月23日 (日)

3高4低という言葉を初めて知った

 19日の朝日新聞「声」欄の「どう思いますか」に、「3高4低の風潮いかがか?」という投稿があり、それについて4人の意見が載っていた。

  3高というのはかなり前から使われ新聞でもテレビデモよく見聞きしたから知っていた。女性が結婚する相手に望むのは「高身長」「高学歴」「高収入」ということである。誰でも3高がよいに決まっている。高学歴、高収入となれば医者、弁護士、会計士、一流企業、高級公務員ということになろう。でもそれは一部の人にしか望めないことだ。

  明治の頃は「学士様なら嫁やろか」と言われたのと同じようなものだ。戦後は学士が溢れてしまったから3高に変わったのだ。

  ところで「4低」というのは初めて知った。投稿によると女性にたいする「低姿勢」家事や育児を女性に任せず手がかからない「低依存」、リストラや心変わりのない「低リスク」、贅沢をしない「低燃費」の4つだという。いったい誰が言いだしたのか、女性週刊誌にでも出ていたのだろうか。

  私の若い頃は「亭主関白」という言葉がまだ幅を利かせていた。それで私も亭主関白に憧れみたいなものを持っていた。友人とも「俺たちは亭主関白だよな」などと話したこともある。

 亭主関白といっても共働きではなかったから、家事は妻任せであったということだ。男は外で頑張って働く、妻は内助の功と言われた時代であった。

 この頃はそうはいかない。収入が低いから共稼ぎでなければやっていけない人が多い。結婚がなかなかできないとか、少子化というのも収入と関係が深いであろう。

 共稼ぎなら当然夫婦がそれぞれ役割を決めて家事なども分担しなければならない。4低の中で「低姿勢」というのは理解しがたい。なぜなら「新婚さんいらっしゃい」を見ていると最近の若いカップルは女性の方が強いからだ。言葉遣いもきついし、態度もきつい。

 「3高4低」というのは女性の側からの見方だが、若い人たちは本当はどうおもっているのであろう?

 

 

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2017年4月22日 (土)

怪しい詐欺?中部電力料金にからむ電話

 先日の夕方のことである。電話が掛かってきた。見ると「06」という地域ナンバーが見えた。受話器を取るのを一瞬ためらったが電話に出た。すると相手は「大阪のラミールです」と名乗った。また勧誘電話だと思ったが聞くと、「中部電力の電気料金が安くなります」と言った。

  相手はまず戸建かどうかとエコキュートがあるかどうかを聞いてきた。エコキュートはないと答えると、エコキュートを設置すると電気料金が安くなるプランがあると言った。エコキュートの設備費はかかるが、それを帳消しにできるというのだ。中部電力というのでつい話を聞いてしまったのだった。

  使用電力を計る機器をスマート計に換えるとかメリットを説明した。またガスを使っているかと聞いたので使っていると言ったら、エコキュートにするとガスは要らないと言った。

  我が家では2年前に給湯システムを換えたばかりだというと、それは下取りできると言ったそして見積もりをして詳しく説明に行きたいからいつが都合がよいかと言った。

  中部電力なのにどうして大阪から電話をしてくるのかと言うと、「中部電力も扱っていて中川区に支店があります」と言った。なんだか怪しいと感じたので丁寧に断った。

  あとでネットで調べたら確かに「株式会社lamea」というのがトップにありホームページが出た。「関西で太陽光発電・IHクッキングヒーター・エコキュートならラミール」と謳ってあった。

  電話番号や名古屋の支店を調べたら違っていた。支店は中村区にあった。そして検索のすぐ下に「電話番号0677110017の詳細情報」というのを見つけた。我が家にかかってきたのと同じ電話番号であった。それについての「口コミ」でなんと170もあった。(先ほど調べたら176)

  口コミには匿名でこの会社は手口批判とか怪しいとか気をつけるようにというようなコメントが載っていた。やはり多くの人が電話勧誘について疑問をかんじているのだ。中には実際に見積もりを取った人もあった。80万円を月6000円ずつ17年払いと書いてあったが、計算したら122万円になる。

  NHKでは朝のニュースの時に毎回高齢者向け詐欺の手口を紹介して警告をしている。詐欺を考える連中は実にいろいろな引っかけ方を作り出すものだと感心する。

 今回の中部電力利用者を対象としたものも、詐欺だと断定はできないが用心するに越したことはない。

 

 

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2017年4月21日 (金)

トランプ大統領は悪性の人格障害!?ダイヤモンドオンラインの記事

 「トランプ大統領は悪性の人格障害!?米で精神科医らが解任を求める」という17日のダイヤモンド・オンラインの記事が面白い。

 米国の多数の精神科医が彼の言動を分析し、核のボタンを握る大統領にふさわしくないと解任を求める運動を始めたというのだ。

 選挙中や大統領になってからのトランプ氏の発言や対応は我々が見ても首をかしげざるをえないことが数々あった。専門の精神科医が医学的に異常だと判断したというのは聞くにあたいする。

 詳しくは、http://fc9106.cuenote.jp/c/abnAbnfQ22wKpoam

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2017年4月20日 (木)

よく考えて名古屋市長選挙には必ず行こう

 名古屋市長選挙は23日投票で現在候補者たちは選挙運動中である。現職の河村氏と元副市長の岩城氏と会社員の太田氏の3人立候補している。

  新聞によると、現職の河村氏が先頭を走り、岩城氏が追っていて、太田氏は遅れているという。事実上の一騎打ちとなっている。

  大きな争点は、名古屋城天守閣の木造再建の是非と減税の可否である。朝日新聞の調査によると、木造化賛成が40%で反対が31%だという。

  私は以前から木造化には反対を唱えてきた。ざっと505億円と言われる建築費用だが、木造にしてどんな価値が生まれるのか疑問である。河村氏は外国人も含め観光客を呼べるという。たしかに最初のうちは物珍しさで見に来るであろう。しかし、姫路城とか松本城のような歴史的価値はゼロである。多額の費用を他に回せば市民の暮らしがよくなることがいろいろあるはずだ。

  もう一つの争点の「減税5%」だが、世論調査では64%が賛成で、反対は15%だという。でもよく考えてほしい。年金 210万円では0円、 年金220万円では年約200円、  年金230万円では年約1000円だと聞く。 実際に恩恵を受けるのは収入の多い人たちで、私も含めて市民の半数は何のメリットもないのだ。

 低所得層の人は、5%とという数字に惑わされることなく、自分が果たして減税してもらえるのかを見るべきである。

  天守閣木造化の無駄遣いをやめ、減税よりもその分の税収入を市民の暮らしに役立つ方に振り向けるべきである。

  私自身のことで言えば、国民保険料が増え、介護保険料が増えたことが身にこたえている。なぜなら年金が年々減らされているからだ。頼みとする年金が減る一方で国民保険料、介護保険料は増えるというのはたまらない。

  有難いのは敬老パスぐらいである。これは今後も継続してほしい。敬老パスがあるので杖をついたよろよろの高齢者も地下鉄や市バスでよく見かける。高齢者が気楽に外出できることは健康寿命を延ばすことになり、医療費の支出が減ることにつながるのだ。

  今後4年間の名古屋市のかじ取りをだれに託すかで市民の生活にも影響があるので、人気取りのスローガンやパフォーマンスに惑わされず、選挙公約などをしっかり検討して投票に行くことが大事である。

 富山市議会議員選挙では、政策費の不正をして辞職した人が再び立候補し、10人が当選し、2人落選しただけであった。投票率は前回より低く47%にとどまった。市民の意識の低さを物語るものだ。

 私の予想では名古屋市長選も投票率はよくないと思う。期日前投票もできるのだから市民みんなが投票行動を起こすことが大事である。必ず投票に行こうではないか。

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2017年4月19日 (水)

1000万ドルの夜景と花見バスツアー④― 

 姫路城に駐車場には10時15分ごろ着いた。この日の予定は姫路城と好古苑の見学であった。あいにく小雨が降る中姫路城へ歩いて行き大手門から入った。見学者は結構たくさんいたがいつもより少ないということであった。それで入館までそれほど待たされることはなかった。

 姫路城には修復直前に来たことがある。修復は主に外部だけだったという。細い長い道を登って城に着き靴をプラスチックバッグに入れて中に入った。急な階段を上って行った。7階あった。昔のままの城なのでMさんは喜んでいた。彼はこれで松本城、松江城に次いで三つ目の古城を見たことになる。

 天守閣の回廊は人でいっぱいで、中国人など外国人も大勢いた。外を眺めると桜の並木が観られた。とてもよい眺めであった。南禅寺に次いで上から桜を眺めるのは2度目であった。

 名古屋城や他の城と比べて姫路城はスケールの大きい名城だと思った。写真を撮りながら下りて行った。大手門を出て小雨の中を好古苑に向かった。

 好古苑は新しく造られた庭園だという。9つの小庭園からなるそうだ。初めの日本庭園に入ったが、池や小さい瀧などがあり、出雲の足立庭園とは異なるが美しい庭園であった。池には赤い鯉が群れていた。茶室のある庭園は庭はよくなかった。苗床のある庭その他の庭園は印象に残らなかった。

 好古苑を出ると13時15分の集合時間までに45分あった。それで土産物を買うためにお城の前の高田馬場商店街に行った。土産物を何回か買ったらレジの人が「割引券を貰いませんでしたか」と聞いた。それで好古苑に入る前に貰っていたことを思い出した。それを渡すと150円負けてくれた。

 13時5分ごろ駐車場に戻った。DさんとMさんはここで離団することになっていた。JRで大阪へ行き、一泊して次の朝早く関西空港に行き帰国するのだ。Dさんたちは添乗員によい観光が出来たと話していた。

 姫路では小雨であったが、ちょうど満開の桜と姫路城を見ることができ、京都でも満開の桜と寺社を見ることができた。六甲の夜景も素晴らしかった。

 バスは予定より速く、5時40分ごろ名古屋駅に着いた。途中渋滞が少なかったのがよかったのだ。

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2017年4月18日 (火)

1000万ドルの夜景と花見バスツアー ―③―

 六甲山からの1000万ドルの夜景を見た後、六甲山ドライブウエイのくねくねした道を下って高速道路でて明石海峡大橋へ行った。約4000mあるという橋を渡ったところに、ライトアップされた大きな観覧車のあるのが見えた。

 高速道路で淡路島を縦断するのだ。私は淡路島は初めてであった。夜なので外はあまりみえずみなさんはこくりこくりとしていた。1時間弱でホテルに9時半ごろ着いた。最南端まで来たのだ。

 部屋は4階であった。遅いので直ぐに浴場に行くことにした。部屋には残念なことにセーフティボックスがなかった。風呂場には鍵つきの衣料入れがあるというので浴衣に着替えずに出かけた。

 浴室は大きくて広々としていた。アルカリ泉だと書いてあった。地下1000mから湯をとりだしているのだそうだ。湯に入るとかなり熱かった。湧出した湯の温度は32度だというから温めているのだ。とてもよい温泉であった。Mさんはいい湯だとよろこんでいた。温泉の好きなDさんはゆっくりと入っていた。私は疲れているので湯から戻るとすぐに寝た。

 次の朝めがさめると5時半であった。朝風呂に行った。もうたくさんの人が来ていた。朝が早いのか出発が早いのかと思った。露天風呂があるので入ってみたら湯加減は丁度よかった。

 朝食はホテルが込んでいるので10分ほど早く6時50分ごろからダイニングルームを開けるということであった。台湾や中国やフィリピンなどからも来ているようであった。ビュッフェスタイルの朝食は、和洋中華が揃っていた。私は和食にした。

 できるだけたくさん味わいたいのでプレートに一杯載せた。鯖、シャケ、シラスなどがあったので嬉しかった。果物もレイチ、パイナップル、柑橘などがあった。

 驚いたのはコーヒーで、大きなコーヒー沸かしの器械は一杯ずつコーヒー豆を挽いてコーヒーを出してくれるのだ。自動だが一杯に1分近くかかるので列ができていた。でもコーヒーは美味しかった。

 私たちは8時出発で早いと思っていたが、中国人たちはもっと早い出発のようであった。今度は朝なので外の景色を見ることができた。日本一の生産を誇るタマネギ畑がきれいに植えられていた。

 途中低い山地があったが、山の緑の木の中に桜が混じっていたので驚いた。桜が点在する山地は右手の方にずっと北淡まで続いていた。珍しい桜を見ることができた。明石海峡大橋を渡って一路姫路に向かった。

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                  ホテルの部屋から海を望む

 

 

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2017年4月17日 (月)

1000万ドルの夜景と花見バスツアー ―②―

 下賀茂神社の次は南禅寺に行った。南禅寺には昔来たことがあったが、山門には登ったことがなかった。今回は山門に登れるので嬉しかった。

 階段が急なのでロープが張ってありそれにつかまりながらゆっくりと登った。上に出ると京都の街が遠望でき、下を見ると周りに桜が点在していた。満開の桜を上から眺めるのは初めてであった。

 この山門の上で石川五右衛門が「絶景かな。絶景かな」と叫んだという言い伝えがある。その話をMさんたちにした。ぐるっと一回りして下に下り、桜を見ながら本堂の方に歩いて行った。ご本尊は以外にも小さな仏像であった。

 南禅寺には琵琶湖疏水が通っているのでそれを見に行った。どこかの老婦人が「水が何処を流れているのか見えない」と言って下りて来たので教えて上げた。狭い水路に水が流れていた。Mさんが英語ではwater dactだと言った。下から見るとローマの水路橋のようであった。

 南禅寺のあと、円山公園に向かった。入口に知恩院があった。そこにバスを停めた。知恩院には昔来たことがある。鴬張りの廊下や左甚五郎の彫刻が有名だ。その隣が円山公園で人々で溢れていた。

 有名な枝垂れ桜の周りに着物を着た女性たちがたくさんいて自撮り棒で写真を撮っていた。中国人だろうと思って中国語で「中国人ですか」と聞いたら、そうだと言った。「とてもきれいですよ」と中国語で言ってあげたら喜んでいた。

 あちこちに着物姿があり、なかには男性もいた。レンタル料はいくらぐらいだろうと思い後で調べたら、たったの3000円程度で着付けから小物や下駄まで借りられると分かった。リーズナブルな値段である。

 八坂神社まで行きお参りをした。朱塗りの神社は中国人には人気がありそうであった。そこここでピクニックをしている人たちもいた。

 円山公園を14時半ごろ出て高速道路で神戸に向かった。神戸に入ると六甲山ドライブウエイを登った。名前はかっこういいが、くねくねした狭い山道であった。何も見えなかった。頂上に着くと、大きなレストランがあった。ステーキハウスというビーフステーキの専門レストらんだ。

 そのレストランから遠くに大阪湾岸の夜景を見ながらデイナーを食べるのだ。大きなガラス張りなのでよく見えた。Dさんはビーフを食べないので事前に換えてもらうよう添乗員に頼んであった。それでチキンのステーキであった。Dさんは白ワイン、Mさんは赤ワイン、私はスーパードライの生ビールにした。来たワインを見ると小さなボトルに入っていたので私もワインにすればよかったと後悔した。

 ステーキは6センチ四方位の小さなもので、あとはスープとサラダとライスだけでちょっと物足りなかった。

 食べている間に夕闇はどんどん変わり海岸の街の明かりが輝きを増して行った。左の方が芦屋辺りで大阪は湾の向う側だという。そのはるか先は和歌山らしい。手前右辺りが神戸のようだ。

 食事をすますと、とても風が強く寒かったが外に出て眺め写真を撮った。1000万ドルというだけあって素晴らしい夜景であった。土産物店で珍しい桜色の酒があったので買った。

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2017年4月16日 (日)

1000万ドルの夜景と花見バスツアー  ―①―  

 英国から毎年やってくるDさんとMさんが、今年は是非桜を見たいということであった。だだ彼らが来るのは4月7日ということで、その頃は例年なら桜は終わっている。それでどこか名古屋以外の場所でと考えていた。彼らのもう一つの希望は温泉と神社仏閣であった。

 1月上旬にネットでいろいろ探していたら、クラブツーリズムの六甲山から眺める1000万ドルの夜景とステーキの夕食、桜彩る下賀茂神社・円山公園・南禅寺と世界遺産・姫路城」というバスツアーを見つけた。

 京都なら名古屋より桜の開花が少しは遅いだろうと思った。また六甲山からの夜景と姫路城も魅力であった。それで概略をネットで送ったらOKという返事が来たので直ぐに申し込んだ。

 桜の開花が今年は何時頃になるのか皆目見当がつかないのに、もう募集を始めるので驚いたが後は運を天に任せるしかないと思った。

 申し込んでから気が付いたのだが、このバスツアーの広告がずっと私のブログにくっついていた。またネットのいろんなところにこの広告を見た。

 今年は日本全国で桜の開花が一番早かったのは東京で、関西から西は鹿児島でさえ例年よりかなり遅かった。名古屋が開花宣言をしたのは3月28日だったのでこれはラッキーだと思った。

 4月7日は名古屋は満開になった。ブログに書いた様に次の日彼らと五条川に行ったが見事な桜で満喫した。

 10日がやって来た。集合は名古屋駅前で11時と遅かった。念のために10時に待ち合わせをした。そして弁当を買いに行った。この旅行には昼食がついていなかったからだ。

 参加者は42人で満員であった。私たちは早くに申し込んだので、行きは前の方の席であった。バスにはトイレもついていたので安心であった。

 天候はどこも曇りのようであった。新名神高速道路で京都まで行った。バスの中で添乗員が土産物や次の日の昼食の予約を集めた。途中のサービスエリアで事前に弁当を申し込んであった人たちに弁当が配られた。けっこう多くの人が申し込んであった。車中で昼食を摂り、2時間半ほどで下賀茂神社に着いた。

 添乗員は交通渋滞や駐車場を心配していたが、この日は火曜日だったので渋滞もなく駐車場もあった。この後も南禅寺、円山公園共に駐車が出来てラッキーであった。

 下賀茂神社は世界遺産である。私は2回目だがDさんとMさんは初めてで桧皮葺の神社や境内の雰囲気にいいところだと言っていた。うたい文句にある「桜彩る下賀茂神社という程ではなかったが、桜は満開になったばかりでところどころに桜を見ることができた。

 昨年松江城に行ったとき結婚式のカップルを見たが、下賀茂神社でも結婚記念写真を撮るカップルを見た。面白い偶然であった。

 

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2017年4月15日 (土)

稲田朋美防衛相は教育勅語信奉者

 森友問題で塚本幼稚園での教育勅語暗誦に関連して国会でどう思うかと問われたとき、稲田防衛相は、「親孝行とかは、私は非常にいい面だと思う」と答弁した。これによると教育勅語の親孝行とか友達と仲良くなどの当たり障りのない部分だけを取り上げて評価したように聞こえる。

  ところが12日の朝日新聞「『森友学園問題』揺れる日本会議」によると、日本会議メンバーである稲田防衛相は月刊誌「WiLL」(2006年10月号)で塚本幼稚園の取り組みを紹介し、持論を展開しているという。

  それは「教育勅語は、天皇陛下が象徴するところの日本、民族全体のために命をかけるということだから、最後の一行も含めて教育勅語の精神は取り戻すべきなのではないかなと思う」というものだ。

 「日本、民族全体のために命をかける」と言っているが、この勅語の一番の眼目は、次の

 「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」という行にあるのだ。おまえ達臣民は日ごろこの勅語述べたことを怠りなく行って生活をし、まさかの時には天皇のために命を惜しむなということなのだ。だから戦後廃止されたのであった。それなのに最後の1行も含めて教育勅語の精神を取り戻すことが大事だというのは、憲法遵守の義務がある大臣の言うべきことではない。稲田防衛相は大日本帝国憲法を取り戻したいので現行憲法を軽視しているのであろう。

  稲田防衛相の発言によって、教育勅語を学校で扱うことに問題はないとした閣議決定をひきだしたので、日本会議は喜んでいるという。閣議決定は安部政権のしたたかさを感じさせるものだと、日本会議所属衆議院議員が言ったそうだ。

  安部政権は実にしたたかである。次にやることは憲法を改定して明治憲法のようなものにするということだ。安倍首相は一日も早く憲法改定をやりたいと発破をかけている。

  日本会議特別顧問が安倍首相、麻生副総理、事務局次長が高市早苗総務相である。金田法相、岸田外相、松野文科相、塩崎厚労相、山本有二農水相、世耕経産相、山本公一環境相、稲田防衛相、菅官房長官と内閣のそうそうたるメンバーが揃っているのだ。

 

 


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2017年4月14日 (金)

政治・社会風刺の漫才・コントがないのは表現の自由が弱い

 明治になって日本は欧米化したが、表現の自由は認められてなかった。だから集会には官憲がチェックに入り、政権に不都合な発言がないかチェックをした。日本帝国憲法ができてからはあなおひどくなり、昭和になり軍部が実権を握り、治安維持法ができると、表現の自由は全くなくなった。

  戦後できた現行憲法では表現の自由が認められている。しかし、日本では政治を風刺したり、社会を風刺するコントや漫才はほとんど育たなかった。

  私はテレビで漫才や落語やコントなどのお笑い番組をよくみるが、政治や社会を風刺したものを見たことがない。時事漫才で人気があるというコンビの存在を聞いたことはあるが、そうしたものはテレビには出演させてもらえないようだ。風刺といえばごくたまに一言か二言政治を皮肉るものを聞いたことはある程度である。

  フランスでは強烈に風刺するコントがあって、一度テレビでサワリを見たことがある。日本のお笑いは日常のどうでもよいことをもとにして無理に笑わせようとしているから本当に面白いものは育たない。

  本当は時事ネタをもとにして風刺をすれば面白いものがいくらでもできるとおもうのだ。安倍政権になって安保法制、特別秘密保護法、憲法9条解釈変更の閣議決定、武器輸出3原則変更、森友問題、稲田防衛相の発言、法務相の発言、文部科学省の天下り、復興相の被害者切り捨て発言・・・・面白いネタがごろごろしている。それなのに誰一人としてそうしたものをネタとして取り上げない。

  政治や社会を風刺するコントや漫才・漫談などが出てこないというのは、そうしたものを題材に取り上げると政権側からにらまれるし、テレビに出してもらえないと「忖度」するからだと思う。

  それと政治・社会ネタが上演できないというのは文化の程度が低いというのも理由の一つにあげられよう。また市民の意識教養のレベルが低いことも反映していると思うのだ。

  爆笑問題などは思い切って政治・社会風刺のネタで漫才を刺激してもらえないものだろうか。ヒロシも自虐ネタでなく風刺ネタに切り替えたら人気が復活すると思うのだが。

 大事なことは、風刺ができる真の表現の自由を獲得することである。「共謀罪」法によって今表現の自由がさらに狭められようとしているのだ。

 江戸時代でも面白くて歴史に残る風刺があったのだ。

 ・役人の子はにぎにぎをよく覚え(賄賂を風刺)

 ・上喜煎たった4杯で夜も寝られず(黒船来航を風刺)

 戦時中にさえこんな替え歌があった。高峰三枝子の「湖畔の宿」をもじって。

 ◎和歌山県南紀では、

 昨日生れた豚の子は  ハチに刺されて名誉の戦死 

 豚の遺骨はいつ帰る  4月八日の朝ぼらけ

 豚の母さん悲しかろ

 ◎岐阜県に住んでいた私の友人は、

 きのう召された蛸八が 弾に当たって名誉の戦死

 蛸の遺骨はいつ帰る 骨がないので帰らない

 蛸の親たちゃかわいそう

 次の動画は面白い。少し速すぎるが。ぜひ見ていただきたい。

https://youtu.be/0eC4wpeI4_Q

 

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2017年4月13日 (木)

海外メディアの日本語サイトがあるのを知らなかった 

 4月8日の朝日新聞に「BBC WSJ,ロイター、AFP通信 日本語版サイト次々開設」という記事があった。それによると欧米の大手メディアの日本語版ニュースサイトが次々に誕生しているというのだ。

 BBCは2015年に開設したというが全く知らなかった。英語で配信するニュースから10本ほどを選んで日本語に翻訳して配信しているという。BBCならではの解説や読み物を重視しているという。無料で見られるというのが有難い。

 ウォールストリートジャーナル(WSJ)日本版は2009年からあったそうだが知らなかった。インストールしようとしたが有料なのでやめた。

 ロイターは更に古く2002年に「ロイター.co.jp」を無料で公開を始めたという。これも知らなかった。世界で米国版についで2番目閲覧者が多いそうだ。

 仏AFPは2006年に無料で「AFPBB  News」を開設したという。スポーツや各国のこぼれ話的な話題も多く、「世界の出来事に触れるユニークな器械」を提供するそうだ。

 以前に安保法制でBBCの翻訳を、最近では森友問題でロイターの記事を知人から送ってもらったことがある。どちらも日本のメディアが扱わない視点で取りあげられていてよかった。

 日本国内の問題でも海外のメディアがどう見ているかを知ることは大事だ。もちろん英語版を見ればよいのだが、日本語のように簡単には読む力がないので日本語版はありがたい。

 そこで早速Iphoneのホームにアイコンをつくって貼り付けることにした。貼り付け方を忘れてしまったのでネットで調べたらすぐ分かった。

 「Safari」でサイトを検索してそのサイトを開き、下にある送るボタンンをタップして開くと、「ホームに貼りつける」というアイコンがあるからそれをタップする。そして右上の「追加」をタップするとアイコンができる。Googleではダメなので念のため。

 BBCとロイターとSFP通信の三つのアイコンをホームにつくったので、これからはそのアイコンをタップするだけで簡単に見ることができる。

 私はニュースを読むサイトとして「Yahooニュース」をメインに使い、補助として神アプリと推薦されている「ニュースパス」と「グノシー」を入れてあるが、Yahooの他はいいとは思わない。

 これからは外国メディあのサイトにもアクセスしてグル―バルな見方を広げようと思う。

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2017年4月12日 (水)

百花百草園でコンサートを聴く

 高岳から北に行ったところに「文化の道」がある。そこの清水口近くに百花百草というのがある。古い民家だが中にガラス張りの小さなホールが造ってあり、ピアノも置いてある。そこで第10回チューリップフェアというのが四月1日から22日まで開かれている。ちなみに入場料は500円。

 7日(金)の午後、昭和男爵コーラスの指揮者加藤佳代子先生が指揮する女声コーラス「原コール・フリンメル」のコンサートがあった。加藤先生に案内を頂いたので聴きに行った。

 百花百草というのは全く知らなかった。中に入るとホールの隣にチューリップをたくさん植えた花畑があってチューリップが見ごろであった。その脇の建物では絵手紙展をやっていた。

 コンサートは14時に始まった。ベージュの上着に紺のスカートの女性が15人並んだ。創立40年になりみなさん孫がいると言っていた。我が男爵コーラスも高齢だがこの女声合唱団も高齢であった。でも若い声を出しますよと自己宣伝をしていた。

 プログラムは多彩で、

 ロシア民謡    赤いサラファン、カリンカ

 聖歌        聖ネポムクの前夜祭、 Ave Maria

 わらべ歌     ずいずいずっころばし、 向う横丁

 未来へ

 この後10分の休憩

 混声合唱組曲  「四季」より 春、秋

 Ave Maria

 ホームソングメドレー  サンタルチア、 帰れソレントへ、 オー ソレ ミオ

 TOMORROW

 最後に聴衆と一緒に 朧月夜を歌った。

 原コール・フリンメル合唱団は、40年の歴史のある合唱団だけによくまとまって、声量もありきれいなハーモニーであった。ソプラノ、メゾソプラノ、アルトの3部合唱のようであった。レパートリーが広くロシア民謡、ナポリ民謡、日本の歌など多彩で、言語もドイツ語やラテン語の歌もあった。

 ここのホールは音を吸収するのか反響は少なく堅い感じがした。聴衆は高齢の女性がほとんどであった。我々もそうだが高齢になっても合唱を楽しむのはとてもよいことである。

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                          入口
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                        玄関横の庭Img_2434
                         ホールの外

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                      チューリップの庭
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2017年4月11日 (火)

共謀罪法は一般市民に無縁ではない―⑨―

 ♦近代が育てた監視技術は、権力が個人の抵抗をそぎ、同時に人口を利用するために、民主主義の例外状態である植民地で最も先鋭的に発達してきた。その技巧がいま、すべての人口を対象にしている。

 個人に対する法の守りは解体され、権力の実効支配、すなわち暴力が世界に拡散していく。当然、対抗暴力も再生産される。現代の監視技術は個人を剥き出しの生へと変えながら、世界をより危険な場所へと変容させているのだ。

 

 ♦それと同時に、監視技術の歴史を振り返る作業は、植民地支配下で暴力と一体になった監視にさらされてきた人たちの存在を私たちに気づかせる。最も過酷な暴力と監視を受けてきた植民地は、対テロ戦争下でも繰り返し戦場にされ、いのちが破壊される不条理への憤怒と絶望が複雑に混ざり合って、欧米への対抗暴力に注ぎ込んでいることを、私たちは理解しなければならない。

 イスラム国ももとはと言えば、米国ブッシュ大統領の大量破壊兵器誤認を口実にしたイラクのフセイン体制を崩壊させたことが原因である。

 拡散するテロも史上空前の難民流出もBlack Lives Matter も慰安婦問題も、植民地の経験を理解しなければ本当には解決できない。沖縄米軍基地問題もパレスチナ問題も南北格差の問題も、およそ現代世界を不安定化させている要因は、植民地支配の過去に連なっている。

 それを抜きに、昨日の不正義を今日の監視で解決しようとするなど、どだいあり得ない方程式でしかなかったのだ。原因を見ずに問題を封じ込めようとする対処法は、人のいのちを冒涜する行為でもある。

 

♦♦スノーデンが大量監視システムの実態を暴いたように、監視研究はこのすべてのプロセスを目に見えるものにしていかなければならないと私は思う。それくらい真実は、力ある者にとって都合のいい後づけの宣伝と世論操作によって覆い隠されている。私たちはあふれる情報のなかで、価値観がますます倒錯する時代に迷い込んでいるのだ。

 インターネットの強い信奉者であるスノーデンは、だが同時に、真実の力を信じる人でもある。その専門知識をばねに、だれよりも創造的に現代の監視の全体像を私たちに提示した。

彼の言葉にもう一度、耳を傾けよう。(159ページから170ページ)

 

♦♦監視が未来を消滅させる

 スノーデンのプライバシー論・・・・・

 「みんな、なにが起きているのかを知りたがっています。人々は監視をどうでもいい問題とは思っていないからです」とスノーデンは聴衆の反応について言った。

 

 「政府はよく監視について『隠すことがないなら恐れることはないだろう』と人々に向かって言います。このフレーズはナチスのプロパガンダから来ています。けれどプライバシーはなにかを隠すためにあるのではありません。プライバシーはなにかを守るためにある。それは個です。

 プライバシーは個人が自分の考えをつくりだすために必要なのです。人は自分の信じるところを決定して表現するまでに、他人の偏見や決めつけを逃れて、自分自身のために考える自由が必要です。

多くの人がまだそのことに気づいていませんが、だからプライバシーは個人の権利の源なのです。

 プライバシーがなければ表現の自由は意味をなさない。プライバシーがなければ、言いたいことを言い、あるがままの自分ではいられない。プライバシーがなければ自分を個人とは主張できない。

 それは全人格を集団に吸収されることです。どこかで読んだことを話し、友だちの考えたことを繰り返すだけなら、オウムと一緒です」(171ページ)

 

【以上、「スノーデン、監視社会の恐怖を語る」独占インタビュー全記録、小笠原みどり、毎日新聞出版、2016年、から抜粋(筆者は色川哲郎医師)

 衆議院で公明党の賛成の下に審議入りした「共謀罪」法案は、心の中を監視する恐ろしい法案であると、民進党、共産党、自由党、社民党や日本弁護士会が反対を唱え、廃案に持ち込もうとしている。ざまざまなやり方で野党4党の国会での戦いを応援していくことが大事である。

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2017年4月10日 (月)

共謀罪法は一般市民に無縁ではない―⑧―

 4月6日に「共謀罪法案」が衆議院で審議に付された。安倍政権は国会での多数をたのんでこの国会で成立させようとしている。紹介して来た論文の続きを取り上げる。

♦♦こうして近代法と民主主義の例外として開発された監視の技法は、「コレクト・イット・オール」を公にうたってはいなくても、いまやすべての人口を照準に入れる方向を目指している。これはスノーデンが監視によって権利状況が悪化することを正しく感じ取ったように、権力が個人を取り巻く法の守りを解き、人口を振り分け、状況に応じて意のままに介入しやすくするためのツールなのだ。

 NSA監視システムは、米国由来の情報通信技術と一体化した点で、他のシステムと比べて群を抜く情報収集能力を実現したといえるだろう。

  この点に関しては映画「スノーデン」の克明に描かれている。

 

♦♦しかし現代の監視技術が新しいのは「すべてを収集する」点だけではない。情報通信技術、特にインターネットは世界をつなぎ、自由と平和をもたらすという夢をいまでも多くの人々に見せている。

 「つながる」ことへの肯定感は、人類がこれまで機械やコンピュータに対して抱いてきた警戒心を、ほとんど払拭してしまったと言ってもいいだろう。技術は中立的なイメージを超えて、便利で心地のよいものとして受けとめられ、アップルが新製品を発売するたびに店頭に長い行列ができ、ポケモンGOにポケモンファンとも思えない大人が雪崩を打つ。家族といても友人といても一人でいても、みんなが手元の四角い画面を見つめている。

 インターネットによって、世界の誰とでもいつでもつながれるというこの便利さ、快適さは我々の警戒心を薄めてしまったとというのは指摘の通りだ。

 その画面で名前や電話番号を登録することも、便利さを享受するには当然のことだし、番号を振られることも快適さには欠かせない、と慣らされていく。技術を批判的に認識することは、日を追って困難になっている。人々の脳に休まず流れ込むデジタル技術の実は自閉的な心地よさが、現在の監視システムを強固に支えている。

 多くの人がポケモンGOに動かされている自分の体がデータを提供しているとか、監視されているなんて想像もしないし、仮に頭をかすめたとしても、自分に害悪をもたらすとは信じられない。その心地よさが、人々に自ら率先して、ときには楽しく喜んで、データを提供させ続けている。だからこそ「べつに監視されても構わない」という受容の態度がいつの間にか広がっているのだろう。

 パソコンやスマホにアップグレードなどの名目で自由に入り込んで来る他者。本当は不気味なことなのだが、慣らされてしまったのか、警戒心がなくなりやらせ放題である。

 ♦♦監視はなぜ世界を危険にするか 冒頭の仮説に戻ろう。

 監視によって世界はなぜますます危険になるか。テロ防止のために構築された大量監視システムは世界を安全にする約束だった。が、過去15年におよぶ対テロ戦争は世界中で暴力を拡大再生産させている。この事実だけでも監視システムが平和をもたらさないことを示してあまりあるが、監視の根源的な作用は歴史をさかのぼることで真に浮き彫りになる。

 テロ防止ということで大量監視システムによって各国が躍起になっているにも拘わらずテロが無くならない。それどころか広がりを見せている。日本ではそれに乗じて「テロ防止」という名目で、今「共謀罪」法案が作られようとしている。とんでもないことである。

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2017年4月 9日 (日)

岩倉桜まつりで五条川へ行く。見事な桜!!

 英国からわざわざ花見に来たディラムさんとマークさんを案内して8日に岩倉の五条川に行った。日本の桜を見たいというのは昨年から分かっていたことであった。それで桜を見るバスツアーに申し込んだが、その前に名古屋の近くの桜を見せたいと思っていろいろ調べた。

  愛知県で一番の花見の名所は岡崎の乙川沿いで、2番目が五条川であった。名古屋城もいいそうだが交通の便も考えて岩倉の五条川に決めた。

  8日はあいにく曇り時々雨の予報であった。上小田井駅で落ち合った。二人が泊まっているkさんも一緒であった。上小田井から岩倉までは準急で6分ぐらいで着いた。料金は240円であった。

  岩倉駅に下りると立派な駅になっていた。構内に岩倉桜まつり案内所があり、そこで素敵なパンフレットを貰った。日本語のバージョンしかないと思ったら、英語のもあった。

  駅から歩いて神明社の方へ行った。途中食べ物屋が並んでいて、ディラムさんは鬼まんじゅうが美味しいからと言って買った。Kさんは花見団子を買った。

  神明社に行くと山車が1台飾ってあった。それを見て境内を通り抜けて歩いた。雨が降った後らしくぬかるんでいた。境内にはテントを張った無料休憩所があった。

  五条川に出ると桜は前日に岩倉市役所に問い合わせた通り満開であった。私は以前にも3回見に来たことがあるので、ある程度土地勘がある。それでまず南へ歩いて行った。南の方へ行く人は少ないからいいと思ったのだ。ゆっくりと桜を楽しみながら、写真を撮りながら歩いた。

  信号のある大通りの城跡橋まで行きそこで折り返した。桜はその先も続いていた。一豊橋の近くだったと思うが、道端で甘茶を供しているところがあった。そこで甘茶を頂いた。小さなお釈迦様の像があり、頭から甘茶をかけていた。私たちも並んで甘茶をかけた。3度かけるのだそうだ。

  この日は4月8日でお釈迦様の誕生日だったのだ。タイやベトナムではお正月である。ディラムさんのスリランカでは5月にお釈迦様の誕生日があると言っていたので驚いた。

 その辺りから川沿いに屋台が続いていた。豊國橋の近くでKさんたちはちょっとした食べ物を買った。それを食べながら歩いた。その辺りから雨がぱらついてきた。傘を出して歩いた。

 岩倉橋を過ぎて川に下りる道があったので下りて行った。歩いている人はほとんどいなくて桜がとてもきれいに見ることが出来た。昭和橋のところに休憩所があったので、トイレに行った。道がぬかるんでいて滑って転びそうになった。トイレは仮設であった。

 平成橋まで歩いてその先まだかなりありそうだが引き返すことにした。以前来たときはそちら側に川にせり出した仮設食堂がたくさんあったが、そういうものはなくなったようだ。

 途中に新しい木造の喫茶店があったのでそこに入って休むことにした。ディラムさんが買った鬼まんじゅうを食べた。本当はいけないのだろうが店の人はだまっていた。

 雨がほとんどなくなった。岩倉駅まで800mという看板があったので親切だと思った。帰りにも神明社を通ると舞台が造ってあった。天気がよいと催し物をするのだろう。

 ディラムさんも五条川は初めてだと言い、Kさんも初めてだそうで、マークさんはもちろん花見は初めてなので、みなさんとても喜んでいた。私も久しぶりであったがずいぶん変わっていて新鮮であり五条川に来てよかったと思った。

ライトアップは今夜9時までである。

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2017年4月 8日 (土)

融通が利かない山崎川ライトアップ

 今年の桜は例年より遅く、名古屋でも開花が28日で、満開になったのが4月6日であった。毎朝山崎川沿いをウオーキングしているので、桜の咲き具合を観察した。開花はやはり3月28日であった。

 石川大橋のところに交通規制の看板が立っていた。それによると3月27日から4月4日までと書いてあった。また瑞穂球場近くに住むMさんは夜桜は4月4日までだと言っていた。

 4月4日に、英語クラブのみんなで夜桜を見に行った。昨年は大変な人出であったが、今年はまだ6分~7分咲きのせいか夜桜見物の人出は少なかった。満開には遠い桜であったが、それなりにライトアップされた桜はきれいであった。

 みんなは今夜でライトアップが終わるなんてどういうことだろうと言っていた。結局今年のライトアップは桜があまり咲かない間に実施されたことになる。誰が考えても融通のない役所仕事だ。

 昨年など9時近くに夜桜を見に行ったので、見ていると突然ライトが消えた。何事かと思ったら、Mさんが9時になると消されるのだと言った。近辺の住民のことを配慮してだそうだ。でも、夜桜を見に来た人は道や橋の上に溢れていたのだ。みんな驚いていたのを思い出す。

 4月5日に念のため瑞穂土木事務所に電話をして、4日でライトアップをやめた理由を聞いた。すると係は極めて事務的に「昨日、6日と7日にも点灯することを決めました」と言った。6日と言えば満開になると予想された日で、7日は金曜日である。

 満開の見ごろは土曜日、日曜も続くと思われるので、「どうして土曜、日曜までライトアップをしないのですか」と尋ねた。答えは、天気が悪くなりそうだということともう一つ大事なのは数か月前に「雑誌にライトアップの予定を発表してあることだ」と言った。

 雑誌に発表してあっても今年のように予想が大幅に狂うこともあるのだ。それに今はインターネットの時代である。パソコンやスマホで検索できるではないかと言ったら、みんなが持っているわけではない。雑誌で見た人たちがいると言って譲らなかった。

 いくら雑誌に予定を発表してあっても、ライトアップを延長するのは差し支えないではないか。しかし、警備の関係があって簡単に延長できないと言った。警備と言われるとそれもそうだと引き下がったが、年によって咲くのが違うのは当然なので、それも見越してライトアップの計画を立てるべきだと思う。

 とにかく役所仕事みえみえの杓子定規な対応でがっかりした。NHKは先の土、日辺りが見ごろだと予想していたが、それが大きくずれたのだ。NHKは当たりませんでしたで済むが、ライトアップを楽しみにしている我々としては融通性のある対応をしてもらいたかったと思う。

 ネットで調べたら、五条川のある大口町は、ライトアップなどの行事が変更になる場合があると断ってあった。それでいいのだ。状況に応じて柔軟な対応が大事なのである。

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                  3月27日ライトアップ交通規制開始日

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                        3月29日

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                        3月31日
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                         4月3日

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                4月4日ライトアップ予定最後の日

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2017年4月 7日 (金)

危うくひかかるところだった「てるみクラブ倒産」

 格安旅行会社「てるみくらぶ」が、資金繰りが悪化したため3月27日に破産を申請、東京地裁から破産手続き開始の決定を受けたと発表した。東京商工リサーチなどによると、旅行業界では過去4番目の大型倒産。負債は151億円の見込みで、約3万6000件(約99億円分)の旅行申込者が影響を受けそうだという。

 朝日新聞デジタルによると、1件に複数の参加者がいることが多く、影響を受ける旅行者は8万~9万人にのぼる可能性があるという。旅行業界の保険ではたった1%しかカバーされないので全体では1億円余りにしかならないようだ。

 てるみクラブという旅行社の存在を知ったのは、今年の1月のことであった。英語クラブの仲間がイタリア旅行に出かけるのに、非常に安いてるみクラブのツアーに参加するとトピックで話したのだ。確か8日間で13万円ぐらいだったと思う。

 そのとき、別の人が「私もてるみクラブを利用したことがある。安いよ」と言っていた。そしたらそれから間もなくてるみクラブの新聞広告が出てた。私は、みんなが利用するのなら悪くはなさそうだと思って、行きたいスペインのツアーに申し込もうかと考えた。確かに安くて13万円ぐらいであった。

 内容を見ると私の行きたいところが入っていなかったので、しばらく考えることにした。その内に阪急交通社やクラブツーリズムなどの広告も出て魅力的な内容があったが費用は高かった。結局迷ったあげくスペインツアーの参加は先延ばしにした。

 イタリア旅行に行った人たちは運よく何事もなく帰国した。それから間もなくであった。てるみクラブが破産したというニュースが流れたのは。

 英語クラブの1人は、てるみクラブの安いツアーがあるので、申し込もうと思っていたら破産でびっくりしたと言っていた。私も申し込んでいたら確実にひかかって16万円ほどの損害を蒙ったであろう。ほっと胸を撫で下ろしたことであった。

 Yahooニュースに、自称旅行のベテランが書いていた記事があった。「旅行会社の倒産は予知できるのか」というような内容であった。それによると事前に一般の人が情報を得ることは難しいと書いてあった。

 旅行費用を抑えたい私のような年金生活者は、どうしても「格安」に引かれてしまう。今回もそういう人がほとんどだったのではなかろうか。「格安」を選ぶときはそれなりの覚悟が必要であろう。

 旅行は終わって見なければ分からないので、安い料金のツアーで行っても満足の行くものもあることはある。以前に参加したジャンボツアーのエジプト旅行は初めて利用した旅行社で心配ではあったが、帰国してみると満足できるものであったのでよかった。

 旅行社には安心して安全に楽しく旅行できる誠意のあるツアーを企画して、適正料金で宣伝してもらいたい。てるみクラブのような惨めなことは2度と起こさないように願いたい。

 

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2017年4月 6日 (木)

18th人生の達人のための音楽会

 4月2日(日)に、しらかわホールでNPOとうかいマスターズオーケストラの演奏会があった。「人生の達人のための音楽会」と銘打って18回目であった。

  13時15分開場なのでその少し前に行ったがかなり長い列ができていた。定刻に開場した。最初1階に行ったが、トイレにいくついでに2階席を覗いたら、正面左の前から4列目の通路側に席があったのでそこにかわった。しらかわホールは2階席が音響がよいと聞いたことがあるからだ。席からは舞台全景が見られた。

  14時に開演であったが、係員が「本日は満席の予定です」とふれて回っていた。その通り、開演近くには席は全て「人生の達人」で埋まってしまった。人生の達人というだけあって若い人は少なかった。

  最初に演奏されたのは、ベートーベンの「劇音楽『シュテファン王』序曲 Op.117」であった。解説によると、演奏されることが珍しい作品だそうだ。言われてみれば私も聴いたことがない。円熟期のベートーベンのエッセンスがギュッと詰まった”隠れた名品”に出合う幸運に恵まれたといっても過言ではないと書いてある。

  ウイーンの劇作家アウグスト・フォン・コッツエーブー(1761~1819)が中世ハンガリーを統一して最初の王となったイシュトヴァーン1世を顕彰する祝祭劇として、国立劇場のこけらおとしのために、1811年に書き上げた作品のために作曲されたものだそうだ。

  トランペットやホルンが響いてはじまり、行進曲風の短いがよい曲であった。

  2番目は、モーツアルトの「交響曲第31番『パリ』ニ短調 K.297」で、母親と一緒に職を求めて旅に出て、パリで自己の売り込みと当面の収入のために作曲した曲だそうだ。初演は大成功であったという。

  モーツアルトの曲はきれいで聞きやすいメロディがあり親しみやすい。

  休憩のあと、最後は本日のメインであるブラームスの「交響曲第1番ハ短調 Op.68」であった。ブラームスは交響曲を4曲しか作っていないそうで、この曲は構想から完成まで21年もかかっているのだそうだ。「ベートーベンの第10交響曲」と評されるそうだ。

  「演奏はどの作品も難しいです。交錯する拍打、微妙な和声、聞くよりも歌いにくいメロディー。なかなか心をギュッと握るような演奏はできません」と書いてあるが、素人の私には分からない。

  ブラームスはこういう交響曲をつくったのかと、それぞれの楽章を聴いた。気になったことがあって、トロンボーンの女性が第4楽章までは、立っているだけであったことだ。ホルンやフルートやクラリネットなどはよく活躍しているのにどうしてだろうと思った。

 演奏が終わると、隣の席の男性が「ブラボー」と叫んだ。音楽についてはど素人だがマスターズオーケストラの演奏はいつも音がよくでていて、まとまりがあって素晴らしい演奏だと思う。この日の曲目もそれぞれの作曲家のエピソードがあってとてもよい選曲であったと思う。

 なお、しらかわホールの2階正面席は音楽を聴くには確かに良いと感じた。

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2017年4月 5日 (水)

またも公明党共謀罪法案で自民を助ける

 自民党が今国会で何としても成立を目指す「共謀罪」法案を6日に衆議院本会議で審議入りすることに公明党が同意をした。先に政府が提出していた刑法改正案より優先して審議するのだ。

  公明党は30日に、山口委員長が民法改正案や刑法改正案の優先審議を安倍総理に求めていたが、それはたてまえであって、その前日に水面下で共謀罪法の6日審議入りの方針を固めていたというのだ。

  つまり、山口委員長は公明党は共謀罪法の審議入りを遅らせたいというジェスチャーを見せただけであったのだ。

  ここでも「どこまでもついて行きます。下駄の雪」の公明党の姿勢がはっきりと示されている。他の野党や国民が反対する法案について自民党に抵抗する振りを見せておいて結局は自民党に従うのだ。

  与党だからと言えばそれまでだが、公明党としての自主性が何処にも見られない。むしろ国民を欺くという点で自民党よりもっと酷いというべきである。

  犯罪を計画段階で処罰する、思想の自由を制約しかねない法律で、その狙いは「テロ防止」ではなく、政府に反対する勢力の力をそぐためのもので、戦前の治安維持法を彷彿とさせるものである。

  公明党の支持母体である創価学会の創始者の戸田城聖、牧口常三郎らは昭和18年7月に治安維持法で逮捕され、牧口は獄死をしている。この二人の先達の強固な意思は見事であるが、公明党を見るとそうした創価学会の歴史を忘れて真逆の方向に行っているとしか思えない。

 自民党にくっついているが、その自民党が目指すものは閣僚の大半が所属する「日本会議」などが進めようとしている戦前回帰であり、天皇中心の神国日本の復活である。

 そうなったときに戸田や牧口のような抵抗ができると考えているのだろうか?それは不可能である。そのときになっては時すでに遅しなのだ。共謀罪法を成立させないことが最良の方法なのである。公明党やその支持者にどうしてそれが分からないのであろうか。

 

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2017年4月 4日 (火)

共謀罪法は一般市民に無縁ではない―⑦―

 

♦♦ノーデンの暴露の第一弾は、大手電話会社ベライゾンが加入者数千万人の通信履歴を収集して毎日NSAに提出していたという事実だった。「テロ防止」のために、数千万人がいとも簡単に通信の秘密という法の原則から引きはがされた。

 その一方で、前章でみたように、ムスリムの米国市民が政治的には「模範的」で「愛国的」とされる人々も含めて、NSAの集中的監視を受けていた。つまり、例外のはずだった監視の対象者はいとも簡単に拡大されて、個々人は法の保護を失った。

 これまで主権者として聖域で守られていた市民も、外国籍者同様に例外状態に投げ込まれ、スパイされるようになった。NSAは9・11後に成立した愛国者法を拡大解釈し、こうした秘密裏の監視が正当化されると主張してきた。例外状態が合法化されれば、権力の実効支配と法の支配の境界線は限りなく薄らいでいく。

 ここで指摘されていることは重要だ。共謀罪が狙うところもそこにある。権力の実効支配と法の支配の境界線が限りなく薄らいでいくことなのだ。それが怖いのだ。

♦♦合法と違法の境界線の揺らぎは、アフガニスタンやイラクで米軍にとらわれた「敵性戦闘員」がいかなる意味でも市民として扱われず、捕虜としてすら扱われず、米国憲法およびジュネーブ条約の対象外という解釈の下、キューバの米軍クアンタナモ基地内収容キャンプで無期限拘留されている事実とも重なる。

 憲法も国際条約も例外化、無効化されれば、人権は世界規模で絵に描いた餅になる。アガンベンは実際、対テロ戦争下で法の例外状態が原則に取って代わりつつあると警告してきた。つまり法の守りを解かれて、監視システムのなかへ無防備に取り込まれていく私たちは、アガンベンのいう「剥き出しの生」へと近づいているのではないだろうか。

 その通りだと思う。

♦♦日本の文脈に当てはめれば、国家による個人の監視という例外状態は国外にとどまらず、戦時中は国内の朝鮮出身者に「協和会手帳」を携帯させ、戦後も外国人登録証の常時携帯や指紋押捺として継続してきた。

 日本の近代化、そして民主化の内部に、例外状態は存在し続けた。指紋押捺制度は1980年代からの反対運動によって外交問題化し、2000年には全面廃止に至った。しかし、2007年から空港などでの入国手続きの一部としてすべての外国籍者を対象に再開された(旧植民地出身者を対象とする「特別永住者」を除く。)。

 わずか7年で復活したのは、テロ対策として米国が空港などで外国籍入国者から指紋を採り始めたことが契機だった。帝国主義の下で始まった指紋押捺が、対テロ戦争の下でよみがえり、まさにふたつの時代を似通わせている。

 私も米国に行ったとき、空港で指紋を採られて気味悪く感じたことを思い出す。

 

♦♦日本国内でも監視の技法は確実に対象者を広げ、例外から原則へと移行している。IDカードがそのひとつだ。2002年から住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)、昨年から共通番号(マイナンバー)制度によって、日本国籍者にも番号がふられ、任意でIDカードが発行されるようになった。

 

 国は1970年代に国民総背番号制を推進し始めてから「便利」「安心」をうたい文句にしてきたが、最初の国民IDカード「住基カード」が2015年3月の時点で累積有効交付枚数約710万枚と、12年たっても人口の約5・5%にしか普及していないことは、この制度が人々に必要とされていないことをなによりも物語っている。

だからこそ二番目の国民IDカード「個人番号カード」で、国は任意の取得をほどんど義務と誤解させるまでに宣伝し、さらに交付手数料を無料化した(もちろんその費用は税金から支払われている)。総務省はホームページで「就職、転職、出産育児、病気、年金支給、災害等、多くの場面で個人番号の提示が必要となります」と書き、私たちの人生のあらゆる変化をこの番号に結びつけ、この番号で振り分け、この番号によってときに私たちの行く先に待ったをかける。

  デジタル時代の今日、ひとつの番号によって収入、職歴、病歴、学歴などがやすやすと検索できる。民間企業も利用する。カードに指紋などの生体認証を導入することもすでに検討されている。個人番号カードは外国人登録証以上の拘束力を発揮するかもしれない。

私も確定申告や証券会社に登録するとき必要と言われ仕方なくカードを作り使用したが、大丈夫かと不安がつきまとう。人には尋ねられると「カードを作る必要なない」と教えている。

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2017年4月 3日 (月)

着々と進む戦前回帰への地ならし

 文部科学省は新しい道徳教科書の検定で、東京書籍の1年用の道徳教科書の教材「にちようびのさんぽみち」の中にあった記述を「パンや」から「和菓子屋」に変えさせた。「我が国や郷土愛」の要素が不足しているというのが理由であった。

  東京書籍は文部省の意見を「忖度」して、「パンやさんは、おなじ1年生のおともだちのいえでした」という原文を「前後の文脈を変えて「にほんのおかしやで、わがしというんだよ」などと修正したというのだ。

  「和菓子屋」に比べて「パンや」がどうして「郷土愛不足だというのであろうか。街では和菓子屋はあまり見かけず、洋菓子屋の方が多いし、我が家の近辺の和菓子屋でも洋菓子と両方を売るようになって久しい。子どもたちも和菓子よりケーキなどの洋菓子の方を好むと思われる。

  パンは日本では多様なパンがつくられ、アンパンなどはフランスでも人気があると聞く。サンドイッチでも日本風にアレンジされて大量に売られている。日常生活に定着したパンが和菓子より郷土愛にもとるとは屁理屈である。

  また、学研教育みらいの1年生用教科書では、「アスレチックの公園」が「和楽器店」に入れ替えられて合格したという。やはり「忖度」したのだ。

  外国から来たものではなく、「和」がつけば日本的なものとみなすという短絡的な発想である。文部科学省の役人の頭は単細胞だとしか言いようがない。「我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ」を育むのはそうした発想では無理というものである。

  また、「武道」に「銃剣道」を取りいれるというニュースがあった。「銃剣道」と言えば戦前の学校には模擬銃があってそれを使って訓練されていた。私は幸か不幸か、その年齢になっていなかったので経験していないが。女子は長刀だったと記憶する。

  銃剣道といえば、白兵戦を想定したものである。戦争そのものの訓練である。それを復活するというのだから時代錯誤もいいところである。

  極めつけは、「教育勅語」の復権である。安倍政権は、教育勅語を学校で取りあげることを容認する閣議決定をした。とうとうここまで来たかと戦慄を覚える。

   しかし、教育勅語は明治天皇によって臣民に与えられた心構えなのだ。親に孝行をし、兄弟仲良く、夫婦睦合い、友達を大切にしなさいという儒教の徳目を並べている。稲田防衛相のように、教育勅語のこうした中身は肯定できるというのが自民党議員たちの大半の意見であると思われる。

 そうであろうか。教育勅語の要諦は、臣民がこうした徳目をしっかりと身に着け行うことで、「一旦緩急あれば義勇公に奉じ、以て天壌無窮の皇運を扶翼すべし」にこそあるのだ。天皇に忠良な臣民を育て、何か危急のときには身命を擲って天皇のために死ぬということを説いたものである。

 実際戦前はその通り実行され、1銭5厘の赤紙1枚で戦地に狩り出された臣民は、「天皇陛下万歳」と死んでいったのである。「身を鴻毛の軽きにおく」ことをよしとされたのだ。そこには人権もなにもなかったのである。

 今、自民党と公明党が手を組んで安倍政権が進める戦前回帰の政策の数々は、気が付いたときはすでに遅しとなるであろう。そのことに気付くべきである。

 

 

 

 

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2017年4月 2日 (日)

共謀罪法は一般市民に無縁ではない―⑥―

♦♦世界的な規模でみれば、身体データによって最も厳しく行動を監視されているのはいまだに旧植民地地域とその出身者たちだ。日本や米国のIT企業が開発した生体認証技術は、第三世界の国民IDカード向けに大々的に売り込まれ、現実に導入されている。

 人権意識の高い欧米の市民に指紋や顔認証を強制することは政府にとって困難であろうし、だからこそNSAシステムは米国で極秘裏に構築された。一見、科学的で客観的に見えるIDカードや指紋という手法は、けっして中立でも平等でもない。

 道具に過ぎないようにみえる技術は、歴史をさかのぼれば当然のことながら、主たる目的をもって開発されている。IDカードや指紋は、それを所持している人物が権力にとって「望ましいか」「望ましくないか」を振り分ける目的をもって開発され、いきつくところ「望ましくない」人物を排除してきた。

 大英帝国下のインドで、日本占領下の中国東北部で、米軍統治下のアフガニスタンやイラクで、そしていままた中東で激しさを増す戦争を逃れてきた人々の行き着く先々で。

 権力にとって望ましくない人間を振り分けるのが主たる目的であったとは知らなかった。

 ♦♦民主主義に内包された植民地支配

 では、旧植民地とその出身者が最も厳しい監視の標的となっているのならば、それはスノーデンが暴いた「すべて」を標的にする世界監視網と、どのような関係にあると考えればいいのだろう? ここで理論の助けを借りてみよう。

 

 ♦政治学者のハンナ・アーレントや思想家のミシェル・フーコーはそれぞれ、国民国家であると同時に帝国主義国家であった近代西欧が、植民地で実践した支配方法が本国に影響を与える現象を「ブーメラン現象」と呼んでいる。

 欧米から見れば、初めは植民地で適用した管理手法が本国に舞い戻り、拡散していく様は、まさに自らが放ったブーメランの軌道にみえるかもしれない。

 欧米の国民国家では民主主義的な法概念が発達して市民権が確立し、市民を国家の直接的介入から守る法律ができていくなか、植民地はその原則から切り離され、外部とされた。

 植民地の人々は宗主国の臣民ではあっても市民ではなかった。政治的、経済的に宗主国のシステムに組み込まれても、権力から身を守る権利規定はなかった。

 その意味で、欧米が民主主義の外部である植民地で市民権の縛りを受けずに開発した監視の手法が、いま民主主義の内部へと帰還し、地球上のすべての人々を監視対象とするようになったともいえよう。

 

 植民地で開発した監視技術がブーメランとして戻りすべての人々を監視対象とするようになったのか。

 

 ♦だがイタリアの哲学者ジョルジュ・アガンベンはもう一歩踏み込んで、このような法の例外状態が実は西欧民主主義システムの内部に最初から存在し、常に民主主義国家の一部とされてきたのではないか、と考える。彼の指摘は、植民地を民主主義の外部としてよりも、欠くべからざる内部としてとらえることを示唆する。

 植民地の例外状態は、安い労働力と資源を供給するという点で、宗主国にとって経済的な繁栄の源泉であると同時に、政治的な優位をも確立した。

 一般に「ベル・エポック」(古きよき時代)として懐古されるような西欧の繁栄期が、植民地を搾取していた時代でもあったことはほとんど思い起こされない。

 西欧の「原則」と植民地の「例外状態」は結びつけて考えられてこなかった。しかし、植民地で人々を暴力的にあるいは差別的に扱う例外状態があってこそ、西欧は富を蓄積し、生活水準を向上させ、選挙権と市民的自由を確立する法制度を備えていった。

 西欧の権力は本国で人権保障という縛りを受けても、植民地では軍事力と警察力を思うままに行使し、ひいては本国での支配基盤を強化することができた。言葉を換えれば、民主主義国の野蛮な暴力は、例外状態を帝国の内部に保つことで合法的に温存されてきた。

 西欧の民主主義国が法の支配を原則としながら、緊急事態を名目に個人をこの原則から引きはがした例は、対テロ戦争下で枚挙にいとまがない。(159ページ)

 

 植民地の人々の犠牲の上に宗主国の市民は富を蓄積し、生活水準を向上させ、市民権を確立していったのだ。しかし、日本などは自国民でさえ天皇の臣民として市民権を得られなかった時代があった。今またその時代に戻そうとする動きが急であることを見逃してはならない

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2017年4月 1日 (土)

共謀罪法は一般市民に無縁ではない―⑤―

 

身分証と指紋という組み合わせは、敗戦を経たにもかかわらず、戦後の外国人登録制度へと引き継がれる。

 日本は1947年、外国人登録令によって旧植民地出身者を一方的に日本国籍から切り離し、「外国人」としての登録を義務づけた。1952年、サンフランシスコ講和条約発効の日に、外国人登録令は外国人登録法へと移行。登録時の指紋と外国人登録証の常時携帯が義務づけられるようになった。

 身分証の携帯義務は、それ自体が警察官から呼び止められ、職務質問を受ける理由になる。外登証を持っているか、あなたはどこのだれか、なにをしているのか、どこに行くのかと聞くことで、国は個人の移動を追跡し、記録することができる。IDカードは身体に密着した動的な監視を可能にした。

 植民地出身者を対象とする動的監視の技法は、敗戦によっても断絶することなく、むしろ立法化され、継続してきたのだ(2012年からは新しい在留管理制度に移行し、「特別永住者証明書」と「在留カード」として継続)。

 

デジタル社会の到来とともに、IDカードと生体認証と呼ばれる顔写真、指紋、虹彩などの身体データは今日、監視の基盤となる個人の識別方法として急速に普及している。

 しかし、これらのテクノロジーは実は近代の植民地支配にルーツを有している。日本では単に「本人確認のため」としか説明されることのない識別情報は、実は個人を振り分け、管理するための仕組みであることが、ここから透けてみえてくる。

 

♦♦国家が個人を識別する制度は、近代の国民国家の内側では、徴税、徴兵、教育、福祉のための登録から発達してきた。その一方で、国民国家の外側では植民地の人々を対象に、もっと身体を直接的に監視する手法が編み出されてきた。

 指紋は19世紀後半、英国警察が植民地インドで人々を見分けるために研究し、やはり植民地だった南アフリカでもテストした。北米でも20世紀初頭、中国からの移民を制限するために指紋の採取が検討された。

 もともと白人の官吏の目には疑わしく、劣っていて、同じような顔にみえる植民地の非白人を、身体的な違いでもって一方的に見分けるために開発された点で、生体認証は極めて人種差別的な近代「科学」に依拠している。

 

♦♦このような歴史的背景をもった生体認証が最先端技術として世界各国に広がり、パスポートや情報管理に浸透していることの意味は、二つの方向で大いに考える価値がある。

 ひとつは、これらの動的監視技術が現代では誰をどのように振り分けているのかという点で。もうひとつは、私たちの生きる時代が帝国主義の時代に似て来てはいないかという点で。

 

♦♦対テロ戦争の開始以来、米軍は戦場となったアフガニスタン、イラクで、住民を識別するために虹彩の採取と照合を強制的に導入した。いま戦火から着の身着のままで逃げてくる地中海沿岸部の難民たちも、公的援助を受け取るためにパスポートや身分証の代わりに身体情報を採取され、データベースに登録されている。

 歴史的に見ることが大切であることを上記の説明を読んでよく分かった。外国人については日本では「特別永住者証明書」と「在留カード」となっていることは知らなかった。

 日本人については「個人番号」制度が導入されたが、これも納税や医療保険の便だけでなく、近い将来徴兵制が敷かれれば直ぐに役立つであろう。その他にも管理・監視のために非常に便利なツールであることは間違いない。

 コンピューターの発達により、監視社会になってしまったのだ。共謀罪法が成立すれば治安維持法よりはるかに容易な権力による監視ができることになる。

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