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2017年4月27日 (木)

失言大臣頻発は自民1強の驕りの現れ

 今村雅弘復興相が辞任した。Yahooニュースによると、今村復興相は先に東京電力福島第1原発事故をめぐる失言で窮地に陥ったので同氏の「名誉挽回のチャンス」として、二階派が用意したひのき舞台でまた失言を繰り返したというのだ。同派を率いる二階俊博幹事長の面目も潰れ、年に1度の華々しいパーティーは一気に暗転したと伝える。

  演題は「荒海を航(い)く! 強いニッポンを創ろう」というもので、二階派の配慮に対し、勇んで約20分間、復興や防災への取り組みを語ったのだ。ところが今村氏は、その中で東日本大震災の被害に関し「東北で良かった」と語ったのだった。

  事態は直後に急変したという。講演後の懇親会に駆け付けた安倍晋三首相があいさつの冒頭で今村氏の発言を陳謝したのだ。パーティーでの異例の首相の発言に会場の空気が凍ったと報じている。安倍首相は今村氏の発言を伝え聞いてこれはまずいと思ったのであろう。

  二階幹事長は、先だっての中川政務官の不倫辞任のとき、「本人が決めること」とコメントした。その例もあって本人に自発的辞任の形をとらせたのだ。(その後辞任ではなくて菅官房長官と安倍総理によって首を切られたと分かった。二階堂幹事長は、新聞が騒ぎすぎると八つ当たりしたという。情けない。)

  今村元大臣は発言を取り消したというが、発言取り消しは毎回のことで、今年になってからだけでも、

 山本幸三地方創生担当相「一番の“がん”は文化学芸員。この連中を一掃しないとダメだ」発言。

 今村雅弘復興大臣の「自己責任」発言とブチキレ会見。

 金田勝年法務大臣は「ちょっと、えー、私の頭脳というんでしょうか、えー、対応できなくて申し訳ありません」とポロリとホンネを言ってからは「成案を得てから説明したい」と壊れたレコードのように繰り返した。

 稲田朋美防衛相は、本当のことを言わずごまかしたばかり。「ISIL(イスラム国)をめぐるシリアの内戦は単なる武力戦闘」といい、森友学園問題でも弁護士として担当していないと事実に反する答弁をした。

 また、大臣ではないが、昨年、台風10号の豪雨被害で岩手県岩泉町を視察した務台俊介・内閣府政務官兼復興政務官は、政府の職員におんぶされて被災現場の水たまりを渡り、懲りもせず「長靴業界が儲かった」と発言。

 言いたい放題に言ったり、ウソ誤魔化しの発言を平気でしたり、安倍政権では特にひどいが、それで辞任などに追い込まれることは滅多になかった。こういう事態になっているのは、安部政権が1強で、少々のことではびくともしないと高を括っているからだ。まさに驕りである。

 日刊スポーツによると、安倍政権はたるんでいると感じる人が73%だというが、それでも安倍内閣の支持率は高い。国民はもっと政治の現状をしっかりと見ることが大事だ。そうでないと気が付いたときにはとんでもないことになっているだろう。

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コメント

失言、スキャンダルが続こうとも安倍政権の支持率は60%前後、政党支持率も40%前後を維持、これでは驕るなという方が無理である。私は国会討論で野党からの気に入らない質問に対して安倍総理が居丈高に答えるのをみていると驕っているのは安倍総理そのものであるように思う。それにしてもこれだけ政権与党の失態続きでも野党に期待したいという声は少ない。野党第1党の民進党は離党者続出で党の存続すら危ぶまれている始末。日本政治の悲劇である。小池都知事に期待するほかはないのか?

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