素晴らしかった岡崎混声、岡崎高ジョイントコンサート
3月26日の午後、刈谷市総合文化センターで岡崎混声合唱団と岡崎高校合唱部のジョイントコンサートがあった。両方の合唱団の指揮者が近藤惠子(さとこ)先生で、近藤先生は岡崎高等学校合唱部を指導して、全国大会のトップレベルの常連校にし、2008年には文部科学大臣賞を取っている。
また、岡崎混声合唱団は岡崎高校合唱部のOBを中心に作られ、近藤先生の指導のもとに全国大会で輝かしい成績を残している。2006年には文部科学大臣賞を獲得している。
近藤先生は世界的な合唱指揮者としての賞も何度か得ておられるそうだ。その先生に第九の合唱の指導を2回受けたことがあり、その時指導の仕方が素晴らしいと感じた。
先生に一度コンサートを聴いてみたいと話したら、今回のコンサートがあることを教えてくださったのだ。「これまでずっと愛知県芸術劇場コンサートホールだったのに、初めて籤で負けてしまって、刈谷総合文化センターになったのよ」と言っておられた。実際、38回目にして初めてコンサートホールから離れたのだ。
刈谷総合文化センターには、以前にも小ホールへ行ったことがあるが、大ホールは初めてであった。私は2階の中央付近のA席を買ってあった。コーラスだから1階でなくて十分だと思ったのである。
このホールは1500名収容だが、客席は子どもから高齢者までいろんな層の聴衆で満席であった。さすが有名合唱団だけあって人気が高いのだと思った。しかも地元岡崎でなく刈谷なのだ。
14時5分にコンサートが始まった。4部に分かれていて、第一ステージは混声合唱のための「うた Ⅰ・Ⅱ より」(谷川俊太郎詩、武満徹作曲) 岡崎混声合唱団であった。男女ほぼ同数のバランスのとれた構成で、女性の真っ白なドレスが美しく輝いていた。アカペラで指揮は近藤先生で見事な合唱であった。
第2ステージは、混声合唱のための「新東海道中膝栗毛より」(作曲 千原英喜) お江戸日本橋、鹿嶋立ち、三島、富士、遠江、岡崎五万石、東照公遺訓を岡崎高校合唱部が歌い、素晴らしい歌声でホールに響き渡った。これもアカペラで、指揮は男女2人の生徒がやっていた。
第3ステージは、「この想い、あなたに届きますように・・・ ―朝ドラ主題歌にのせて―」ということで、365日の紙飛行機、おひさま、麦の唄、花束を君に、ありがとう
岡崎高合唱部と岡崎混声合唱団がピアノ伴奏付で歌った。曲ごとにメンバーが入れ替わって歌った。 指揮は近藤里奈さん岡田志穂里さんがしていた。最後の「ありがとう」の指揮は近藤先生であった。私は退職後は朝ドラを見続けているが、合唱で聴く主題歌はドラマのテーマで聴いたものよりはるかに素晴らしかった。
第4ステージは、2016年度委嘱作品・初演であった。「混声合唱組曲 稲作挿話(作詞 宮沢賢治 作曲千原英喜)で、1.あすこの田はねえ 2.みさかえはあれ 3それでは計算いたしませう 指揮は近藤先生 作曲者の千原氏がステージに上り挨拶をした。泥田にいる百姓になって聴いてほしいと話した。
演奏は岡崎混声合唱団と岡崎高校合唱部の合同で全員がステージに上がってアカペラで歌った。フォルテッシモの多い曲でホール全体をゆるがすほどであった。男声がよく効いていた。
アンコールは、最初が「南京玉すだれ」で合唱に合わせて生徒が2人玉すだれを演じた。こんな曲があるのは知らなかった。二つ目が「さくら変奏曲」で時期にあっていた。3曲目は曲名を忘れてしまった。
帰る時、エントランスホールでの送りだしの合唱もとてもよかった。はるばる刈谷まで行って期待以上の素敵な演奏を楽しむことができて、幸せな時を持てた。そして改めて近藤惠子先生の凄さを感じたコンサートであった。
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