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2017年3月25日 (土)

森友学園籠池理事長の証言

 3月23日に参議院と衆議院予算委員会で行われた籠池理事長の証人喚問は、籠池氏が予想に反してはっきりと話していたのが印象的であった。

  ファックスを読み上げたり、安倍昭恵夫人の100万円寄付について「事実は小説よりも奇なりであります」と述べるたり、協力を頼んだ政治家の実名をあげるなど、偽証罪がある証人喚問なのに堂々としていた。

  朝日新聞でディープスペクター氏は、「誤解を恐れずに言えば、表裏のない正直者で憎めなかった。ホンネを言わない他の政治家の方がよっぽど不誠実。」とコメントしている。安倍政権は籠池氏の言ったことを総がかりで全て否定した。籠池氏を悪者にすることで幕引きを計ろうと必死である。

  野党四党が昭恵夫人や松井大阪府知事など8人の証人喚問を要求したが自民党は拒否した。自信があるなら堂々と証人喚問を受けて立ったらどうか。双方の言い分をしっかりと聞かなくては真相の解明はできないではないか。

  国有地の値段をタダ同然に安く売った問題についてや大阪府の学校認可について政治家の関与が取りざたされているが、これは「忖度」によってやられたということで、役人たちは政治家がほのめかす事案を「忖度」によって汲み取るのだ。

  山田厚史氏は下記のサイトでその点について詳しく説明している。

  https://www.youtube.com/watch?v=6uoTAYt24NM 

ディープ・スペクター氏は「忖度」について、「便利なようでずるい日本語。「よろしくお願いします」って、いろんな意味を含み過ぎて英訳できない。その悪い部分が前面に出たのが、森友学園の問題だと分かった。当人たちはその自覚もなさそうで、なおさら怖い。」とコメントしている。日本人特有の心の働かせなのだろうか?政治が忖度によって行われているのは残念でならない。

 元東京地検検事 落合洋司弁護士は、「籠池氏が率直に語っていると感じた。100万円を授受した場面の描写は具体的で迫真性があった」と コメントしている。またファックスがでて来たのは証人喚問の成果だと言っている。

 さらに「職員が勝手に動くとは考えにくいし、役所に問い合わせをするという行為こそが政治そのものだ。」と言っている。安倍首相は、この点について現状ではご希望にそえないといっているからそれで終わったことだとしている。とんでもないことである。

 森友学園を巡る問題は野党四党がいうように証人喚問が始まりであり、浮かび上がっている様々な疑惑について徹底的に究明すべきである。数をたのむ自民・公明などに負けてはならない。

 

 

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コメント

山田厚史氏のサイトは大変面白くすべて見ました。森友問題の本質を見事についていると思う。今、忖度という言葉が流行っているが、今年の流行語大賞になるかもしれない。忖度で事が動くほどに安倍政権の一強体制は強くなりすぎたのである。安定政権は良いと言われるが、長期政権はこのような弊害を生むという典型的な今回の問題である。山田厚史氏は辣腕記者で勇名を馳せた朝日新聞の政治記者であった。若い頃は血の気が多かったが、歳を取ってすっかり貫禄がつき円熟されたようである。

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