大須演芸場へ行く
花橘というグループのSさんに誘われて3月3日の雛祭りの日に大須演芸場へ行ってきた。このグループが演芸場に行く目的は笑うことが健康によいというので笑いを求めてのことだそうだ。演目を見ると、落語が多いので私も参加することにした。
11時開演ということで、バスと地下鉄で行き10時20分ごろ演芸場に着くと前で待っている人たちがいた。中に入るとグループで予約をしてあった。でも、右列の後方で団体予約してあるのに後ろの方なのでがっかりした。
開演10分前に、マッハ金太郎というマジシャンがマジックをやった。番組外のサービスのようであった。簡単なマジックだがおしゃべりで笑いをとっていた。
前座は林家染吉で上方の林家であった。南山大学卒業だという。落語研究会出身なのかもしれない。上手に話した。
次が二つ目の林家はな平で9代目林家正蔵の弟子だそうだ。東京系の林家である。学習院大学卒業だという。最近は大学出身の落語家が多いようだ。小話をつないだ落語?であった。
3番目は地元名古屋のよしもと所属のオレンジの漫才で名古屋弁を使っていた。
4番目は落語で林家たけ平で林家こぶ平(現正蔵)の弟子だから東京系の林家である。東海大学出身だそうだ。小話や短い噺で上手に笑いを取っていた。
ここでお中入で20分の休憩であった。
5番目は、講談で旭堂鱗林という大阪系の女性講談師であった。名古屋出身だそうだ。講談で何を語るのかと期待していたが、世間話のようなものを話して終わったのでがっかりであった。
6番目は紙切りの林家正楽でもちろん東京系である。40年ほど前にこの人(当時小正楽)の紙切りを末広亭で見たとき、似顔を切ると言ったので手を上げたら切ってもらえた。その作品は額に入れてずっと大事にしている。
正楽は客の注文に応じて切ることを始めた人である。私は狙っていて大きな声で手を上げたら当たったので、「ひな人形」と言った。そして内裏様とおひな様を巧みに切ってくれた。
トリは上方の林家菊丸で、本格的な人情落語の「幸助餅」を語った。数々の賞をもらっているだけあって上手であった。「幸助餅」は以前にも聞いたことがあるが、とても構成のよいすぐれた落語で、笑うところはあまりないが、心に響く噺である。
1時半まで大須演芸場で寄席を楽しんだ。この日は万席のようであった。再建した大須演芸場の繁盛が続くとよいと思った。
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