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2017年1月18日 (水)

小中学校教員は過重労働という記事

 15日の朝日新聞朝刊いいt面にに以下のような記事が載った。

 

 「週に60時間以上働く小中学校の先生の割合が70~80%に上ることが、全国の公立小中学校の教諭約4500人を対象にした連合のシンクタンク『連合総研』の調査でわかった。医師や建設業、製造業など他業種より格段に高い割合だ。特に運動部の顧問の先生は出勤が早く、午前7時前に出勤する人が15%いた。文部科学省も学校現場の負担減へ対策に乗り出している。

 調査は2015年12月、労働組合に入っているかに関係なく、公立小学校教諭2835人、中学校教諭の1700人を対象に実施。小学校1903人(回収率67%)、中学校1094人(同64%)が回答した。

 調査では、週あたりの労働時間を20時間未満から60時間以上まで5段階に分けた。小学校教諭で週60時間以上働いている割合は73%、中学校は87%。小中とも50時間未満の教諭はいなかった。単純には比較できないが、11年に労働政策研究・研修機構が調べた医師の40%を大きく上回ったほか、連合総研が16年に調査した建設業の13・7%、製造業の9・2%、運輸・情報通信業の9・0%を大きく上回っている。

 特に中学の運動部顧問の場合、午前7時以前に出勤する教諭が15%、午後9時以降に退勤する人は22%に上った。「必ず」「だいたい」毎日、家族全員と一緒に夕食をとるのは小学校39%、中学校33%で、民間企業労働者の52%を下回った。」

 中学・小学校ともに部活の指導が大変な超過勤務になっている。土曜日午後や日曜日でも試合があるとでかけなければならない。これは戦後ずっと変わっていないと思われる。

 私も若い頃は部活指導をやらされた。ただ、体育系指導は苦手なので30代後半以後は部活はやらなかった。

 教員には夏休みがあるという理由で、年休を取ることはできなかった。それで就職して8年目ごろだったと思うが、「年休闘争」というのを一部の教員たちでやられたことがあった。それをきっかけにして年休取得について見直しが始まったが、実際にはなかなか年休を取らせてもらえなかった。年休を取ることができたのは退職近くになってからであった。だから生涯年休取得日数は法定の1割ぐらいで、後は全部放棄であった。

 私の場合、毎日始業時刻の1時間ぐらい前に出勤し、生徒が来ると机の上に山と積まれた宿題ノートや連絡帳などに目を通した。教員は授業以外にも数多の仕事がある。生徒の健康管理や給食指導や生活指導や清掃指導などがある。

 テストをすれば採点をしなければならない。それは本来の業務であるからよいが、それ以外に校務というものもあった。ときには樹木や花壇の世話、破損個所の修繕などもあった。

 家に帰るときには大量の生徒の作品やテストを持ち帰った。夕食後夜遅くまでそうしたものや教材研究などをやったのであった。

 新任の頃、テストの採点などを電車の中でやったものである。その頃別の学校の校長と一緒になることがあった。別に注意されることもなかった。今ならそんなことをすれば大変なことになるであろうが、おおらかなものであった。そしてその校長から養子にならないかと言われたぐらいであった。

 退職するまで、毎日どれだけの時間外労働をしたことであろう。それでも教育公務員特例法とかで教員には残業手当というものはなかったのだ。

 ただ今と比べてよかったのは、夏休みがあったことと、勤務時間が4時までとなっていて、4時になれば職場を離れることが出来たことであった。仕事は先に書いた様に、家に持ち帰り、夜に処理をすればよかったのだ。

 もし、今教員になるかと言われればおそらくならないであろう。今の教育現場は管理が厳しく保護者もうるさいからだ。

 教員がブラック企業並みの労働をさせられていることに、世間はもっと理解をすべきである。 

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コメント

部活の顧問は任意であるべきなのに、管理職から委嘱されると断れなくて、自身が経験したこともない運動部の顧問を無理やりさらされる人が多いですね。教特法を盾に早朝や放課後の長時間時間外労働を強制して、土日も長期休暇中も休みなく働く人が多く、本来の授業準備やノート点検、採点などは持ち帰って寝る時間を削っているのが現実ですね。過労自殺も現実に起きていますが、超勤簿は辻褄を合せて書かせるだけという電通のようなこともまかり通っているようです。私も最後の10年ほどは4時終了の園芸部を作ると、行き場所のない部員がたくさん来ました。全員か日替わりで部長なので上下関係もなく、早く帰れるとみんな喜んでいました。

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