ウソと偏見の報道をするメディアがあるとは!!
Yahooニュースで、東京都のローカルテレビ局「東京メトロポリタンテレビジョン」(東京MXテレビの記事を読んだとき、メディアもここまで堕落したのかと驚いた。
このテレビ局の情報番組「ニュース女子」への批判が高まっているという記事であった。それは1月2日に放送された特集「沖縄基地反対派はいま」について、沖縄の地元紙「沖縄タイムス」が、「悪意むき出し」と「琉球新報」も「公共の電波を使った沖縄に対するヘイトスピーチ」と社説で猛批判をしたのだ。そして番組で名指さしされた市民団体の代表がBPO(放送倫理・番組向上機構)に人権侵害を申し立てたという。
この問題については、18日の朝日新聞も取り上げた。東京MXテレビの株主でもある東京新聞も、「ニュース女子」批判記事を大きく掲載したという。だが、この番組の司会は東京新聞論説副主幹長谷川幸洋氏だというのだから、どうなっているのだと思う。
Yahooニュースの記事を書いた志葉玲氏は、「政治的に偏っているというだけでなく、明らかに事実と異なることを『マスコミが報道しない真実』であると、同番組が主張したから、大きな批判を浴びたのだろうと指摘する。
○現場に行かない現場取材
「沖縄レポート」と称するものは、ジャーナリストで産経新聞「正論」欄執筆者である井上和彦氏が「過激な反対派の実情を現地取材」したというVTRと、コメンテーターたちのスタジオトークから構成されていた。
だが、「現地取材」と銘打ちながら、実際には、井上氏は高江のヘリパッド建設地から、運転距離にして40キロ以上も離れた二見杉田トンネル(名護市)前までしか行かず、高江での反対運動については、現地取材などしていなかったのだ。
しかも、番組VTRでは「反対派の暴力行為により高江ヘリパッドに近づけない」との字幕スーパーとナレーションが入った。また、スタジオトークでも、「他のメディアでも現場に入れない」と語られていた。反対派が、抗議活動を行っているヘリパッド搬入口「N1ゲート」前には、誰でも行けるし、当然、東京に本拠地を置く大手新聞各社やテレビ各局の取材陣も取材に入っている。
筆者も何度も現場に行っているが、「反対派の暴力行為」などの被害を受けたことは一度もない。あの、安倍晋三総理大臣の身内である昭恵夫人ですら、N1ゲート前を訪れているのだ。上記のような『ニュース女子』の表現は明らかに事実と異なる。 」
この点については、朝日記事も現場に行っていないと報じている。
「救急車への妨害」デマもひどいものだ
「『救急車への妨害』デマも悪質だ。番組VTRには、ヘリパッド建設地である東村の住民である男性が登場。『反対派がヘリパッド建設地に向かう車の検問をして、救急車の通行も妨害している』と語った。だが、こうした主張は、地元紙の『沖縄タイムス』が現地消防署に問合せ、デマだと確認している。事実確認もせず、虚偽のコメントを紹介することは、報道機関としてあってはならないことである。ちなみに、この男性は、SNSなどネット上でも、『反対派が頻繁にドクターヘリを呼びつけるので、本当に緊急性が高い患者の搬送に悪影響が出ている』との趣旨の投稿をしていたが、これも事実と異なる。ドクターヘリの出動させるか否かは、現地消防署が判断することで、個人が呼びつけることはできない。また、現地の出動実績からも否定されていることだ。 」
志葉氏は他にもいくつか指摘している。それについては、以下のURLを。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shivarei/20170117-00066657/
こうした報道の仕方は悪質極まりなく、放送法第4条「報道は事実をまげないですること」に違反するものである。
これまでも安倍政権の広報機関と米国のマスコミから揶揄された新聞はあったが、ここまで歪曲して、事実と異なる報道をするメディアが出てきたことは驚愕である。安倍政権がアメリカのために沖縄県民を蔑視して、強引に基地建設を進めていることをよく知るべきである。
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