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2017年1月16日 (月)

大富豪の、大富豪による、大富豪のための政治

 アメリカのリンカーン元大統領の言った有名な言葉に「人民の、人民による、人民のための政治(Goverment of the people, by the people, for the people)」というのがある。高等学校のとき、歴史の授業で習った記憶がある。戦後日本も新憲法のもと民主国家に生まれ変わった。民主主義の政治の精神を言い表した言葉だと深く胸に刻まれた。

  今度トランプ氏がアメリカ大統領に選ばれたが、彼の組閣を始め一連の言動を見ていて、こんな言葉が頭に浮かんだ。「大富豪の 大富豪による 大富豪のための政治(Goverment of the billionaire, by the billionaire, for the billionaire)」である。

トランプ氏はいわゆるrust belt地帯の、中流の下の白人の支持票を集めて大統領に当選した。彼らは、自分たちの生活が思うようにいかないのは、外国人に職を奪われたからであり、またEestabrishment(既得権層)のせいであるとした。それに応えるようにトランプ氏は、メキシコやイスラム教徒や中国などやEstabrishmentを非難したのであった。

 ところが大統領に当選すると、閣僚や政府の要職に、ウォールストリートや軍人や大富豪から任命した。

 メキシコや日本や中国に対する厳しい姿勢は変わらないが、政府人事についてはEstablishmentで固めたのだ。

 これを見てrust beltの人たちはどう思うのであろうか。それを知りたい。私から見れば彼らは裏切られたと思うのだが。

 先日の初めての記者会見では、America Firstを強調し、ツイッターで呟いたのを見て驚いたフォードや空調大手キャリヤーなどがメキシコから引き上げると表明した。トヨタでさえ慌てて米国に巨額の投資をし、雇用を生み出すという騒ぎとなった。トランプ氏は、こうした一連の動きを評価して、雇用が増えると述べ「神が創造したなかで、もっとも偉大な雇用を作る人間になる」と神を引き合いに出した。

 私は本当に神がいるのなら、神はヒトラーやトランプ氏のような人物を地上に送らず、人民のことを考えて政治をする高潔な人物をトップに据えると思うのだ。

 アメリカのA.U.Sというconsulting firmは、2017年の最大の脅威はトランプが率いる米国だと言っている。また、別の調査会社のトップは、1語で言うと「uncertaity(不確実性)」だと言っている。(NHKニュースで英会話)

 トランプ氏のツイッターでのつぶやきや記者会見での言動を見れば、誰が見てもその通りだと思うだろう。だからトランプ氏に関する緊急出版の本が書店に積まれているのだ。 

 それはともかく、rust beltの人たちは裏切られるだろうと予測する。所詮彼は儲けを優先する企業家であり、政治家ではない。大富豪に政治を任せるなんて情けない。

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コメント

大統領当選後、トランプ氏は選挙中の過激な言動は影をひそめ、現実的な対応になるのではというのが大方の見方であったが、過激な言動は収まる気配は見られない。顔つきからしてまったく品性が感じられない。この人が世界に冠たるアメリカのリーダーになるのかと思うと暗澹たる気持ちになる。オバマ氏の感動的な離任演説を聴いたので尚更である。こうなると選挙で決めるということがいいことなのか疑問に思えてくる。元々民主主義は他のどの社会システムよりまだマシという程度であることを認識しなければならないのか。

投稿: Toshi | 2017年1月16日 (月) 07時12分

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