オスプレイの事故、米軍幹部の発言に怒りを覚える
オスプレイが名護市沿岸で浅瀬に不時着を試みて着水し、大破した。空中給油訓練中のトラブルだったと言われる。13日のことで、事故は集落から僅か300mの所だった。「家が揺れるほどの大きな爆音がした」という。
米国関係者は不時着だと言っているが、CRASH(墜落)と報じているものもあるそうだ。米軍の準機関紙である「星条旗新聞」や、米・
墜落というと機体の制御不能の問題になるので、不時着と言っているのだろう。翁長沖縄県知事は「墜落だ」と言ったが、まさにその通りだ。正常な感覚から見れば「墜落」である。
いずれにしても、オスプレイは危険だと指摘されていたことが現実となった訳で、オスプレイを導入するに当たって、米軍や日本政府が安全だと強調してきたことがそうではないと証明されたのだ。
沖縄県の安慶田副知事が米キャンプ地を訪れ抗議したのに対し、米軍のニコルソン四軍調整官は、怒気に染まった顔で「パイロットは住宅、住民に被害を与えなかった。感謝されるべき表彰ものだ」と言ったという。
何という不遜な人をバカにした言いぐさであろう。この言葉を知って私は激しい怒気を覚えた。安慶田副知事は記者団に「植民地意識丸出しだ。」と言ったそうだが、米軍は沖縄を植民地もしくは占領地だと思っているので自然に態度に現れたに違いない。
翁長沖縄県知事は、政府にオスプレイの撤去を求めるというが当然のことである。米軍ヘリパッドが2か所完成し、さらに4カ所が建設中である。高江では全国から機動隊を集めて住民たちの反対運動を抑え込んでいる。「土人」発言はそんな中で起きた。
米軍横田基地や佐賀空港にもオスプレイが配備される予定である。そして国内を訓練で飛ぶルートがいくつか決まっている。危惧されるのはオスプレイがまた墜落等の事故を起こし、どこかで住民や建物に被害を与えることである。また、オスプレイ飛行のさいの騒音被害も大変なものである。
安倍政権は米国の顔色ばかりを窺い、沖縄県民の苦しみを全く理解しょうとはしない。今度の事故の原因の究明を求めるだけでなく、日本側も調査に加わることを主張すべきである。政府は、あくまでも県民(国民)の生活を守り、安全を第一に対処すべきである。
※Tさんからのデータ 各報道機関が使った用語
・沖縄タイムス、琉球日報 オスプレイ墜落
・TBS 墜落
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コメント
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私もあの沖縄米軍調整官たる人物の発言を聞いて怒り心頭に発した一人である。思わず本音が出てしまったが、決して言ってはいけないセリフである。抗議に出かけた副知事がいうようにまるで植民地の総督のような振る舞いである。安倍総理はプーチン大統領との成算のない交渉?で頭がいっぱいが本音かもしれないが、稲田防衛大臣がもっと激しく抗議すべきである。この防衛大臣、民主党政権時代に時の菅直人総理を居眠り大王とこき下ろして、勇名をはせたが、守勢に回るとからっきしだめである。それにしても韓国で同様のことが起きたら星条旗を焼くぐらいの激しい抗議活動が起こりそうだが日本は穏やかなものである。何が起ころうとも自民党支持率は揺るぎもしない。自分の尻に火がつかない限り天下泰平なのである。
投稿: toshi | 2016年12月16日 (金) 09時02分