「騙される側も悪い」という伊丹万作氏の言葉にうなずく
Tさんが送ってくれた12月9日の日刊ゲンダイの記事「この国の民主主義は死んでいるのか。安倍内閣支持率60%の謎」の中で、政治評論家の森田実氏がつぎのように言っている。
「国民が目先のことしか考えない、
この後に次の記事が続く。端的に言うと、国民が「思考停止」状態になっているワケで、
映画監督であった伊丹万作氏の言葉の引用である。その言葉を私は初めて知ったが、強い感銘を受けた。
〈騙す者だけでは戦争は起こらない。
今の日本を見ると、メディアは安倍政権のご機嫌をうかがい、おもねて、堂々と権力批判が出来るの公器としての自負を失ってしまっている。だからTPP法も、年金カット法も、ギャンブルのカジノ法も全て成立してしまった。しかも、数をたのんでの強行採決で、あっという間にであった。
この間、隣の韓国の大統領のスキャンダルを、これでもかといわんばかりに連日大きく報道した。大事な法案が審議中なのに国民の目をそちらにそらしてしまったのだ。
マスメディアが批判をしないので、国民は「仕方ないか」と諦め、この国では国会で安政権が持つ圧倒的多数のやりたい放題を眺めさせられているだけだ。
隣の韓国では連日国民が集会に繰り出し、すごいエネルギーを発揮したというのに、日本では何ともおとなしいことである。「思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従をしている」のであろうか。
伊丹氏が指摘しているように、「国民全体の文化的無力、無自覚、無反省、無責任など」が安倍内閣を支持し、やりたいようにやらせているのであろう。
日刊ゲンダイの記事は、聖学院大の石川裕一郎教授(憲法・フランス法)の次の指摘を載せている。
「
ただ、
オスプレイの事故をほとんどのメディアは「墜落」とは言わなかったことは、昨日書いた。LITERAに次のような驚くべきことが書いてあった。
本土メディアはそうして政権の意向を忖度するだけではなかったら
「じつは、沖縄の放送局・琉球朝日放送は当初から『墜落』
やはり見えぬ力で圧力がかけられているのだ。メディアは自分の役割を見失っていることをはっきり示している。
« オスプレイの事故、米軍幹部の発言に怒りを覚える | トップページ | ガッテン「ウイルス&細菌を撃退する口内フローラ新健康術」はよかった »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 自民党総裁選(2024.09.29)
- 旧統一教会と自民党の関係の朝日新聞のスクープ(2024.09.19)
- マイナ保険証反対が多い!!(2024.09.16)
- 米国ではなぜトランプ人気が根強いのか (2024.09.14)
- デフレ脱却を目指すというが(2024.09.07)
コメント
« オスプレイの事故、米軍幹部の発言に怒りを覚える | トップページ | ガッテン「ウイルス&細菌を撃退する口内フローラ新健康術」はよかった »
安倍政権の高支持率の背景は野党が無力だといわれている。しかしよく考えてみるとマスメディア自体が政権に阿る報道ばかりに
なり、野党の意見を取り上げることが少なくなれば当然、野党は影が薄いということになる。マスメディアの報道が世論形成に大きく影響するのである。その意味で安倍政権がマスメディアの報道姿勢に強く関心を示し、陰に陽に介入?しているのは高支持率に大きく寄与していると思う。今般の日露会談の顚末についても
新聞各紙はどのように論評するか、大いに悩んだことであろう。
何が真実かを知るにはむしろ外国のまともなメディアの報道にも
目を通す必要があるかもしれない。
投稿: Toshi | 2016年12月17日 (土) 07時22分