つまらなかった1万人の第九ー国分太一の発見ーわけありクラッシック
12月23日に放送された、「1万人の第九―国分太一の発見―わけありクラッシック」という番組を今年も観た。関西在住の友人が毎年1万人の第九に出ていて、観て欲しいとメールが来るからだ。
「1万人の第九」は大阪で行われるのだが、出演希望者は全国から集まる。全国の40数か所で事前の合唱指導があり、本番には大阪に集まるのだ。指揮者が佐渡裕氏なので余計に人気があり、応募しても必ず出られるとは限らないようだ。
「1万人の第九」はどんなものか、実際は出演しないととても分からないであろう。私も出演して見たいと思ったが、大阪では宿泊をしなければならないし、出演料も旅費もかかるので諦めた。それで今年もテレビで観ることにした。
番組は、クラッシック音楽について、多くの人に興味を持ってもらおうということで企画されたようだ。クラッシック音楽は特別なものではなく、誰でも親しむことができるという誘い水である。
57分の大半は、2択のクイズによるもので、ピアノの祖先は何かとか、ベートーベンがコンサートを最初にやったのだとか、第九が初演されたときベートーベンは何故激怒したのかとか、ベートーベンが家政婦のどんなことに怒ったのか、とかいうことを榊原郁恵さんやハリセンボンなどに答えさせるというものであった。
2択を出す役は渡辺直美という太ったピン芸人で、国分太一と共に番組の目玉であるようだった。佐渡裕氏もクイズの場には出ていたが、出題に関係しているようであった。
肝心の1万人の第九の大合唱は、全部聴けるものと期待していたが、すぐに終わってしまった。それでおかしいと思い、録画を見直したら、何と放送されたのは、最初の「フロイデ」と「D」の「ダイネ ツァオベル」で始まる部分、「ヤー」で始まる部分と、「G」の「キュッセ」で始まる部分と、男声の部分と、第九のサワリの「フロイデ」で始まる部分と、最後の部分をつなぎ合わせたものであった。第九を知らない人が聴けばこれが第九の合唱だと勘違いしてしまうであろう。
第九の合唱を全部放送しても、佐渡氏の指揮は速いので17分ぐらいであろう。トリビアな知識を売るクイズは減らして、合唱の全部を放送してほしかった。指揮者の佐渡氏は汗をぬぐいながらの棒振りで、終わった後は汗びっしょりであった。
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